世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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制作 : 上野 元美 
  • 早川書房 (2015年12月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150019020

世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想・レビュー・書評

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  • 確実に大量絶滅を引き起こす小惑星衝突まで半年となったところからスタートしたこの3部作。
    この作品ではついに衝突まであと1週間。一気読みでした。

    人はいつか死んでしまうけど、来週には確実に死ぬとわかったらどのように生きるのでしょうか?
    やっぱり「死ぬまでにやりたいことリスト」を作って自由にやるのでしょうか?
    元刑事のパレスのように最後まで職務を果たそうとするのでしょうか?(もはや仕事でもないけど)
    それとも侍のように今死ねる覚悟で今を生きるのがいいのでしょうか?

    ハードボイルドなプロフェッショナリズムを究極に押し進めた死生観を問うてくる名作だと思います。

    不覚にもラストで涙がぽろりと・・・

  • 1.アメリカンスピリット
    2.ブルータウンの男
    3.JOY
    4.さっさと仕事をしろ
    5.イシス
    6.第二計画
    7.終章

  • ついに三部作が終わってしまった。こんなふうになるなんて予想してなかった。でも隕石はやって来る。
    最後の終わり方のこういう余韻の残り方は嫌いじゃない。なんて言うか三部作通して全体的に不思議な魅力がある作品だった。疾走感があるわけではなく、主人公がかっこいいと言うわけでもないのに。
    この、ヘンリーのブレない生き方が心に響くのか。静かに週末を迎える人たちの中の、真相を知っている人の描き方も心に残った。

  •  個人的によく隕石で世界が消滅する夢を見ていたので、ストーリーにひかれて読みました。
     主人公のその後…が気になります。

  • 冒頭はちょっと退屈な感じもしたのですが、中盤から一気読み。訳も良いのか非常に読みやすかったです。
    3部作の3作目からいきなり読むというルール違反な読み方をしたので、ちょっと申し訳ない気分。地球の終わりにまつわる話なので、何よりも終末の描写を見てみたかったのです。

    終末を目前にした世界のささくれだった感じ、嘆きを通り越して諦めに至った疲れた空気感が描写されていて、確かに週末の世界ってこんな感じなのかもと思わせてくれます。
    そして、その中でも刑事であろうと行動する主人公パレス。妹を探すという目的はあれど、どちらかと言うと終末の世界の中であっても刑事であることを保つためにやっているのかも。プロ意識なのか、使命感なのか、ただそうしたいのか。自分が終末に直面したとしたら、自分を保つために何かするのかもしれないと考えさせられました。

  • 「カルドセプト リボルト」にかまけていたせいもあるが、それにしても進まなかった。のっけから「警官のいえ」を出て、みずから見捨てた妹を探しに行くなどと言い出されたらなおさらだ。
    というかこの男、特にというか全然「いい男」ではない。凝り固まった己の信念のみを強迫的に抱え込み、それ以外は人間としておよそからっぽで、ひと様に提供できる何を持っているでもない。なのになぜか次から次に女性から愛され、情報・食べ物・セックスなど、その時その時いちばん欲するところのものをちゃっかり提供される。だが、彼のほうは彼女に何を返せるでなく、それどころか自分(の信念)のみを最優先して、つれなく彼女のもとを去るのだ。袖にされた彼女はそんな彼を想って泣き、かきくどくという寸法。
    特に魅力的でもない利己的で独善的な男が、3作で3人、つまり話ごとに尽くしてくれる「都合のいい」女を取っ替え引っ替えして、己の道(のみ)を突き進む。このオッサンドリームが、3度めともなるとだんだん鼻についてきた。特に、第2作で彼(なんぞ)のためにあれほど心を砕き、自分の立場や生命までも危険に晒し、大きな犠牲を払ったマコネルへのあの仕打ちは許しがたい。彼女を捨てたあげく、サンディとの、特に意味のないあの絡みだ。
    妹が妹がと言うけれど、彼女の言葉に一度だって耳を傾けてやったでもない。どころか彼に、たった1人の兄に話を聞いてもらえなかったから、妹は彼のもとを去ったようなものなのに。連れ戻したところで、彼に彼女の言葉を聞く気などない。ただ自分が望む「故郷で、妹を傍らに置いた状態での無為な死」に付き合わせるオブジェとして、妹を無理やり連れ戻したいだけなのだ。彼女が、みずからの意志で選んだ居場所から。
    そんなわけで、主人公の個人的な動機にはまったく応援できる部分はないのだが、彼がさすらうことになる「終わりの世界」は、相変わらず興味深い。主人公に関しても、偏執的・強迫的な「刑事であること」へのこだわりについては、作者はちゃんと「わかっていて」書いていると感じる(オッサンドリームについては、わかっていなさそうだけど)。主人公を英雄ではなく、滑稽な変人——ことによると狂人——としてきちんと書いている。そこが、この物語を救っている。ミステリ部分は2作めよりさらに薄く、「真犯人」は私ですら察しがついたが、まあそれはご愛敬というものだ。
    しかし、ほとんど医療の崩壊した世界で銃弾に上腕動脈をぶった切られ、折れた肋骨が内臓に刺さった状態だというのに、主人公が妙にピンシャンしているのには失笑を禁じえない。本当なら、終わりを待たずに高熱を発してのたれ死んでいるはずなのでは。それもまたオッサンドリームなのだろう。

    ?〜2016/10/15読了

  • 三部作最終巻

  • 三部作の最終話。ミステリーやハードボイルドとしては物足りないが、人類滅亡目前という設定での話としては面白かった。最後もしんみりした。

  • 素朴な疑問。小惑星衝突の後、地球そのものは残るの?かつて恐竜が絶滅したように、地上生物がある程度滅びるだけ?情報の遮断は救いとなることもあり得る。私なんか世界がこんなパニック状態になったら、真っ先に命落としそうだな。ヘンリーの自らの核を失わない平静さには畏怖を覚えた。

  • フーディーニ(犬)よかったね。主人に会えて。

    「地上最後の刑事」3部作の最終巻。
    前2作を読んだ読者への贈り物。

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世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の作品紹介

小惑星が地球に衝突するまであと一週間。混乱した世界で、元刑事のパレスは、仲間たちとともに消えた妹ニコを探すが……。『地上最後の刑事』『カウントダウン・シティ』につづく三部作完結篇!

世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)はこんな本です

世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)のKindle版

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