- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150102135
感想・レビュー・書評
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面白かった、こういう本こそ絶版にせずに売って欲しい。
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アイデアは陳腐化しているかもしれないけれど、読ませる力はあるので、新刊本で入手できるようになるといいなあ。
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ナンセンスでスパイシー、とても面白い。
このような本が絶版になっているのは、もったいない。 -
マスターピースかな。小憎らしいんだよ、この火星人ども。
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古典であるが私にはいまいち
表紙 7点加藤 直之
展開 6点1955年著作
文章 5点
内容 550点
合計 568点 -
サトラレ的恐怖が具体的形で迫ってきたらやっぱりこわい。
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同著者の「発狂した宇宙」を読みあまりに面白かったので、他作品も読みたいと手に取りました。
物語は、突如地球に火星人が襲来するところから始まります。火星人達はテレポート(作中ではクイムと呼ぶ)や透視能力を駆使して、とにかく地球人を不愉快にする事を至上の喜びとしています。たちの悪い事に、彼らには実体が無く触れる事が出来ないので、地球人は全く手出しが出来ません。
そんな火星人に生活をめちゃくちゃにされた人類がどうなるのかというお話です。
これは移民問題等の文化的な摩擦のメタファーとも取れるし、話の通じない他人とどう折り合いをつけて行くのかという、もっと個人的な話という解釈もできるでしょう。
そんな普遍的な解釈ができる設定にも関わらず、火星人のキャラクターの掘り下げや、相互理解の話は少なく、ほとんど地球人が色々とこねくり回して失敗するというドタバタ劇の構造、これぞフレドリックブラウン節!!バンザイ!という感じです。
オチも結構気に入っているのですが、個人的には本一冊分このユーモア溢れる物語が読めるというだけでも、この小説は読む価値があると思います。