モース警部、最大の事件 (ハヤカワ・ミステリ 1619)

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150016197

作品紹介・あらすじ

モース主任警部にとって、偽善に満ちたクリスマスほどうっとうしい時期はなかった。おまけに、こんな夜更けにケチな盗難事件の捜査に駆りだされることになろうとは…。現場はロンドンの場末の安酒場だった。児童施設に寄付するために店の主人が集めた四百ポンドの金が、忽然と消えたという。事件当夜、店にいたのは金回りが悪い常連客ばかりで、犯行のチャンスは誰にもあった。モース主任警部はうんざりした面持ちで客の証言に耳を傾けていたが、やがて晴れやかな微笑を浮かべると、意外な話を切りだした。『クリスマス・キャロル』を下敷きとした酒落たクリスマス・ストーリーの表題作ほか、ホームズもののパスティーシュ「花婿は消えた」仕掛けを凝らしたメタミステリ「内幕の物語」など、短篇の愉しさを堪能できる十篇を収録。本格ミステリーの第一人者が贈る、ヴァラエティに富んだ傑作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 初めてお会いしました、モース警部。

    この方は、
    トリックで驚かすとか、
    やけにいかした主人公で魅了してくるとか、
    そういうのではなく、
    割合、ニヤニヤしたり、ハハハ!としたり、
    つまりエンターテイメント的要素が強い作風
    なのかしらん。

    まだ、モース警部のことも、部下ルイスのことも
    よく知ることが出来ないまま終わってしまったので、
    また見つけたら読んでみよう。

    今回は、私の大好きなホームズ先生の
    あの「花婿失踪事件」を、そっくりそのまま引用して、
    ラストを変えたという面白い話。
    今回のワトソン説が本当に本当なら、私も嬉しい。

    あと、「内幕の物語」も
    ルイス部長刑事は可哀そうだったけど、
    登場人物の立ち位置が
    頭の中でくるくる入れ替わって
    読み応えのある作品だった。

  • 1995年2月ハヤカワポケットミステリ刊。10篇の短編。モース警部ばかりでなく、シャーロック・ホームズのパスティーシュもあったりする。最大の事件というのが、きわめて短かい話で、おとぼけが楽しい。

  • ユーモア短編。ラヴゼイに較べ、分かりにくいか。

  • 001.初.元ビニカバ、帯付。
    2010.12.20.鈴鹿BF

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