マイホーム価値革命―2022年、「不動産」の常識が変わる (NHK出版新書 519)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885192

感想・レビュー・書評

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  • kindle unlimitedで読めたので読みました。
    何の気なしに読んでみましたがなかなかおもしろかったです。
    夫が何かにつけてもう少ししたらマンション買おうよ☆とのんきに言ってるけれど本当に買ってよいのかしら?と思っていたのですが、住まいとして住むなら資産とか投資とか甘っちょろいことを考えずに住み倒すという気持ちで住んでしまうのもありということが分かりました。
    一方で投資も視野に考える場合では入手コストを抑えたり十分なexitも考えてやってるんだなぁ、なるほどなぁと思いました。具体的な事例があるのがいいです。
    参考になったのが、売りづらくて買い叩かれ気味な二世帯住宅を買って(ただし完全別居型)、一世帯部分を貸すという方法。これなら親が元気なうちは収入を確保しつつ、将来親の面倒を見るというフェーズに移行したとしてもやりやすいなぁと思いました。もうひとつが、1Kマンション投資の方がファミリー向けマンションよりも坪あたりのコスト利回りが良く、さらに住民の入れ替えがある方が価格設定上もやりやすいとのこと。個人的にはまとまったお金があれば昔住んでいた学生街の1Kマンションとかを投資したいなぁと思っていたりもしたので、もう少し勉強してみてもいいかもしれない。具体例で挙げた人は築5-10年以内のマンションに絞って5年以内には売却するという。そういった形でリスク回避/利益確定or損切りというのもいいのかもしれないな。とにかく先立つものはお金だけどね。
    あと、2022年以降は農地が出てきて、不動産事情が大きく変わるとのこと。家族のタームとしては時期的に買うなら2021年頃かなと思っていたけど、もう数年粘って我慢してみてもいいのかもしれない。もちろん子どもたちの人生イベントを重視したいけども・・・。

  • 2017.10.26 読了
    今後日本人口はどんどん減ることが分かっており、空き家も増えていっている中、なぜにこんなに新築マンションがどんどん建つのか違和感を感じていたが、不動産業界を知る著者の意見を読み、やはり需要と供給の合っていない異常な状態であることが確認できた。
    面白かったのは、マンション販売時期が「第一期第二次」など細分化されている場合は、思うように販売が進んでいないケースであることや、ネット不動産の活発化の部分。

  • 書評はブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=3585

  • ある程度落ち着いたらマイホームを買うんだ、そういうもんだと漠然と思っていたけど、そんな甘い考えを打ち砕く本だった。
    特にタワマンの大規模修繕費について恐ろしくなった。踏み倒す住人がいて、コミュニティが崩壊する例があるとのこと。
    一生賃貸でもいいかなと思えた。そのくらい身軽でいい。

  • う~ん、本当かなぁと思いながら、読み終えた。
    リーマンショックのように世界的に景気が悪くなりすぎればわからないけれど、低金利時代が続くなら、不動産や株は下がりにくいと思う。ちょっと前にはオリンピックが終わったら下がるなんて言っていた人もいたが、全くそんな気配はないし、むしろウッドショックとかいって騒いでいるくらい。住宅ローン減税は4年延長、生産緑地は10年延長といった話もあるし、本書の副題のように、来年(あと一月!)不動産の常識が変わることはなさそうだ。
    空き家問題にしても、総務省の住宅・土地統計調査の空き家率は外観調査が原因の過大推計で、東京都で空き家率が1割を超えるなんてことはないという話もある。
    結局、土地を買いたい人は地価が下がる方が嬉しいが、土地を抱え込んでいる人は、地価が下がるのは困るのだ。政治的には、土地を持っている人の方が声が大きいので、そんなに簡単に地価が下がって価値革命が起きるとは考えにくいのではないかなと思いながら読了。

  • 新書にしては読みやすく、さくさく読み終わった。
    今後の日本で起きる空き家問題や
    バブルのときはどうだったかを踏まえたマーケット予想が述べられている。
    いまはこの本が出版されたときよりも更に都内不動産価格が上がっている状況なので、いつバブルが崩壊するのかチキンレース的なマーケットになっている。周辺県でも都心アクセスが良ければ3LDK7000万超えの相場感なので、今後どうなるか。

  • 住宅購入を考える上で読んでみた本。
    なぜ家を買わないといけないのか?のある種の回答のようにも思えた。2022年以降の生産緑地、二世帯住宅の話は参考になった。住宅購入を検討しているなら読んで損はないと思う。

  • 無理して分譲買う気が良い意味で失せた。ありがたき一冊。

  • 読了。
    個人的には、財テクとしての不動産投資は全く興味無いので、まあそーなんだろーなー、って感じでした。そもそも不動産の常識を持ち合わせていないのでw、常識が変わる!と言われても、はーん、なるほどー、という…。急速に人口が減るのに、オリンピックに向けてバンバン建ててるから、こうなるのは然もありなん。ただ、比較的クローズドな不動産業界のことを、多少なりとも知ることが出来たのは面白かった。

  • 日本の不動産が今度どうなっていくか、現状はどうか、過去はどうか、プロの目線でどうか。
    マンションか、戸建か。
    ただ単に買うより投資にまわせということが書かれているのではなく、不動産プロの目線から買うときに注意すること、買うべきタイミングなど書かれていた。
    こう言う本を読んどかないと2022年問題の生産緑地の宅地転用で土地が下がる可能性があることも知らなかっただろうし。
    不動産系の勉強するには良い入門書でした。

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著者プロフィール

不動産プロデューサー。1959年生まれ。東京大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストン コンサルティング グループ、三井不動産などを経て、オラガ総研代表取締役兼全国渡り鳥生活倶楽部代表取締役。著書に『空き家問題』『不動産激変』『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』など。

「2022年 『2030年の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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