オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴 (NHKブックス)

  • 31人登録
  • 3.27評価
    • (1)
    • (4)
    • (3)
    • (3)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 島田雅彦
  • NHK出版 (2009年9月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911426

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
朝吹 真理子
島田 雅彦
有効な右矢印 無効な右矢印

オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴 (NHKブックス)の感想・レビュー・書評

  • 小説家・島田雅彦センセイのオペラ教室。
    カルチャースクールにでも通う気持ちで読むといいのでは。そうすると、語尾の不統一が逆に生講義の録音おこしみたいでリアルかと。また、作品選びは、多少講師の趣味により偏っていると思っていいんじゃないかと(笑)。

    特定のオペラについて知りたいときに引くのもいいが、やはり一度は通して読んだほうが分かりやすいだろう。作った人や歌手について、音楽史上の位置、内容・解説・聴きどころを小ネタやエピソードを交えて紹介。登場人物をまとめた図があるのでキャラが混乱する人は参考に。
    メインに取り上げられているオペラは
    「ドン・ジョバンニ」
    「アルジェのイタリア女」
    「ランスへの旅」
    「ランメルモールのルチア」
    「ノルマ」「イル・トロヴァトーレ」
    「運命の力」
    「オテロ」
    「トリスタンとイゾルデ」
    「蝶々夫人」
    「ばらの騎士」
    「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
    あと、島田センセイが話を書いた国産オペラ「Jr.バタフライ」もちょっと(笑)

  • 島田雅彦が昨年のNHK「知るを楽しむ」の放送をベースに本になりました。ドンジョバンニが征服したと歌う女性の数がなぜスペインが圧倒的に多く、イギリス・オランダは皆無なのかの説明からして、モーツアルトが音楽のいろいろな場面に寓意を持ち込んでいるということで惹きこまれます。ロッシーニの軽さの魅力、ドニゼッティとベッリーニのプリマドンナの超絶技巧の魅力も興味深いです。そしてヴァーグナーの音楽がなぜ非論理的、だるく、眠くなり、怠惰になり、退廃的、情緒的になるのか、そしてその眠たくなることそのものがヴァーグナーを聴く快感であり、その象徴が「トリスタン」であるとの説明も全く同感です。「薔薇の騎士」の第1幕の寝室を覗き込む気恥ずかしさ、「蝶々夫人」の音楽の色彩にあふれた魅力など楽しさ満載の一冊です。

  • [ 内容 ]
    ド派手な舞台に華麗な衣裳、奇想天外な物語に魂をゆさぶる音楽、そして、湧き出す情念そのままに歌い上げる歌手たちの声-。
    イタリアで生まれて四〇〇年、オペラは今なお世界で、「最強の総合芸術」「娯楽の王様」として君臨し続けている。
    そこでは、王侯貴族のような豪華絢爛な気分を味わってもいいし、形式美を楽しんでもいいし、残酷な悲劇の結末に感涙してもいい。
    オペラに正しい見方はない。
    いや、あらゆる見方が正しいのだ。
    「命をかけるべき最高の遊戯」とまで言い放つ偏愛主義者が説く、入名書でかつ極め付きのオペラ至上論である。

    [ 目次 ]
    第1章 ドン・ジョヴァンニの正体-モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』
    第2章 楽壇のナポレオン-ロッシーニ『アルジェのイタリア女』『ランスへの旅』
    第3章 歌姫たちの超絶技巧-ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』、ベッリーニ『ノルマ』
    第4章 救いのないマッチョ・オペラ-ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』『運命の力』
    第5章 主役を操る悪役-ヴェルディ『オテロ』
    第6章 極上なる催眠-ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』
    第7章 「蝶々夫人」と息子の物語-プッチーニ『蝶々夫人』
    第8章 完璧なるマニエリスム-R.シュトラウス『ばらの騎士』
    第9章 オペラではすべてが許される-ショスタコーヴィチ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • NHK教育テレビで学んだが面白い解釈だった。

全5件中 1 - 5件を表示

オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴 (NHKブックス)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴 (NHKブックス)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴 (NHKブックス)の作品紹介

ド派手な舞台に華麗な衣裳、奇想天外な物語に魂をゆさぶる音楽、そして、湧き出す情念そのままに歌い上げる歌手たちの声-。イタリアで生まれて四〇〇年、オペラは今なお世界で、「最強の総合芸術」「娯楽の王様」として君臨し続けている。そこでは、王侯貴族のような豪華絢爛な気分を味わってもいいし、形式美を楽しんでもいいし、残酷な悲劇の結末に感涙してもいい。オペラに正しい見方はない。いや、あらゆる見方が正しいのだ。「命をかけるべき最高の遊戯」とまで言い放つ偏愛主義者が説く、入名書でかつ極め付きのオペラ至上論である。

オペラ・シンドローム 愛と死の饗宴 (NHKブックス)はこんな本です

ツイートする