サンダイバー (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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本棚登録 : 165
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (519ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150106850

作品紹介・あらすじ

太陽。6000度の表面温度。燃えたぎる核融合の炎…その太陽に、知的生物が住みついている!?そしてその種族こそが、人類に知性を与えたのち姿を隠した謎の種族かもしれない。この銀河史最大のミステリーを解く鍵を求めて、が実行に移された!かくして地球人科学者ジェイコブ・デムワは、銀河列強種族らと鏡面球形船"サンシップ"に乗りこみ、灼熱の業火が渦巻く炎熱地獄へと決死のダイビングを試みたのだが…!?ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝く『スタータイド・ライジング』とともに壮大な未来史を構成する、俊英の傑作宇宙SFついに登場

感想・レビュー・書評

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  • 30年ぶり。
    この後に続く知性化シリーズとは、ちょっと違うイメージ。

  • 【由来】
    ・「知性化戦争」シリーズ自体、興味はあったが、知り合いの「面白いですよ」の声に背中を押された。

    【ノート】
    ・舞台はスター・ウォーズのように、奇天烈な姿の宇宙人が交流する世界。宇宙の各種族は、「主族」とか言うすごい存在によって「知性化」という形で干渉されることによって文明化している、というのが全宇宙的に進められている。そんな中、なぜか地球人だけが、主族による「知性化」の導きがなく、独力で発展して文明人(?)の仲間入りを果たしたという世界が本作の舞台。

    ・当初期待していたものからは外れるが、主人公の心理描写で散見されるライフハック的なものが意外と面白かった。メディテーションによるトランス状態とか、状況を把握するためのノート法とか。「歩く時に親指のつけねを意識して」なんてマインドフルネスっぽい記述も。流行りをうまく取り入れてると思ったら本書は1980年。GTDが2001年だから、とんでもない勘違い。

    ・種族間の主従、ヒエラルキーとそれに伴う優越感によるマウントな関係が今の人類と似た構造になっているというのにはガッカリしたし、違和感も感じた。もっと異なる景色を見たかった。もちろん、ファギンのような飄々とした異星人もいるので、描き方が全くのステレオタイプではないにせよ、ババカブの描写は人間すぎるし、カラの行動原理もそうだった。そうなると、あまり異文明という感じがせず、コスプレ文明のように感じてしまうのだ。

  • この作家のレビューは初めてだっけな。太陽に降りる「サンダイバー計画」に、人間の代表として呼ばれた海洋科学者のジェイコブ。太陽に棲む太陽人(ソラリアン)とのコンタクトが当初の目的であったが、同乗のETやチンパンジーの仲介屋を務めることになる。そんな中、チンパンジーの乗った宇宙船が、謎の事故を遂げる。そこで殺人(殺チンプ?)を行った同乗者をし始めるのだが。

    デイヴィッド・ブリンの代表シリーズの「知性化シリーズ」というやつらしいのだが、そういう前提を持ってしても、持ってなくても混乱するのが、登場人物の多様さ。知性化されたチンパンジーだけでなく、1つ目の異星人、木の化物など、想像力を全力で駆使しても理解できないほどの様々なものが登場する。

    それにくわえ、宇宙船の構造や太陽に住む磁性生物など、環境も複雑なのでなかなか手に負えない。

    内容としては、「裏切り者は誰か」というシンプルなものではあったけれども、ちょっと理解が十分じゃないというのが読後感。これは、訳のなげやりさも影響しているのではないかと思う。説明が足りていないとか、無理に書かれているものをそのまま訳したような文章が多すぎた。

    有名作家なので一度読んでみるかと思ったが、このシリーズはもういいかな。もう少しシンプルな話を読んでみたい。

  • 久し振りに読んだ。知性化シリーズの一冊。
    面白いんだ、とにかく。世界観と、異星の描き方が。他のシリーズ含めて、皆良い。

    ただ、シリーズ通して、結局、真実が何なのか答えが示されていないところが怒涛のストレス。

  • ブリンのデビュー作 これがスタータイドにつながるのか
    表紙   5点加藤 直之
    展開   6点1980年著作
    文章   6点
    内容 650点
    合計 667点

  • 元の本は読んだ事すら無いんだけれども、確かRS3の鳥系モンスターにいたよなあと。しかも見切りの為にかなり世話になった覚えが。

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