ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実 (NHK出版新書)

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著者 : 松本博文
  • NHK出版 (2014年6月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884362

ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実 (NHK出版新書)の感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    作者としてはもっと頁が欲しかったんじゃないかなぁ。
    あと、図面なしの縛りは意味あるのか疑問。
    62玉の局面だけだって入れれば臨場感でそうなものだが。
    数学読み物の「数式入れれば売れなくなる」定跡と同様、眉に唾をつけておきたい。数学ガール売れてるんでしょ?
    是非、コンピュータシミュレーションで検証してもらいたいものだ。
    笠井さんの登場の仕方は意外性溢れてた。

  •  佐藤は頭を下げ、投了の意思を示した。それはきっと、歴史的瞬間であったのだろう。いつかは棋士がコンピュータに敗れるときがやってくる。そう多くの人間がどこかで漠然と思っていたはずである。しかしその瞬間が訪れるのは、意外なほどに早かったのではないか。この現実に、どう向き合えばいいのか。とまどいを隠せない棋士や関係者も多かった。
     大盤解説の聞き手を務める女流棋士の山口恵梨子は、一局を振り返って駒を並べ直す際に、思わず泣き出していた。p.133

  • 松本博文氏(1973生、東大将棋部OB、将棋観戦記者)の「ルポ電王戦 人間vsコンピュータの真実」、2014.6発行です。羽生善治が七冠を独占した年(1996年)、「コンピュータがプロ棋士を負かす日は? 来るとしたらいつ」というアンケートへの回答は次の通りです。羽生善治七冠「2015年」、谷川浩司九段「私が引退してから」、加藤一二三九段「来ないでしょう」、森内俊之八段「2010年」、村山聖八段「来ない」、佐藤康光八段「分からない」、三浦弘行五段「分からない」。答えは「2013年」でした!

  • 20160826読了。
    ソフト開発者の方々の話ももっと読んでみたい。

  • 将棋の知識はほぼないものの、家人につきあって将棋番組を見ているうちに、棋士の方々に親しみを感じるようになりました。電王戦のことも知っていたので、臨場感たっぷりに描かれた棋士の方々と電王戦との関わりを、とても興味深く読みました。将棋ソフト開発の歴史からも、将棋の複雑さ奥深さが感じられて面白かったです。

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所:開架図書(2階)
    請求記号 796//Ma81
    【選書理由・おすすめコメント】
    将来、人間の仕事の多くが機械に置き換えられるといわれている。例えば車の運転も自動化される見通しと言えばその現実味がわかるだろうか。そんな未来の現実に今の時点で矢面に立っているのがプロの将棋棋士であり、彼らは機械学習により格段に進歩した人工知能と対決しているが、旗色は良くない。機械が人間を上回る将来、人間は何を学んでどう生きるべきかの示唆を与えてくれる良書。(化学科 宇和田貴之先生先生)

  • これ一冊で将棋とコンピュータの関係性の歴史がほぼわかる。入門書としては悪くない。

  • 本編最後に紹介されている升田幸三の「見る人を楽しませなければ、棋士の存在理由が無い」という言葉は、いつかは羽生渡辺といった最強のタイトルホルダーが、コンピューターと戦わざるを得ないという宿命を示唆している。本書はその入口までの過程を追った内容。電王戦の結果を知らずに読むと尚面白い。

  • 電王戦のルポというよりはコンピューター将棋のこれまでの発達過程を知るうえで有益だった。しかし棋譜が載っていないのは残念である。

  • ちょうど今(2015年3月25日)、電王戦ファイナルが開催されていて、
    いまのところ人間側が2勝0敗という状況にある。
    過去2年の電王戦では、どちらも人間が1勝だったことを考えると
    これが「棋士の本気」というところか。

    なーんて、数字だけ見ると言えそうなんだけど、
    いやそんな単純な話じゃないのよ、って本書を読んで思った。

    棋士はあくまで人間どうしで将棋をさすのが仕事の人たちであり
    コンピュータと戦うのが仕事じゃない。
    勝って得るものなし、負けると恥。そんな条件で出たい人は
    あまりいない、でも出ないといけない。

    コンピュータというか将棋ソフトウェアにしても、
    電王戦出場ソフトは「ソフト同士のトーナメント」の勝者で
    選ばれていて、別に人間に勝つために最適化されてるわけでもないし、
    第3回電王戦に至ってはハードすら統一されて、GPS将棋が以前見せた
    ようなクラスタ連結の力技も許可されていない。
    また、人間の指示を入れたり、直前のプログラム変更も禁じられている。

    という感じで、2007年に、ある意味「弾み」と言えた
    タイトル保持者渡辺竜王と、全幅探索によって将棋ソフトの
    アルゴリズムに革新をもたらしたBonanzaの対決以後、
    むしろどんどん「野試合」感はなくなってきているのが現状でもある。
    というか、実はある意味でその対決が、本質的には最初にして
    クライマックスだったような気がしなくもない。

    でも、代わりに、電王戦というフォーマットになった結果生まれた
    ものがあって、それは人間のドラマである。
    棋士どうし、ソフトウェア開発者どうし、棋士と開発者。
    さらには、取材をする人や、イベントプロデューサーや、あるいはアマチュア棋士。

    同じ将棋という題材を興味の中心に据えたり、あるいは飯を食ってきた、
    だけどそれまで接点の薄かった人たちを
    電王戦が渦の中に巻き込むことでつなげて、結果おもしろい人間ドラマが
    数々生まれることになった。
    それが最大の魅力であり、価値なのではと思う。

    将棋ソフトウェアと電王戦の状況って、
    何かに似てるなと思って、いま「マネーボール」に似てるなと気づいた。「プロのスカウト」の目なんてあてにならない。
    出塁率や長打率など、徹底して数値を根拠に選手を選んで戦術を立てると
    お金をかけずすごく強いチームが作れたという「データドリブンのスポーツ革命」の
    話なのだけど、
    Bonanza以後の将棋ソフトのアルゴリズム革命のトレンドが
    それに似ているし、さらに棋士のほうもソフトの手を採用するようになった
    なんていうのも、派生してなんとなくそれに通じる話だと思った。

    「マネーボール」が球界を震撼させたように、
    ソフトウェアが数百年(ルーツを入れれば数千年)の将棋の歴史を
    揺さぶっているのが今であり、それをリアルタイムで観られることは
    実におもしろいことだと思うのだ。

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ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実 (NHK出版新書)の作品紹介

将棋のプロ棋士がコンピュータに敗れる。つい十数年前まで、そんな話は絵空事にすぎなかった。しかし、いま-。日本中を熱狂の渦に巻き込んだ電王戦の裏には、どんなドラマが潜んでいたのか。開発者や棋士たちの素顔を描きながら、戦いの全貌を伝える迫真のルポルタージュ。将棋とは?知性とは?人間とは?「二一世紀の文学」とも評された決戦の記録。

ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実 (NHK出版新書)はこんな本です

ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実 (NHK出版新書)のKindle版

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