シティ5からの脱出 (ハヤカワ文庫 SF (632))

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制作 : 浅倉 久志 
  • 早川書房 (1985年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150106324

シティ5からの脱出 (ハヤカワ文庫 SF (632))の感想・レビュー・書評

  • 一読しての感想は、「非常に純度の高いSF」。
    先に誤解のないように申し述べておきますと、「SFとしての純度の高さ」と、「物語としての完成度」は別物です。この短編集の「物語としての完成度」はお世辞にも高いとは言えず、状況説明だけで何のオチもなかったり、自説を滔々と述べるだけの尻切れトンボで終わったりと、普通の面白さを期待して読むと肩すかしを食う類いの作品だと思います。

    そんな振り切れっぷりの高い作品群を、「面白い」と思えるかどうかがSF者の試金石。この場合の「面白さ」とは、「楽しさ」ではなく「興味深さ」です。
    似たような作風のSF作家にA・E・ヴァン・ヴォークトが挙げられますが、不思議とヴォークトの作品は「面白い」と思えないんですよねー。両者の違いは、話のネタとなるアイディアのぶっ飛びぶりではないかと。著しく読む人を選びますが、鴨的にはこの短編集、おススメです。

  • バリントン・J・ベイリーの短編集。巻末の解説「ベイリー・ノート」に、水鏡子は「ドミヌスの惑星」が趣味だと書いている。趣味かどうかはともかく、この作品が一番おもしろいと思った。次いで「過負荷」、「洞察鏡奇譚」の順。1976年発表の「オリヴァー・ネイラーの内世界」の一節、「禁止された第二の生産方式は、単純な製品に接触させると物体がウィルスと似た自己再生産をするというプロセスだった。こうした複製品の製造は、日本列島がいつまでも増大するテレビ、ヴィデオ・カセット、…(中略)…その他無数の文明の利器の山に埋もれてしまった後に、世界的に禁止されることになったのである。」(309ページ)を読んだときは、ちょっと苦笑してしまった。「中略」の部分には、実際には40を超える品目が羅列されている。収録作品:「宇宙の探求」(小隅黎訳)、「知識の蜜蜂」(岡部宏之訳)、「シティ5からの脱出」(浅倉久志訳)、「洞察鏡奇譚」(浅倉久志訳)、「王様の家来がみんな寄っても」(浅倉久志訳)、「過負荷」(岡部宏之訳)、「ドミヌスの惑星」(浅倉久志訳)、「モーリーの放射の実験」(岡部宏之訳)、「オリヴァー・ネイラーの内世界」(安田均訳)

  • 読みにくい短編集
    表紙   6点佐藤 道明
    展開   4点1978年著作
    文章   3点
    内容 400点
    合計 413点

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