コモンウェルス(下) 〈帝国〉を超える革命論 (NHKブックス)

  • NHK出版
2.88
  • (0)
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 119
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140912003

作品紹介・あらすじ

中心のないネットワーク状の権力="帝国"の興隆に対抗し、秩序形成をめざして単独行動に走ったアメリカの試みは、イラク戦争の失敗と金融危機という挫折に終わった。残されたのはEUの超国家主義でも中国の覇権主義でもなく、"共"という富にもとづいた、マルチチュードによる民主主義のプロジェクトだった。私的所有という制度とそれを支える法体制を根本から批判し、万人にアクセス可能な資源="共"の豊かな可能性を予見する。"共"をめぐる生産はいかにして資本を蝕み、崩壊させるのか?ポスト工業化時代にこそ読まれるべき「革命」の書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • コモンウェルスの分配がうまくいかなくなると問題となる。それは資本主義だけではないだろう。

  • なかなか面白かった。網野善彦『無縁・公界・楽』とアマルティア・セン『アイデンティティと暴力』を連想した。あとローティのプラグマティズムも。

  • 311||Ne||2

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1933年イタリアのパドヴァに生まれる。マルクスやスピノザの研究で世界的に知られる政治哲学者。元パドヴァ大学政治社会科学研究所教授。 早くから労働運動の理論と実践にかかわる。79年、運動に対する弾圧が高まるなか、テロリストという嫌疑をかけられ逮捕・投獄される。83年にフランスに亡命。以後14年間にわたりパリ第8大学などで研究・教育活動に携わったのち、97年7月、イタリアに帰国し、ローマ郊外のレビッビア監獄に収監される。現在、仮釈放中。 邦訳に『構成的権力』『未来への帰還』『転覆の政治学』等がある。

「2003年 『〈帝国〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アントニオ・ネグリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×