異次元を覗く家 (ハヤカワ文庫 SF 58)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150100582

感想・レビュー・書評

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  • 不意に荒俣宏さんのことが気になって、そういえば始めは「翻訳家」だったなと巡らせた結果、団精二名義でウィリアムホープホジスンの代表作を久しぶりに再読した。ホジスンはこの本以外に「幽霊狩人カーナッキ」や「夜の声」など多種多様なホラー作品を書いていて、その最高傑作が「異次元を覗く家」だった……気がする。
    今読むと、文章は散漫だし初読の時ほどワクワクしないのは自分がスレてしまったのかも。
    ホジスンはとにかく設定がとんでもなくて、長編「ナイトランド」も文章はともかく設定は当時読んでいて驚いたものだった。
    「異次元を覗く家」も「ナイトランド」も荒俣宏さんの訳で、ダンセイニやラヴクラフトを邦訳していた人が「帝都物語」で小説や博物学に移行するまでの短い翻訳業を楽しむ1冊。
    ちなみに荒俣訳の2冊は現在原書房で入手可能。

著者プロフィール

1877年、英国エセックス州に生まれる。十代で船員となり、苦労のすえ三等航海士の資格を取得。下船後、体育学校の経営者、写真家を経て、1904年に小説家となる。代表作に怪奇長篇『幽霊海賊』『異次元を覗く家』(アトリエサード)、幻想長篇『ナイトランド』(原書房)などがある。1914年、第一次世界大戦に従軍し、1918年にベルギーで戦死。後に再評価され、海洋奇譚集『海ふかく』(国書刊行会)はじめ多くの作品が出版された。

「2016年 『〈グレン・キャリグ号〉のボート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ウィリアム・ホープ・ホジスンの作品

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