アンコール・王たちの物語 ~碑文・発掘成果から読み解く (NHKブックス)

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著者 : 石澤良昭
  • NHK出版 (2005年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140910344

アンコール・王たちの物語 ~碑文・発掘成果から読み解く (NHKブックス)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    高さ65メートルの尖塔が屹立するアンコール・ワット巨大な四面仏尊顔搭が林立するバイヨン寺院バンテアイ・スレイ寺院に彫られた「東洋のモナリザ」など、巨大伽藍、広大な都城をもつ遺跡群で知られるアンコール王朝。
    この神秘的都市を造営した諸王は何を考え、どのように生きたのか。
    フランス極東学院の長年に亙る碑文研究の成果を日本人として引き継ぎ、合わせて、2001年バンテアイ・クデイ遺跡から発掘した274体の廃仏の分析、王道と石橋でつながる5大地方遺跡の調査などの最新成果を加え、諸王の事蹟を立体的に描き出す。
    40年近くアンコールに通い続けた石沢アンコール学の総決算である。

    [ 目次 ]
    アンコール遺跡とは何か―巨大なエネルギーに感嘆
    群雄割拠をまとめた若い王―前アンコール時代からジャヤヴァルマン三世まで
    大寺院とバライの建設者―インドラヴァルマン一世の都城造営と大土木工事
    最初の都城ヤショダラプラ
    アンコールへの再遷都を行なった王
    最初の建寺王―忠誠を誓った査察官たち
    スールヤヴァルマン二世の大いなる野望
    偉大な建寺王ジャヤヴァルマン七世
    浮彫りに描かれたアンコールの人々
    輝かしい文明を謳歌したアンコール朝末期―なぜ仏像の大量破壊が起こったか
    西欧によるアンコール朝の発見―フランス極東学院の歴史発掘
    グロリエの水利都市開発と乱開発論は本当か
    すべての道はアンコールへ―ヒトとモノが動いた大幹線道

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    [ 参考となる書評 ]

  • (2005.12.06読了)(2005.11.30購入)
    副題が「碑文・発掘成果から読み解く」となっている通り、カンボジアに残された1050の碑文を基に、アンコールの歴史を紹介する本です。アンコール・ワットについて知りたいとか、石澤さんの発掘している遺跡の話とかを期待する場合には、他の本を読んだほうがよさそうです。アンコール・ワットについて読んだ上で、その前後について知りたい場合に読む本という感じです。写真も入れてありますが、文章が主であって、書いてあることの理解を十分助けてくれるわけではありません。一冊の本で、あることについてのすべてのことを分かろうというのが無理な注文ということでしょう。立花隆さんの言うように、一つのテーマについて、最低3冊の本を読まないと分かったというわけには行かないようです。
    この本を読むきっかけは、「大アンコールワット展~壮麗なるクメール王朝の美~」です。展覧会場で、売られていた本の一冊です。

    ●アンコール文明(14頁)
    「アンコール文明」とは何か。約300平方キロの広さのところに9世紀から14世紀までに渡り大都城、大寺院、王宮などを造営し続けた文明である。同時に密林の中を王道がくまなく走り、アンコール都城から50から100キロも離れた五大地方都市が、帝国の骨組みとしての役割を果たしていた。アンコールは、「都市」を意味する梵語「ナガラ」がクメール語化した名称である。アンコール地方には、9世紀以降、都城と寺院と王宮がこれまで判明している26名の王たちによって次々と造営された。
    ●碑文史料(15頁)
    1970年の登録碑文1050個のうち、ほぼ半数が古クメール語碑文、あとは梵語碑文および梵語・古クメール語併記碑文である。短い碑文で一行、長い碑文で50行余り、もっとも長い碑文はプレ・ループ碑文で、298節に及んでいる。時代は6世紀頃から19世紀にまで広がっているが、大部分はアンコール時代盛時の9~12世紀に属する。
    ●ナーガ(22頁)
    カンボジア人は昔から農耕の神々を崇め、村々を守る精霊の一つとして水の精霊である蛇神があった。この蛇神ナーガは龍と漢訳されるが、コブラを指し、超自然的な力を持ち、雨、雲、雹を司る神であった。
    ●碑文の内容(97頁)
    カンボジアの碑文というのは、住民の生活、当時の文化、信仰、慣習については直接何も伝えていない。私たちが碑文で知ることのできることは、王宮の主たる活動、寺院の建立、王朝公認の宗教のことや、そこに携わる宗務者、王宮の高官で祭式執行者、宮廷の人々のことである。
    ●カンボジアの宗教(99頁)
    カンボジアにおいては、ヒンドゥー教があっても仏教の存在になんらの脅威を与えなかったようである。カンボジアではシヴァ派もヴィシュヌ派も仏教と同じように伝来したもので、カンボジア版ヒンドゥー教、仏教となっていた。アンコール時代につくられたヴィシュヌ神、シヴァ神、ハリハラ神、ラクシュミー、パールヴァティー、諸菩薩など、無数の彫像は王や王子たちの像そのものであって、彼らの命が終ったときに神の中に吸収された。

    著者 石澤 良昭
    1937年 生まれ
    上智大学外国学部フランス語学科卒業
    1982年 上智大学教授
    上智大学アンコール遺跡国際調査団団長

    (「BOOK」データベースより)amazon
    高さ65メートルの尖塔が屹立するアンコール・ワット巨大な四面仏尊顔搭が林立するバイヨン寺院バンテアイ・スレイ寺院に彫られた「東洋のモナリザ」など、巨大伽藍、広大な都城をもつ遺跡群で知られるアンコール王朝。この神秘的都市を造営した諸王は何を考え、どのように生きたのか。フランス極東学院の長年に亙る碑文研究の成果を日本人として引き継ぎ、合わせて、2001年バンテアイ・クデイ遺跡から発掘した274体の廃仏の分析、王道と石橋でつながる5大地方遺跡の調査などの最新成果を加え、諸王の事蹟を立体的に描き出す。40年近くアンコールに通い続けた石沢アンコール学の総決算である。

  • 発掘によって発見された最新の碑文史料も用いて、アンコール朝の歴史を解説していく。やっぱアンコールは良いねぇ。一度は行きたい。

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