竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)
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みんなの感想・レビュー・書評
一番好きなシーンは何と言っても、人類と、小さな
中性子星人チーラとの初対面の場面です。
フランス人であるピエールへの友情を表すために、
「やあ、ピエール」
フランス流のアクセントを何度も何度も練習して、
その一言を音響変換装置に送り込む、チーラの
訪問調査隊隊長、クリアー・シンカー。
自転の速い中性子星「竜の卵」に生きるチーラたちは、
人間時間の100万倍の速さで過ごしているので、
その接触にたくさんの齟齬が生まれるのが、作品の
ユーモアとなっています。
チーラがどんな姿の生き物なのか、というあたりも
ユーモラスでお楽しみ。
何度読み返してもおもしろいお話です。
中性子星に生命が誕生したら・・・?という発想のSF小説。
巻末の付録を参考に読むとイメージしやすい。(最後に気づく人多そう。。)
直径50km, 毎秒約5回転, 重力場670億G, 磁場約1兆ガウスの中性子星「竜の卵」。竜の卵が生まれ、いつしか生命が誕生し、植物となり、動物となる。中性子星の生命体チーラは、群れ、社会を作り、数、記号を考えだし計算を覚え天体を観測し、神を敬うようになる。
中盤くらいまではこの流れで退屈に感じるが、中性子星を調査しにきた人類がチーラの存在に気づき、チーラとの接触を試みるようになってから面白くなる。
竜の卵上の生命にとっての1年(物語中は1巡)は人類の0.2秒に当たる。
この時間感覚の差から何が起こるかというのがこの物語のポイント。
本筋外れるが、信仰のバカバカしさを見ているような感じもする。
中性子星人という途方もない設定が、違和感なく腑に落ちる描写。登場人物の感情をあまり表現しない文章であるのに、スッと感情移入できる。大好きな作品。何回読んだかわからない。
タマゴが発生した過程や毎秒5.0183495回転の自転、
670億Gや分子結合のかわりに核融合、強烈な磁場。
全く分からないし想像できません。
しかし、異世界の生物の進化、速度の違いを超えて
探究心や理性、異世界への尊厳について
スウィフト=キラーの行動はもちろん
たった1.2秒の直接的な接触にいたる
それぞれの世界の接触は鳥肌が立つほど刺激的である
ばかりでなく、感動的。
時間の流れの違い、進化の速度がいつの間にか教師と生徒を
逆転させていても、その与えられたものに対して
相手の力を信じて先に進むための鍵を残しておくことところが
相手を尊重した「心」の部分に触れているようで
よい、異文化コミュニケーションだと思った。
いやー、面白かった。素晴らしい。傑作だ。
危ない、危ない、読まずに死ぬ事がなくて良かった。
時間感覚が人間の 100 万倍の星の知的生命体。
その原始から中世(?)を経て、
人間とのファーストコンタクトを介して、
人類を凌駕する科学を獲得するまでの歴史。
巻末のハード SF な専門的補遺もわかりやすい。
その分、本編では物語そのものをワクワクしながら楽しめる。
中性子星に住む異星人と地球人の邂逅。ファーストコンタクトものだけどその異星人の設定がぶっ飛んでいる。時間が100万倍の生物とコミュニケーションは気を抜くと置いてきぼりを食らうが、とても刺激的だった。
地球的な惑星にしか生命は発生しないと言う常識を変えてくれる。宇宙はとてつもなく広いからあっても良いかな・・。
数ミリの異星生物が、発生して進化し、そして人類を追い抜くまでの物語。
時間の流れが違うので、観測する人間にはそれら全てが数日での話となる。
SFを土台とした、素晴しい架空歴史小説。
