アドラー『人生の意味の心理学』 2016年2月 (100分 de 名著)

制作 : 岸見 一郎 
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230594

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  • ▼「100分de名著 人生の意味の心理学 アドラー」岸見一郎。2016年のテレビ番組に基づくもので、NHK出版。
     オーストリア生まれの心理学者・医師のアルフレッド・アドラー(1870-1937)が1932年に出した「人生の意味の心理学」という本について(そしてアドラーさんの考え方全般について)日本の大学などで教える哲学者である岸見さんという方が語ったテレビ番組を書籍化したもの。
    この100分de名著シリーズ、僕は大好きです。

    ▼多分21世紀に入ってから日本でも「嫌われる勇気」とかでアドラーさんが人気?がじわっとある前提で作られた企画かと思います。アドラーさんの考え方をちゃんと知るのは初めてでした。それなりに面白かったです。

    ▼詳しくはググれば出てくるんでここで包括的に論じることはしませんが。
    まあ、
    「人生考え方次第やで」

    「なんか目標達成して社会成功せんとあかんとか、思い込まんほうが幸せやで」

    「なんかほら、イチローが成功したのはパパがこうこう育てたからや、みたいな因果関係ってのは大抵後付けやねんで。そんなの色んな偶然とか運とかあんねんから、そういう報道しやすい因果関係を信じるのは阿保らしいんちゃいますか」

    「結局社会成功の価値、そういう人生の意味付けにしばられとったら、ああ俺はなんて不幸なんやみたいなルサンチマン抱えるやんか。俺はなんてダメなんだって無駄に自己否定したりとか」

    「そういうこっちゃなくて、自分が与えられたもの数えるじゃなくて、自分が持ってるもんをどう使うかってことでええんちゃうか。競争してもなあ、どこまでいってもおっきなシアワセ感ってのは無いんちゃうか」

    「だから、あんまり子供とか怒ったらあかんでー。怒って良くなることあんまあらへんで」

    「だからまあ、あんまり周りに合わせすぎなくてええねん。あんたはあんたしかおらへんから、あんたなりに一生懸命、自分なりの人生の意味ってのを求めるだけでええねんよ」

    「人間関係はしんどいんやけど、人間関係からしかおっきな幸福感って得られへんやんか。だから人間関係に入っていく、言うたら自分が傷つくかもしれへんねんけど、それを恐れすぎない勇気が大切や思うで」

    「やっぱり孤独はさみしいねん。ほんでもってほっとくと孤独になりかねんしな。なんかの共同体に自分なりに居場所あるなー、みたいな、何かのローカルな人間関係に承認されてる感、みたいなことがないと落ち着かんし疲れるし狂ってまうで。そういうの、自分にとってもひとにとっても大事にしたらんとなあ」

    みたいなことかと思いました。微妙に個人的な曲解や拡大解釈が含まれると思いますが(笑)。

    ▼で、それはそれで「そらそうやなあ」という感じ。
    まあ、何も科学的実証できるこっちゃないので、考え方の好みですが。
    もともと連れ合いから「あんたこの人の考え方きっと好きやで」と勧められた本で、読んでみて、「うんまあ好きやな。こういうことや思うわー」と思いました(笑)。

  • 恐るべし 100分で名著。
    コンパクトで読みやすい。
    放送も楽しみでした。
    岸見先生のお話がゆっくりと心に突き刺さりますっ!!

  • アドラー心理学のポイントはしっかり書いてあるが、内容が薄い(ページ数が少ないのでしょうがないが)のと、著者の言葉にインパクトが薄い。残念ながらもう読まない

  • 何気なくあった本を読んでみたら、とても面白かった。 特に共同体感覚って日本人が元々持っていた素質なのではないかとも言える。 もう少しいろんな著書を読んで理解を深めたい!

  • 何が与えられたかではなく、それをどう使うか
    貢献の視点で誰かと競おうと思わなくなる
    他者に関心をもつこと
    自分の人生を生きる
    他者は仲間

  • 嫌われる勇気、幸せになる勇気がいたくきに行ったので、こちらも拝読。

    内容的には上記2冊と被るところが大多数です。
    分量的にはこちらが薄いので、興味が少しでもある方のイントロに良いかと思います。

    個人的にはアドラー心理学(哲学と呼びたい)は、現代社会における生き方の1つと信じています。

  • 自分だけに関心を持つのではなく、他者に関心を持ち、他者に貢献してみよう
    貢献できると思えば、自分に価値があると思えるようになります。そのように思えた時に、他者はもはや「敵」ではなく「仲間」と見なすことができるようになります。

    全ての人間が対等の横の関係にある

    人は誰にも何にも支配されない

    ほめることも、叱ることと同様に、子供を対等な存在とみなしていないと言うことです。

    共同体感覚

    人は…自分が「意味づけ」した世界に生きている
    過去の経験が私たちの何かを決定しているのではなく、私たちが過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって自らの生を決定している

    過去の経験は「決定因」ではない
    原因論と目的論

  • やはり人は人に貢献することで人生の意味を見出すことが出来るのだなあとしみじみ感じた

    他にも人生は自分の意味付けで過去まで変えることが出来ることなど、心に刺さった

    時間をおいてまた読もうっと

    他のアドラーの本も読まないといけない

  • いゃ〜!価値観が変わる内容だった。
    子供を叱るのも褒めるのも間違いというのには驚いた。
    また、心理学に「貢献」という言葉がでてきたのは意外だった。
    印象に残った文章
    ⒈ 私たちが過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって自らの生を決定している。
    ⒉ アドラーは、この世界、人生、自分についての意味づけを「ライフスタイル」と呼びました。
    ⒊ いじめる側、差別する側の人は、強い劣等感を持っています。
    ⒋ 自分が得た知識を他者のために役立てるために勉強する
    ⒌ 自分自身の幸福と人類の幸福のためにもっと貢献する
    ⒍ 共同体感覚

  • コンパクトにまとめられて読み易かった。アドラー心理学の本をこれからも読んでいきたいと思った。

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