メイカーズ進化論 本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884713

作品紹介・あらすじ

モジュール化、3Dプリンター、インダストリー4・0…激変を続ける製造業を取り巻く環境の中、日本が生き残る道筋はあるのか?設備総額5億円超、秋葉原の"ものづくり"拠点の総合プロデューサーが、メイカーズの本質を「売れる」「作れる」「モノゴトで稼ぐ」の3つの明快な切り口で解説。IoTの登場で激動する"ものづくり"で勝つための戦略を語る!

感想・レビュー・書評

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  • 3Dプリンターの出現の何がすごいのか良くわかっていなかったのだが、モノづくりが容易になるというより、モノづくり→稼ぐことが容易になるという点がとても興味深かった。試作品作りのスピードが早くなることでより早く良い商品開発が出来、さらにクラウドファンディングを使えば魅力ある商品を人々に知らしめ稼げるチャンスができる。モノづくりやビジネスのあり方そのものが大きく変化していく予感が感じられる本だった。

  • 何年か前に買ったまま。今更ながらに読了。
    私の認知では、何年か前だと理解度は半分くらいだったかも。

  • ふむ

  •  猫も杓子もIoT、IoTとウルサイ昨今だが、IoTが何なのかは我々シロウトにはわかったようでわからない。
     本書は、“IoTを取り入れた新しいモノづくり”を推進する側である著者が、その最前線を紹介し、モノづくりの未来を概説した書。

     IoT化や製品の「モジュール化」などによって、モノづくりはもはや一部の大企業の独擅場ではくなっている。そのことを棚的に示すのが、米国の液晶テレビメーカー「ビジオ」のような、ファブレス(工場がない)のメーカーの台頭である。

    《ビジオは部品の調達や組立などの製造工程を、台湾や中国の企業にアウトソーシングしています。その分、ビジオ自身は最も上流に位置する商品企画と下流の販売に特化しているのです。
     かつて日本ではモノづくりの空洞化が叫ばれた時期がありますが、それは自社工場を海外に移転することを指していました。ビジオのようなファブレスなメーカーにとってそもそも工場は持つものではなく、選ぶものです。ここには空洞化という概念すらありません。「モノづくりが空洞化して日本のよさが失われている」という議論は、実はファブレスのメーカーが登場した時点であまり意味がなくなってしまっているのです。》

     ううむ……。目からウロコ。
     モノづくりの世界でいまどんな激変が起こりつつあるのかが、豊富な具体例を通してすんなり理解できる好著だ。

  • 何かで「2015年読んが本でオススメ!」と書かれていたので、買ってみました。IoTという文脈の本を何冊か読みましたが、その中では一番しっくりきました。その中でも「IoT=モノのインターネットは誤訳である」が一番共感。

    普通に考えて、この訳では訳になってないし意味になってない。。。笑
    本書では「モノとコトのインターネット」と書かれていましたが、ようはこれまではただの「箱」だったものがインターネット(つまり、ほとんどの場合はWi-Fiを搭載している)と出会うコトで進化を遂げる活動のことなんだな!と。

    国内外の事例が具体的に紹介されているので、とてもイメージしやすいです。さて、僕だったらどんなネタを考えようか?やっぱり茶筅にジャイロスコープをつけて、抹茶をおいしく点てる方法を指南することかな?笑

  • 大量生産・大量消費から適量生産・適量消費へ、モノづくりベンチャーが活躍できる時代。
    クラウドファウンディングによってニッチなものでも売れるようになった。金額によりリターンが異なる仕組み、お金が先に入ってくる予約注文。
    モジュール化、セットアップ、3Dプリンター。
    モノゴトで稼ぐ=スマート化、インダストリー4.0、IoT。
    センサーが人の動きを感知して必要な情報や行動を提示する。
    多種多様なセンサー、安価で省電力な通信環境、セキュアな膨大なデータを蓄積可能なストレージ、蓄積されたデータの分析・学習、分析・学習による予測、これらの多様性を担保するAPI。
    IoTからIoEへ(Internet of Everything)

  • ちょっと古い本なのですが、DMMの馬主バヌーシのサービスより将来的にはDMM maker Akiba の方が収益性も社会貢献度も高いような…主観です。
    IOTを本気でビジネス化する方にオススメです
    面白かったです。
    気になる点が、2点
    リコール問題で負債を抱えないか?
    ┗エアバッグのタカタみたいな?!

    セキュリティについて
    ブロックチェーンで誰がどの工程を実施したか管理すれば
    内部セキュリティのリスクは排除出来ますが
    外的セキュリティのリスクの派生でリコールに発展しないか?等々の書き込みが無かったのが気になりました。DMMメーカーアキバが担保してくれれば文句無しの最強のプラットフォーム!

  • 既存のモノづくりをさらに進化させるための様々なヒントを与えてくれる。

    いわゆる伝統的な職人ばかりを評価する今の日本の風潮には違和感を感じる。本書で主張しているように「売る」ことによりスポットを当てるべきと思う。

    IoTやインダストリー4.0等についても実際の開発途中のアイディアを例に説明されており、今後どのような便利なモノが出てくるのかワクワクさせられる。

  • メイカーズの定義を
    新しいチャレンジ(急成長を)する企業。製品化のスピードが早い。ITとインターネットをPCやスマホに閉じ込めることなく、ディスプレイの外にある、あらゆるモノに持ち込むこと。
    スローガンは「ブレイク・ザ・ディスプレイ」。

    クラウドファンディング、非言語、グローバルニッチでモノが売れる。
    例として、クーレストクーラー、セレボのリスナー、ルンバ、VRのオキュラリフトなど。

    製品化を早めるためのモジュール化、セットアップ、3Dプリンターで早く作れるようになった。

    スマート化、インダストリー4.0、IOTによるモノサービスで稼ぐ。

  • IoTの概観を知るのに良い一冊。「なぜモノづくりにスポットが当たっているのか?」という問いに対して答えてくれる。要因として、⑴クラウドファンディングによる資金的な問題の緩和、⑵モジュール化・3Dプリンターという開発環境の劇的な改善、の2つが挙げられている。そして、サービス化による新しいビジネスモデルの構築がIoTのポイントである点について最後に触れられる。それらに関心のある人は読んでみてはいかがだろうか?

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