血の流れるままに―リーバス警部シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

  • 早川書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150016753

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  • 頑固で周りには絶対迎合しないリーバス警部。だらしなくて、お酒ばっかり飲んで、皮肉屋のリーバス警部。ハードボイルドでもないし、カッコいいわけではないのに何故かハマる世界観。きっとわたしと真逆だからかな。今回は国を動かすような敵を相手にしてて、どんな結末になるのか⁉️とハラハラしました。話は進まないし、大風呂敷広げすぎなんだけど、飽きない☆でも元カノのペイシェンスの猫の話はちょっとかわいそうだな…あのシーンは必要あったのかな…とにかくシリーズ追いかけます。

  • 相変わらずこつこつ地道に頑張ってるおっさんである。なんだかすごい推理をするとかじゃないし、大体飲んだくれてるし、てかイギリス、って言ったら怒るのか、スコットランドの話だし、という事はUKって言うのが一番良いのか、それはともかく大体みんな飲んでないか。そんなにダメそうなおっさんなのにどんだけ優秀で事件を解決しまくってんだって話で、要するに単に才能があるだけじゃねーかなんて思ったりすることもなくもない。にしてもUKの推理小説にはユーモアが欠かせずなんで、この話もなんつーかあっちらしいユーモアが散りばめられてて、それがどうにも好きなんだよなぁ。

  • 市長の娘が誘拐されたと聞かされ、リーバスは上司のローダデイルとともに犯人を追跡、負傷しつつも追い詰めるが犯人はその場で身を投げて自殺。その少し後、刑務所から出所したばかりの男が区議員の目の前でショットガン自殺。一見無関係な2つの事件だが、リーバスが「何か変だ」と思い周辺を調べるうちに、共通点がいくつか発見され、それがスコットランドの政界や実業界に広がる不正事件へとつながっていく。

    話のつなげ方が面白く、読んでいて注意力が削がれることがない。リーバスと部下のホームズ、クラークの関係も安定していて良いと思う。ペイシェンスとはこれで終わりなのかな? 彼女はキャラとしてあまり好きじゃないので、今回で退場でも良い。とはいえ、ラッキーの件ではリーバスが謝るべきだとは思うが…。

    ペイシェンスと入れ替わるように、ジル・テンプラーが再登場。しかも負傷して入院したローダデイルに代わってリーバスの上司になるという微妙なポジション。

    リーバス警部のシリーズは、2作目『影と陰』からこの『血の流れるままに』の間に4冊ほど未訳の作品があるのだが、正直これを読んでしまうと「あの辺は未訳でもしょうがないかな…」という気にさせられる。

  • 「黒と青」の一つ前の作品(日本での刊行は逆)。読みやすさではこっちだが、「黒と青」はさすがゴールドダガー賞だけのことはあるなあと再認識した。本作でも筋はともかくリーバス警部の存在感が圧倒的。すぐに銃撃戦になるアメリカの警察ものとはひと味違った読みごたえがある。

  • ☆スコットランドのリーバイス警部

  • スコットランドの不正に煩悶するリーバス。

  • 読み終えて、どうもすっきりしないのは、やはりカタルシスが不足しているからだろう。
    ド派手なカーチェイスによる幕開けと謎の呈示は期待を持たせたが、その後の展開は淡々としてサスペンスに欠ける。決着の内容も妥協であり、権力の不正を暴き、トドメをさすものではない。
    たぶん、イアン・ランキンはリアリストなのだろう。

    骨太な主人公リーバスの魅力ひとつで引っ張る作品。

  • リーバス7作品目(1996)。冒頭のカーチェイスから心わしづかみ(笑)。リーバス警部シリーズに、イアン・ランキンにはまったきっかけ本。この次の、CWA賞ゴールド・ダガー賞をとった名作『黒と青』のときには、はまらなかったのに。

  • 100.初.元ビニカバ、帯付。
    2010.12.20.鈴鹿BF

    .

  • よくわからなかったスコットランドのことを知ることができた。

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