シェイクスピア『ハムレット』 2014年12月 (100分 de 名著)

制作 : 河合 祥一郎 
  • NHK出版
3.63
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本棚登録 : 108
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230457

感想・レビュー・書評

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  • 有名な悲劇というのは知っていましたが、初めて内容に触れました。面白い!とても興味が湧きました。
    野村萬斎の語りも凄い❗

  • このシリーズは内容理解の印象が強いんだけど,今回はハムレットの読み方を教えてもらった気がする。近代とキリスト教の考え方を踏まえて眺めてみると興味深いと思う。昔,何も知らないで読んでことがあったんだけど,印象がイマイチだったのも納得。

  • ■書名

    書名:シェイクスピア『ハムレット』 2014年12月 (100分 de 名著)
    著者:河合 祥一郎

    ■概要

    ロマン主義以来、ハムレットは意志の弱い優柔不断な青年とされて
    きた。彼はなぜ復讐を先延ばしにするのか。そこに「理性」と「感
    情」に引き裂かれる近代人の姿が、そして神ならぬ人間が正義の実
    現を目指す過程が描かれているという。シェイクスピアの人間観と、
    新たなるハムレット像を探る。
    (From amazon)

    ■感想

    ハムレットってこういう話しなのですね。

    紹介している人、本の目的分かっていっるのかな?
    このシリーズって、原作に導くための導入の役割だと思っているん
    だけど、この人の紹介読んでいると、「自分が正しい!」感が
    半端なくてイライラする。
    自分だけかもしれないけど、こういう紹介で原作読みたくなるかね?

    別にあんたの考え押し付けなくてよくて、「こういう考え方があり
    ますが、真意は作者本人しか分かりませんので、観る人が、それ
    ぞれ考え、捉えればいいと思います」と言えばいいのに。

    何が何でも「自分の考えはこうで、こういう背景だから、こうだった
    んだ!」という押し付けがひどい。あんたの考えもただの推測にすぎ
    ないのだから、出しゃばる必要なし。うざい。

    ということで、ハムレット自体は面白いのかもしれないけど、この本
    は0点。読む価値ゼロ。

    ■自分がこの作品のPOPを作るとしたら?(最大5行)

    ゴミに出していい本。
    読むだけ無駄。

  • (2015.01.08読了)(2014.11.27購入)
    『ハムレット』を読んだのは、1976年です。39年前です。その後読んだ『ロミオとジュリエット』は面白かったけど、『ハムレット』はよくわかりませんでした。
    『ハムレット』が書かれたのは、1600年ということなので、天下分け目の関ヶ原の時代ということになります。意外と古いんですね。
    シェイクスピアの四代悲劇は、『ハムレット』『オセロー』『リア王』『マクベス』ということですが、『リア王』はまだ読んでいませんね。

    【目次】
    【はじめに】謎めいた最高峰
    第1回 「理性」と「熱情」のはざまで
    第2回 「生きるべきか、死ぬべきか」
    第3回 「弱き者、汝の名は女」
    第4回 悩みをつきぬけて「悟り」へ

    ●多くの謎(5頁)
    なぜハムレットはぐずぐずと復讐を遅らせ、あっさりと仇を取ってしまうことができないのか?
    なぜハムレットはオフィーリアに「尼寺へ行け」などと言うのか?
    オフィーリアを愛していないのか、愛しているなら、なぜあんなひどい、冷たい仕打ちができるのか
    ●数々の誤解(5頁)
    ハムレットは優柔不断な青年だから、なかなか行動への決断ができないのだ
    ●複雑な構造(6頁)
    この作品が復讐劇として始まりながら、後半は 劇の焦点は、人が生きるとはどういうことかという問題に移ります。

    ☆関連図書(既読)
    「夏の夜の夢」シェイクスピア著・土居光知訳、岩波文庫、1940.07.26
    「ロミオとジュリエット」シェイクスピア著・中野好夫訳、新潮文庫、1951.11.05
    「ハムレット」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1967.09.25
    「ヴェニスの商人」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1967.10.30
    「マクベス」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1969.08.30
    「オセロー」シェイクスピア著・福田恒存訳、新潮文庫、1973.06.30
    (2015年5月1日・記)
    内容紹介(amazon)
    ロマン主義以来、ハムレットは意志の弱い優柔不断な青年とされてきた。彼はなぜ復讐を先延ばしにするのか。そこに「理性」と「感情」に引き裂かれる近代人の姿が、そして神ならぬ人間が正義の実現を目指す過程が描かれているという。シェイクスピアの人間観と、新たなるハムレット像を探る。

  •  これほど有名なタイトルなのに、読んだこともなければ、舞台を見たことも、映画を見たこともない。シェイクスピアの他の作品は多少読んだ。「ヴェニスの商人」は小学校の学芸会で舞台劇をやった。「ロミオとジュリエット」はオリビア・ハッセーの映画を何度も見た。

     ところがハムレットは、あの有名な台詞だけが独り歩きしているようだ。
     "To be or not to be, that is the question "
     それこそ何十通りも訳されている。本書の著者河合祥一郎氏はこれを
    「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
    と訳出している。これまでさまざまに訳され議論されてきたはずなのに、この「生きるべきか、死ぬべきか」という言い回しは、戯曲の翻訳では一度も使われたことがないそうだ。これは全く意外であった。小学生でも知っているセンテンスだと思っていたら、そういうことではないそうだ。

     なにしろ原作を読んでいないので、この河合氏の論評をそのまま受け入れるしかない。イメージからすれば、世間一般に言われている通り、ハムレットは優柔不断で決断できない男なのだと思っていた。しかし、解説によると、それは全くの誤解で、ハムレットは最後には人間としての限界を悟るという境地に至る。ハムレットのこの物語は、実は復讐劇ではなくなり、理性と熱情のジレンマの中で悟りを啓くという、崇高な舞台劇であるという。

     ローレンス・オリヴィエの映画が世間に与えた影響があまりにも大きく、原作にはない独白を挿入したために、ハムレットを別なものにしてしまった。先日シェイクスピア映画集のDVD を入手したので、ハムレットに限らず、シェイクスピアの作品をそれぞれじっくりと鑑賞してみたい。

     また、このテキストの著者河合祥一郎氏が、狂言師の野村萬斎氏から委託され、野村氏が主演するハムレット公演のために、新たに訳し下ろしたという。野村氏と一語一語声に出してリズムなどを確かめながら訳したそうで、ぜひこの新訳で原作を読んでみたい。また、野村萬斎氏のハムレットもぜひ見てみたいものだ。DVD が出ているので、そのうちになんとか入手して鑑賞したいと思っている。

  • kindle版がリフロー対応して読みやすくなった。脚注がポップアップで表示されるのも読みやすい。

  • テレビ放映はまだ2回までだけど全部読んだ。
    読んでテレビを見るとますますわかりやすい。

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