北雪の釘 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1793)

  • 早川書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150017934

作品紹介・あらすじ

北方の国境近く、北州に知事として赴任したディー判事。以来数カ月というもの平穏な日々が続いていた。ところが、町で無残な女性の首なし死体が見つかったことから、判事の周辺はにわかに風雲急を告げる。いずこへともなく姿を消した被害者の夫を名指して糾弾する家族。だが被害者の衣服が消えていることに判事は首をひねる。あるいは土地の名士の娘が数日前から失踪した件とも関係があるのかもしれない。事件の目鼻もつかぬうちに、高名な武道家が浴場で何者かに毒殺される事件も起きた。そして判事はかつてない窮地に追いこまれることに…。

感想・レビュー・書評

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  • 北方の任地で割と平和だったディー判事ご一行。
    副官達も土地に馴染んで良い感じの中、女性の首無し死体が見つかり…。

    ディー判事の県知事としては最後の事件。
    過去最高位に強烈な女性が出てきてディー判事が絶体絶命のピンチ。
    そしてまさかの悲劇。

    大岡越前的に安心して読んでるシリーズだったので、本作はちょっと心が痛かった。

  • ディー判事長編シリーズの最終話。寒風吹きすさぶ北方の北州で、次々と発生する凶悪事件と、更には過去の事件にディー判事といつもの副官たちが挑む。メインと思っていた事件がそうでもなく、唐突に現れた女性を巡る事件がディー判事の身を危うくするという二段、三段構えの構成。映し鏡のようでそうではなかった二人の女性を目の当たりにし、そしてこの先の自分の境遇を思うにつれ、事件解決したもののすっきりしていなさそうなディー判事に、ちょっと哀愁を感じます。

  • 街で見つかった首なし死体の謎を追うディー判事は、かつてない窮地に追い込まれる。

    首なし死体という、この世界ではショッキングな事件で物語は始まる。
    現場に被害者の衣服はなく、その夫も姿を消してしまう。さらに土地の名刺の娘の失踪事件も絡んできて、ディー判事とその部下たちの探偵活動は忙しさを増すばかり。
    本作ではディー判事を取り巻く部下たちの様々な魅力が余すことなく描かれている。個性的で、読んでいて実に楽しい。
    なので話の展開にはちょっと…。もったいないと言うか、残念というか。最後までキャラクターが魅力的なだけに、う〜ん。
    ディー判事は事件を解決して、その後昇進するのだけれど、それを素直に喜べない展開なんだよねぇ。
    面白いけれど、辛い話だったよ。

  • ディー判事シリーズが続けて出ている!嬉しい!これは前に他社から出てたものだったと思いますが、他の他社から出てるのもここから出るのかな?ポケミスって本の作りがステキなので、ポケミスで揃えられたら嬉しいな〜

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