怖いクラシック (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 127
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140884812

作品紹介・あらすじ

クラシック音楽は、いつからか「癒しの音楽」と喧伝されるようになったが、その王道は「怖い音楽」に他ならない。父、死、神、孤独、戦争、国家権力-。名だたる大音楽家たちは、いかにこれらの「恐怖」と格闘し、稀代の名曲を作り上げてきたのか。モーツァルトからショスタコーヴィチまで、「恐怖」をキーワードに辿る西洋音楽の二〇〇余年。

感想・レビュー・書評

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  • 癒しのイメージの強いクラシック音楽ですが、著者によると、その王道は「怖い音楽」だそうです。本書は、そ
    んな孤独や狂気、死や戦争をモチーフに作られた「怖い音楽」の背景を解説します。
    古典派のモーツァルトから現代音楽までの作曲家た
    ちが音楽に込めた思いに触れることで、知っていたは
    ずの曲のイメージが変わるかもしれません。

  • 資料ID :98151767
    請求記号 : 081||N||481
    配置場所:工枚特集④
    (※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)

    ☆特集展示「音楽を読もう」☆
    音楽は、聴くだけでなく読んでも楽しめるもの。
    色々なジャンルの音楽に関する図書を集めました。

  • ふむ

  • 初読時に書き洩らし。けして不満があったわけではなく、それどころか当時も今も面白かった。
    ただの楽曲解説の羅列に終わらず、当該曲を書いた「人」に着目し、さらにそれらを通して読めば、「時代」「歴史」をも浮かび上がってくるユニークな構成がいい。なのに「あとがき」を読むと、著者の当初の意図はまさにその「ありふれてつまらない楽曲解説集」だったとあって苦笑させられる。つくづく、コンセプトを変えてくれてよかった。

    著者は歌舞伎、クラシック音楽、ミステリを主なフィールドとするが、最初のもの以外は私の興味とかぶっている。なのでさまざまなテーマの著書を複数冊読んできたが、その結果この人は、私には珍しい「作家買い」のリストに入っている。書く内容のみならず、文章も秀逸な人だと思う。

    2018/11/1再読

  • クラシック音楽に詳しい著者によって、恐怖をキーワードに西洋音楽の作曲者と名曲誕生の背景を解説している。ベートーベンとショパンの章は面白かった。

  • 様々な音楽家の生涯や曲にまつわるエピソードを知れてよかった。

  • 本書は「怖い」名曲を取り上げると同時に、各作曲家の交流関係や社会背景を年代を追って俯瞰できる、初心者でも一気に興味深く読める西洋音楽史だった。「ボレロ」やショスタコーヴィチの下りなど、なるほど怖いと感じたのは特に20世紀以降の部分だった。「幻想曲とは形式的に自由な曲という意味で、書かれる内容が幻想的という意味ではない」ことを今まで知らなかった。。

  • 「怖い」クラシック曲を集めたものではなく、様々な”怖い”をキーワードに通覧する西欧音楽史、といったところ。

    詳しくはこちらに。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2016-06-13

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携して音楽家や文学者の評伝や写真集などを編集・出版。クラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画などの分野で執筆活動を行っている。

「2019年 『阪神タイガース1985-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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