観月の宴 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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制作 : 和爾 桃子 
  • 早川書房 (2003年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150017446

観月の宴 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想・レビュー・書評

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  • 今回は地元に戻る途中のディー判事が友人が知事を務める県で事件に遭遇。
    月見の宴には国内最高の文人3名と、侍女を殺害した疑いで連行中の美しい元芸妓の詩人。

    ディー判事に負けず劣らず優秀な同僚知事とのやりとりが面白い。
    仕事はきっちりこなしつつ盛大に贅沢に遊ぶ同僚知事。また出てくるといいな。

    漢詩についてはよくわかりませんが、
    こうゆうのを訳すのは大変だろうなーと。韻や文字面を合わせたりとか。

  • ディー判事シリーズ全体の時系列では中盤に位置する作品。レギュラー格の副官はおらず、友人を助けるためにディー判事が一人奔走する。複雑に絡み合った人間関係をほぐしていく判事の鮮やかな捜査は相変わらずだが、最後はやや強引だっただろうか。時間制限があるから、判事も仕方が無かった?  

  • ディー判事シリーズ。
     都での会議の帰りに、中秋節の晩さん会に出席するため、友人のルオ判事の任地・金華に寄ったディー判事。
     しかし到着早々、殺人事件に遭遇してしまう。
    ルオ判事の依頼で事件の捜査を始めるディー判事は、この事件が単純な強盗殺人事件ではないと見破る。
     事件の調査が難航する中、晩さん会が始まるが、その最中に晩さん会に呼ばれていた踊り子が殺されてしまう。
    2つの事件はつながっているのか…。

  • オランダ人作家による、唐代中国を舞台にした本格ミステリ。原文はアルファベット表記だったのかと思うと、人名や漢詩の盛り込まれた内容を漢字文化に再輸入した訳者の努力が忍ばれる。そうした設定の面白さにまずは心惹かれたが、内容も確かにミステリとして普通に面白い。背景に中華文化の香りを豊かに盛り込みながら、事件の基本は人間が持つ“性”にあるという世界共通のミステリの醍醐味を踏襲しているので、古代中国に馴染みのない読者でも楽しめるはず。(2009/8読了)

  • 著者のヒューリックは、1910年オランダ生まれ。外交官として各国に駐在し、1964年からは在日オランダ大使。唐代に実在した名宰相狄仁傑(ディー・レンチャ)を主人公にしたミステリで人気を博し、1967年東京にて没と言う経歴。その作品群は、中国を舞台としたミステリでは古典とされていて、ディーバーの「石の猿」には、主人公の狄判事を信奉する中国人刑事が出てくる。

    この作品は7世紀ごろの中国藩陽県が舞台で、このころの知事は判事もかねているのだが、主人公の狄判事は、隣の県知事に中秋節の晩餐会に誘われる。晩餐会には、当代一の詩人、最高学府の長、名高い禅僧、そして同性愛殺人の疑いをかけられて搬送途中の閨秀詩人、と言う賓客たちが招かれていた。
    到着早々、地元の茶商人宅で殺人事件が発生、続いて晩餐会のさなか、若い舞妓が殺された!
    二つの殺人事件に関係は有るのか?そして明るみになる、隠された過去・・・

    単なるエキゾチシズムで中国を舞台にしたのではない、きちんとした知識に裏づけされた知的で端正な作品。事件の背景などはどろどろしたものなのだが、さらりと描いてあって、迷信や土俗信仰にも節度ある対応をするなど、読みやすい。
    中国というエキゾティシズムと欧米系のミステリの構造がうまくマッチしていて、上品な娯楽作品に仕上がっている。

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