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- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150100995
感想・レビュー・書評
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読み返してみると、おもいのほかよかった
表紙 5点山野辺 進
展開 6点1973年発行
文章 5点
内容 560点
合計 576点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今、手元にある文庫本の奥付を確認すると、
『昭和51年3月15日 第5刷』とある。
購入したのがその頃だとすると、およそ30年以上、
枕元に積みっぱなしにしていたらしい。
本書は著者の極初期の作品であり、あの『ウルフガイ』シリーズよりも
古いのだそうだ。 いかに長い間、わたしが積読を続けてきたか、
それだけでも判ろうというものだ(反省)。
科学技術の進歩が人間そっくりのアンドロイドを生み出したものの、
機械に過ぎなかったそれは人間以上の『人間性』を獲得してしまい、
人間的な妄執を引きずることになるのは皮肉以外のなにものでもない。
これは巻末の『「あとがき」はいかにあるべきか』からの受け売りであるが、
本書はまさに『SF版牡丹灯籠』であった。
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