- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140884812
作品紹介・あらすじ
クラシック音楽は、いつからか「癒しの音楽」と喧伝されるようになったが、その王道は「怖い音楽」に他ならない。父、死、神、孤独、戦争、国家権力-。名だたる大音楽家たちは、いかにこれらの「恐怖」と格闘し、稀代の名曲を作り上げてきたのか。モーツァルトからショスタコーヴィチまで、「恐怖」をキーワードに辿る西洋音楽の二〇〇余年。
感想・レビュー・書評
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癒しのイメージの強いクラシック音楽ですが、著者によると、その王道は「怖い音楽」だそうです。本書は、そ
んな孤独や狂気、死や戦争をモチーフに作られた「怖い音楽」の背景を解説します。
古典派のモーツァルトから現代音楽までの作曲家た
ちが音楽に込めた思いに触れることで、知っていたは
ずの曲のイメージが変わるかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資料ID :98151767
請求記号 : 081||N||481
配置場所:工枚特集④
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
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ふむ
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初読時に書き洩らし。けして不満があったわけではなく、それどころか当時も今も面白かった。
ただの楽曲解説の羅列に終わらず、当該曲を書いた「人」に着目し、さらにそれらを通して読めば、「時代」「歴史」をも浮かび上がってくるユニークな構成がいい。なのに「あとがき」を読むと、著者の当初の意図はまさにその「ありふれてつまらない楽曲解説集」だったとあって苦笑させられる。つくづく、コンセプトを変えてくれてよかった。
著者は歌舞伎、クラシック音楽、ミステリを主なフィールドとするが、最初のもの以外は私の興味とかぶっている。なのでさまざまなテーマの著書を複数冊読んできたが、その結果この人は、私には珍しい「作家買い」のリストに入っている。書く内容のみならず、文章も秀逸な人だと思う。
2018/11/1再読 -
クラシック音楽に詳しい著者によって、恐怖をキーワードに西洋音楽の作曲者と名曲誕生の背景を解説している。ベートーベンとショパンの章は面白かった。
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様々な音楽家の生涯や曲にまつわるエピソードを知れてよかった。