われらの独立を記念し (ハヤカワ・ミステリ)

  • 早川書房
3.29
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150019204

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公のピートはソーシャルワーカー。問題のある家庭を援助し寄り添い、臨機応変に対応する優秀な職員だが、私生活では妻と娘と別居中だし、父親や弟ともうまくいってない。仕事で出会う困難な家庭の子どもたちがあまりに悲惨で、読み進めるのが辛かった。 ピート自身が全くヒーローではなくすぐに酒びたりになるし、プライベートとでも仕事でも誤りを犯すが、それでも底辺の人々の助けになろうとする姿勢が心に残る。ミステリでもサスペンスでもなく、ラストにカタルシスを得られるわけでもないが、作者の書きたいという情熱が伝わる作品だと思った。

スミス・ヘンダースンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×