火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)

  • 早川書房
3.39
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本棚登録 : 289
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150102135

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった、こういう本こそ絶版にせずに売って欲しい。

  • アイデアは陳腐化しているかもしれないけれど、読ませる力はあるので、新刊本で入手できるようになるといいなあ。

  • 本当可笑しかった。実害はないものの悪意マシマシ傍迷惑な火星人。

  • ナンセンスでスパイシー、とても面白い。
    このような本が絶版になっているのは、もったいない。

  • マスターピースかな。小憎らしいんだよ、この火星人ども。

  • 人間をいらだたせることが目的なのではないかと思われる、自称火星人が地球に現れる。その数は地球の人口30億人に対して10億人。しかし、火星人の声は聞こえ、姿は見えるが、触れることはできないという不思議なものだった。

    SF作家のルーク・デヴァルウのもとにも一人の火星人が現れるが、その時、ドアをノックした。触れることのできない火星人がドアをノックできたのはなぜか?ルークは西部物の新作を書き始めるが、火星人の邪魔にあい発狂してしまう。そして、火星人の記憶だけを忘れ、火星人だけの声が聞こえず、姿が見えなくなる。精神科の医師はそんなルークをうらやましくさえ感じた。

    ルークは自分以外のすべての人達に火星人が見えていることを知り、その原因を探る。火星人はSF小説を書こうとしたときに自分が創りだしたものではないかと考える。さらに、この世界すべてが自分の想像の産物だと考えた。そこで、彼はこの世界をもとに戻すべく、火星人に最初に出会った状況を再現する。同時にアメリカ人発明家が火星に向けて対地球圏外陽子超振動器を用い、アフリカのとある部族では火星人を追い払う儀式を行った。そのどれが功を奏したのかは不明だが、火星人達は全て消え去った。

    ユーモアの強い作品として有名だが、そのあたりはあまり感じなかった。もっとも印象に残ったのは、ルークがこの世界すべてが自分の創りだしたものではないかと感じる瞬間で、そこまでの世界とそこからの世界のとらえ方がひっくり返される場面だ。

  • 古典であるが私にはいまいち   
    表紙   7点加藤 直之
    展開   6点1955年著作
    文章   5点
    内容 550点
    合計 568点

  • サトラレ的恐怖が具体的形で迫ってきたらやっぱりこわい。

  • 同著者の「発狂した宇宙」を読みあまりに面白かったので、他作品も読みたいと手に取りました。
    物語は、突如地球に火星人が襲来するところから始まります。火星人達はテレポート(作中ではクイムと呼ぶ)や透視能力を駆使して、とにかく地球人を不愉快にする事を至上の喜びとしています。たちの悪い事に、彼らには実体が無く触れる事が出来ないので、地球人は全く手出しが出来ません。
    そんな火星人に生活をめちゃくちゃにされた人類がどうなるのかというお話です。
    これは移民問題等の文化的な摩擦のメタファーとも取れるし、話の通じない他人とどう折り合いをつけて行くのかという、もっと個人的な話という解釈もできるでしょう。
    そんな普遍的な解釈ができる設定にも関わらず、火星人のキャラクターの掘り下げや、相互理解の話は少なく、ほとんど地球人が色々とこねくり回して失敗するというドタバタ劇の構造、これぞフレドリックブラウン節!!バンザイ!という感じです。
    オチも結構気に入っているのですが、個人的には本一冊分このユーモア溢れる物語が読めるというだけでも、この小説は読む価値があると思います。

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著者プロフィール

フレドリック・ウィリアム・ブラウンは、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ生まれの小説家、SF作家、推理作家。ユーモアあふれるショートショート作品で知られている。

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