アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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どこへ行こうと、人間はまちがったことをするめぐり合わせになる。それがーおのれの本質にもとる行為をいやいやさせられるのが、人生の基本条件じゃ。生き物であるかぎり、いつかはそうせねばならん。それは究極の影であり、創造の敗北でもある。これがとりもなおさず、あらゆる生命をむさぼる例の呪いの実体じゃ。
― 229ページ -
この男に真相を話してやるべきだぞ、とリックは自分にいいきかせた。そうしないのは不徳義だし、残酷でもある。ミスター・レッシュ、きみはアンドロイドなんだ--心の中でそういってみた。それが、おれをここから救いだしてくれたきみへの報酬だよ。きみとおれがともに憎んでいるすべて、それがきみなんだ。おれたちふたりが破壊しようと誓ったもののエッセンス、それがきみなんだ。
― 164ページ -
きみとおれがともに憎んでいるすべて、それがきみなんだ。おれたちふたりが破壊しようと誓ったもののエッセンス、それがきみなんだ。
― 162ページ
みんなの感想・レビュー・書評
村上春樹とおなじような読後感。
面白くて、でも読んでいるとだんだん悲しくなってきて、どんどん物語が展開していって、何らかの救いとかそれに準ずる結末が提示されていることはわかるんだけど、その意図がまったくわからないまま終わるっていう。
でもそういう小説ってほんとに面白いんだよね……
名著と呼ばれるだけあって大変内容の濃い、そして色々な事を考えさせられる作品だった。
我々人間とアンドロイドを分つ物は何か、そしてアンドロイドはどこまで人間に近づくのか。
タイトルも多くのパロディ派生が見られるように、SF作品のタイトルは個性的な物が多いと毎回この作品を見る度に思う。
1970年代の作品とは思えない程、現代でもその輝きは褪せる事はないだろう。
アンドロイドとは?人間とは? 考えさせられる話でした。ただこの本にはその要素だけではなく、複雑な説明しがたい情景や社会の表現があると感じた。
映画を先に観たため、情報を補完できるのはよかった。
でもこの終わり方は好きではないかな。色々わからないことがあるし。
翻訳が軽いのは原作のせいなのか…
内面的に疎外された存在を、アンドロイドとして描く作品。特に「共感」に対する洞察がおもしろい。
火星から地球へ逃亡してきたアンドロイドを追うお話。放射性降下物の降り注ぐ地球とか、人間になりすましているアンドロイドとか、脳を汚染された特マルとか、石を投げられ続けるマーサー教とか、何となく世紀末な雰囲気です。読後は良い意味でも悪い意味でもモヤモヤする感じでした。
映画『ブレードランナー』の原作。
警察のバウンティ・ハンターであるリック・デッカートは、アンドロイドを処分する仕事をしている。あるとき主任バウンティ・ハンターのホールデンが最新式アンドロイドに撃たれてしまったことから、ホールデンを撃った最新式アンドロイドを含む、火星から脱走したアンドロイド6体を処刑する任務を受ける。しかし、その任務を遂行しているうちにデッカートの内に、新型アンドロイド(ネクサス6型)に対する愛情や共感が生じてしまい、任務遂行に苦悩するという物語。
アンドロイドの命というテーマを通じて、生物と非生物の境界という問題や、動物への愛情といった、現実社会に対する根源的な問題提起があるように感じた。
「人間とは何か?」という問いを投げかけ続ける作品。
アンドロイドと人間を識別するために使われるのが「感情移入」「共感」というのが面白い。
人工と天然(電気動物、アンドロイドetc)
ディックがリックを通じて表した最後の救いが特に印象的だった。
原文のセンスか翻訳のセンスか。文章の力。
やるせないですねえ。
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今は亡き義兄から引き継いだ文庫もどこかにあるのだけれど、
10年ぶりくらいに読むし、せっかくなのでこの装丁にした。
映画ブレードランナーの原作。
とは言っても映画のほうはまだ見ていないのだけど。
人間そっくりに精巧につくられたアンドロイド。彼らと人間との違いはなんなのだろう?
感情の有無?
人殺しはいけなくてアンドロイド殺しは合法なのか?
自分の行為の是非があいまいになっていくリック・デッカードの心理の変化、ゆれの描写に象徴的に動物が使われています。
その世界では動物もまた本物と機械がいる。
アンドロイドのアイデンティティーを問うているのも興味深い。
なんともいえない気分にさせられました。
技術はどんどん進歩しても、人は完全な機械人間を作ることはできない、と思う。
でももしできたとしたら。アンドロイドは、羊の夢を見ると思う。
人間らしさというのは、打算のない気持ちだと思う。見返りのない相手に優しくしたり、無駄だと知っているものに投資したり、人にひけらかすためでなく、自ら喜ぶために芸術を慈しむことだと思う。
そういう能力を持つアンドロイドは、もはや人間だと思う。
そういう意味では、人間は逆にアンドロイド性も孕んでいる。見栄のために絶えず努力したり、誰かの好意を得ようとやっきになったり。
でもそれって全然悪いことじゃなくて、なんだか愛しく思えてくる。
SFのはずなのに、気持ちがあったかくなる作品でした。
最初の夫婦喧嘩のシーンに辟易してしまい、一時放置状態にあったものの、そのシーンさえ我慢しさえすれば普通に面白かった。
2012/02/05読了。
表紙とタイトルに惹かれた。
映画「ブレードランナー」の原作らしい。
記憶が定かがでなないが、もしかすると小さい頃に映画も見たことがあるかもしれない。
生物学的な見地からの人間かアンドロイドか、という問いは究極的には問題ではなく、人間の「人間性」とアンドロイドの「アンドロイド性」が両者を区別すると。そしてそれは「感情移入」の有無によって区別される。
感情移入という問題をそこまで重要視したことはなかった。
「他人に親切にしなさい」と言ってしまうとすごく薄っぺらく感じるが、もう一度読み直せばさらに深いことが読み取れるかもしれない。
1977年に書かれたとは思えない。
この言葉に尽きる。
このまま時代が進んでいくとこの本に書かれた世界に近い世界がやってくるんだろうな。
ちょっと気になったのはこの本に書かれているのは未来の地球のみってこと。
アンドロイドによると火星の実情は地球で思われているそれとは少し違うらしいのに、
それについて何も書かれていない。
火星はいったいどうなっているんだろう?
面白い法則が書かれていた。
キップルの法則
現代社会では不可抗力的にゴミが増えていく一方だという法則
「キップルってのは、DMとか空っぽのマッチ箱とか、ガムの包み紙とか、昨日の新聞とか、そう言った役にたたないもののことさ。誰も見ていないとキップルはどんどん子供を産みはじめる」
「キップルはキップルで無いものを駆逐する」
この本を映画化した作品も見たはずなのにあんまり話をつかめなかった。
ただわかるのは有名なSFの小説や映画、アニメなどでこの作品がオマージュとして使われているなと感じたこと。
もう一度映画を見て、本も再読したいと思う。

1年の時、レポート対象本として何冊か出されたうちの一つ。
設定が面白く、核戦争後の話で、未来にありえそうだと思った。
アンドロイドになく、人間にはあるという「感情移入」が主軸となり、脱走した奴隷ア...





