霧の中の虎 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) (ハヤカワ・ミステリ 1709)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150017095

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  • 第二次世界大戦による転変。

    キャンピオンの姪のメグは夫を第二次世界大戦で亡くした。5年経って新しい相手とめぐりあい婚約をしたが、亡くなったはずの夫の現在のものと思われる写真が送られてくる。キャンピオン、ルーク警部は調査に乗り出す。

    戦争のもたらした人生の転変と、不遇の境遇から犯罪を繰り返す男の悲哀。亡夫の遺言にある亡父の家に代々伝わる宝。それを血筋の者は、どんながらくたであれ大切なものと思うが、戦友はお宝にちがいないと思う。

    亡父の家の家宝を探しに、キャンピオン、その妻、メグ、婚約者でフランスの島に行き、かぎつけた戦友で脱獄囚もその島へと向かう。ロンドン警察、フランス警察も空から、陸路でその家へと向かう。ここらへん映画にしたらクライマックスの場面だなあ、と思ったら、映画になったようだ。(1956ロイ・ベイカー監督、日本未公開 解説で)


    「葬儀屋の次の仕事」も「屍衣の流行」も途中で挫折、3冊目にしてやっと読み終えることができた。


    1952発表
    2001.11.15発行 図書館

  • 253.初.元ビニカバ、帯付。
    2010.12.20.鈴鹿BF

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著者プロフィール

本名マージェリー・ルイーズ・ヤングマン・カーター。1904年、英国ロンドン生まれ。別名マックスウェル・マーチ。文筆家の家系に育ち、16歳で長編小説を書き上げる早熟の天才ぶりを見せ、1923年に冒険小説"Blackerchief Dick"を発表、27年には犯人当ての長編ミステリ「ホワイトコテージの殺人」を新聞連載している。"The Crime at Black Dudley"(29)に端役で登場したアルバート・キャンピオンは"Look to the Lady" (30)以降の作品でシリーズ探偵となる。映画化された「霧の中の虎」(52)や英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞の次点長編「殺人者の街角」(58)など、数多くの長短編が書かれた。66年、シリーズ19作目の長編"Cargo of Eagles"を執筆中に死去。同作は夫フィリップ・ヤングマン・カーターによって補筆・完成された。

「2023年 『ファラデー家の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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