日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)

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制作 : 東 浩紀 
  • NHK出版 (2010年8月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911631

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日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)の感想・レビュー・書評

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  • 村上隆の話が大変刺激的だった。萌え美少女好きの無名アーティストを、いかに海外アート市場で価値ある存在としてプロモーションしていくか、数年がかりの戦略が語られている。現代アートは資本主義の世界に属するビジネスであり、マーケティングが必要。この村上隆の意見だけ聞くと、抵抗感を示す人も多いだろうけれど、実際どれほどトライ・アンド・エラーを繰り返して、アートビジネスで価値ある存在だと認めさせているのか、プロセスの苦労がわかるとびっくりする。

    東浩紀の携わった本は、やっぱり面白い。批評の言葉を社会につなげること。人文系知識人の間でのみ通用する内輪向けの言葉から、批評を解放すること。今社会で広く影響力を持っている表現、欲望を批評すること。

    東はオタク文化が好きだから、オタク文化を批評する。現代日本でゲーム、アニメ、マンガなどのオタク文化の他に、もう一つあまり批評の対象にならず、一般に広く人気を誇っているジャンルがある。お笑いだ。お笑いについて、東浩紀ばりの切り口で語る批評が現れることを期待したい。

  • 日本のポップカルチャーを雑駁にくくった「クール・ジャパン」という言説を巡り、宮代・東両氏の分析を軸に欧米の日本学・日本研究者や世界で活躍する日本の映画監督・アーティストを交えてその視座の現状を炙り出す。議論は時に擦れ違いぶつかり合うが、結論で河野至恩氏も強調しているように、その錯綜する視座の炙り出しこそが本書やその元となるシンポジウムの真骨頂だと肯定的に受け止められる。(刊行から7年が経過しているが引き続き)今後の論の推移を見守りたい。

  • 多くの人が耳にしたことがあると思いますが、クールジャパンとは主にマンガやアニメをはじめとする日本の文化産業の総称です。本書では、そんなクールジャパンについて、美術作家、映画監督、社会学者etc…たちによって様々な方面からの議論が展開されています。かなり真面目な内容ですので、興味のある方は読んでみて下さい。
    (電気電子工学科 B3)

  • クール・ジャパンという言葉について考えさせられた

  • 東浩紀ファンなので読んでみることにした2年前のシンポジウムのまとめ本。
    自分自身はオタクというほどオタクでもないが、メジャーどころのアニメや漫画は読んではいる。
    オタクを学問として見るといろいろと小難しいことを言えるのだろうが、当のオタクの人々は何も考えていないのだろう。特に外国の人に日本のサブカルチャー回りを分析されるとなんだかむず痒い気持ちになる。

    宮台真司の「かわいい」論の講演は面白かった。2000年くらいから回りでも「かわいい」を使う人が増えてきたのがずっと不思議だったので、ある意味で納得できた。
    村上隆の講演もまた面白い。Mrという人のプロデュースの報告という体で、戦略的に自分を売り込むことの大切さを説いている。
    まずは、世界(世間)と自分の両方を分からなくてはならないが、難しい。

  • 2階書架 : 361.5/AZU : 3410151800

  • シンポジウム。

  • クールジャパノロジーについてのシンポジウムを書籍化した本。微妙にかみ合ってたり、かみ合ってなかったり。最後の対談での東と毛利の対決が面白かった。完全にかみ合ってないし。毛利がどうとかではなくて、毛利的な分析ももっと見たい。

  • クール•ジャパンとは何かを知ることができる。

  • 日本はサブカルチャーの国とか、未成熟の国とか世界から揶揄されることがある。この本は、それに対して、各々の専門家が意見を言い合う形となっており、東工大でのシンポジウムが元になっている。いきなり私的意見を言ってしまえば、日本が明治期のように啓蒙的にならずとも、また学生運動が盛んだったころのように、哲学や思想、政治、教養に精通していなくてもかまわないと思っている。というのも、それが真に求められているのであるならば、国が内側から変わろうとする力が働き始めるはずだからである。今の日本では、海外から来る外国人向けのPR大使であったり、クールジャパンとネーミングがつくなど、どちらかといえばそのサブカルチャーの流れに乗っかろうとする動きの方が顕著に見られる。そして、とりもなおさず、このような国というのもまた珍しいことは間違いない。その国の風土や文化、歴史というものを見渡してみても、その環境が国民の意識形成に与える役割は大きいといえる。ただ、そうはいっても、国ごとに根付いた文化に優劣などというものはない。あるのはただ、自分にとってどんな環境が望ましいかとする絶えない思いのみである。いやいやながら、日本に固執する必要はない。もはやサブカルチャーは日本のイメージのひとつにまで拡大し、切っても切り離せないところまできてしまっているのだから。

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日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)の作品紹介

マンガ・アニメ・ゲーム・映画・アート…今や日本のポップカルチャーは世界中に浸透している。この「クール・ジャパン」現象が映し出すものは何か。日本を代表する論客、世界的に注目を集めるクリエーター、第一線で活躍する海外の日本学者をむかえて、戦後から今日に至る日本文化への眼差しを多角的に検討し、ときに「未成熟」とされる日本的想像力の核心へと迫る。「日本文化」のイメージを刷新する、新たな日本学のはじまりがここに。

日本的想像力の未来 クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)はこんな本です

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