世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ミステリ 1902)

  • 早川書房
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本棚登録 : 192
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150019020

作品紹介・あらすじ

小惑星が地球に衝突するまであと一週間。混乱した世界で、元刑事のパレスは、仲間たちとともに消えた妹ニコを探すが……。『地上最後の刑事』『カウントダウン・シティ』につづく三部作完結篇!

感想・レビュー・書評

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  • 確実に大量絶滅を引き起こす小惑星衝突まで半年となったところからスタートしたこの3部作。
    この作品ではついに衝突まであと1週間。一気読みでした。

    人はいつか死んでしまうけど、来週には確実に死ぬとわかったらどのように生きるのでしょうか?
    やっぱり「死ぬまでにやりたいことリスト」を作って自由にやるのでしょうか?
    元刑事のパレスのように最後まで職務を果たそうとするのでしょうか?(もはや仕事でもないけど)
    それとも侍のように今死ねる覚悟で今を生きるのがいいのでしょうか?

    ハードボイルドなプロフェッショナリズムを究極に押し進めた死生観を問うてくる名作だと思います。

    不覚にもラストで涙がぽろりと・・・

  • フーディーニ(犬)よかったね。主人に会えて。

    「地上最後の刑事」3部作の最終巻。
    前2作を読んだ読者への贈り物。

  • 解説にもある、終章を読み終わった瞬間の"万感の思い"これに尽きる。珠玉の3部作。震える。

  • シリーズ三部作完結巻。小惑星の地球衝突まで残り一週間、主人公・パレスは唯一の肉親である妹の捜索に乗り出す―。SF要素を舞台設定のみに留め、大風呂敷を広げず、とことんハードボイルドミステリーに徹するバランス感覚がやはり絶妙。極限状態においても「地上最後の刑事」を貫こうとするパレスの愚直なキャラクターが三作品通してブレないのも良い。救いのない物語だが、終章の静謐なラストシーンは深い余韻を残し、コルテスの『あんたは何を見ても妹を思い出す』という台詞を改めて回収する技巧性も魅せる。最後に相応しい実に見事な幕引き。

  • 主人公・パレスの旅が終わった。お疲れ様でした✨ 主人公・パレス、いろんな意味で『強い』な。タフ‼️
    今作で最終作。10月3日に読み終えたことに奇跡を感じる☺️
    ホラー小説かと間違えるくらいに不気味に怖かった。でも、最後は悲しくもロマンチックだった。
    三部作。良く読みました

  • たった一人の家族、妹を探してどこまでも。小惑星との衝突までの7日間。いいラストシーンでした。
    一緒に行動するようになった泥棒は信じられるのか、嘘ついているのは誰なのか、本当に小惑星は来るのか。
    じわりじわり妹に真相に近づいていく、ゆっくりだがタイムリミットは刻々と迫る。
    このバランスが良い。

    先の読めない展開で最後まで一気読み。
    この著者のほかの作品を読みたくなる。

  • 結論としては、あわんかったかな。

  • 喧嘩別れしちゃった妹に会おうと追いかける兄ちゃん刑事。妹に会えんのか?隕石阻止できちゃったりするのか?なにを書いてもネタバレになっちゃいそう。ラスト一行。兄ちゃんの心根の優しさに涙腺崩壊。読めて良かった。読んで良かった。

  • もうミステリでもSFでもなくて、心の旅というか。

    あまり説明なくいきなり重要なことが起こったり、まとまりに欠ける。
    注意深くよまないと、あれ、この人ダレ?とか、あれ、そーなったんだっけ?とか置いてきぼりにされがち。

    そっか、こう終わるのか。
    しみじみ。

  • 世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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