Science部分は半分くらいしか理解できなかったけど、それでも充分Fictionとしては楽しめたよ。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/ で知って読んだ。 38分の生涯を過ごす中性子星上の生物との邂逅。 直径20km、600億Gの重力、成層圏5cmの世界に済む 体高は0.5mm、体長2.5mm、体重80kgの12の赤い目を持つ生物である。 彼らをどのような姿でイメージしてみるか、 ゴキブリとかカフカの虫(変身)のような感じだろうか。 僕は王蟲... 続きを読む »
体長3mmの知的生命体"チーラ"が人類の100万倍の速度で生きているのは、0.2秒で自転する中性子星。探査船に乗った人類とのファーストコンタクトからの加速感がたまらない。素晴らしい作品でした。
2010/04/20
「オチ」で★1個分マイナス。着想やストーリーテリングには非凡なものがある。途中からぐいぐい引き込まれた。
地球とは全く違う環境に発生した生物の進化と人類との遭遇と離別の物語。
天文学と物理学の知識があるとニンマリできる小道具もいっぱい盛り込まれています。
物理法則にほとんど仮定を持ち込んでいないので、技術的課題をクリアできれば、50年後くらいに本当に起こっても不思議ではないと感じさせるところがすごい。
遠い昔、地球からおよそ五十光年の彼方で、超新星爆発があり、ひとつの星が重力崩壊を起こした。星は収縮して途方も無い密度となり、一秒に五回もの自転をして、およそ五十万年に一度、太陽系を掠めて楕円軌道を周回する、ひとつの中性子星となった。直径およそ二十キロ、表面重力六百七十億G、鉄の蒸気からなる大気を持ち、強力な磁場がこの星の地表を覆っている。 この星の誕生から五十万年あまりのときを経て、2020... 続きを読む »
ハードSF長編。続編「スタークエイク」も出てるよ。
「重力670億Gの中性子星の文明のお話」ってだけでも面白そうなのに文明の発展の様子やその中の一つ一つのドラマがものすごい緻密さ精巧さで描かれててなにこれとんでもない!!
ハードSFとしてのいろんなギミックも隅々までしっかりしてるし専門的な話もあちこちに盛り込まれてるけど、そのわりに文章自体はさっぱりめに取っつきやすく読みやすめ。
物語としてもしっかりしてるので、特に科学好きって訳じゃなければ堅めなところは斜め読みで物語として読んじゃうのがいいです。特に堅めな人類パートは序盤抜けたら脇役だし(←
本格ハードSFだけど幅広い層におすすめできます。SF史に残る大傑作!Favorite!
マイク・ブラザートン著「スパイダー・スター」の現役科学者が書いたハードSFつながり。「スパイダー・スター」が不完全燃焼だったので再読してみる。20年前の衝撃度は薄れるものの、今でも面白い。これを読んだあと、目玉12個のちびアワビのような中性子星の生き物が夢の中に出てきた事が思い出されます。中性子星上の生命と人類の接触の物語ですが、設定が凄まじい。直系20kmの中性子星「竜の卵」は毎秒5回自転してお... 続きを読む »
ファーストコンタクト系は元々大好きなのですが、相手の設定がとても面白い。結晶構造を「見」ていたシーンが羨ましかった・・・。
非情(常)な重力が支配する中性子星に発生した知的生命チーラの、人類の100万倍のスピードで駆け抜ける生活とつかの間のコンタクトを果たす人類の物語。<br>
などと書くと、もろハードSFだな。いや、実際作者のフォワード自身が現役の物理学者だし、テーマそのものもハードSFにふさわしいものなのだが、それにも関わらず妙に人間的なチーラの冒険に手に汗握らずにはいられないだろう。<br>
ただ、緻密に構成された中性子星の世界は、想像力に欠ける人には難解以外の何ものでもないだろうが・・・

●内容
・表題の「竜の卵」とは舞台となる星の名前。技術や生物の描写に重点を置いた作品なので、ファンタジー的なものではない。
・テーマは異星人コンタクト系SF。中性子星に生まれた生物「チーラ」は、そ...





