- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150107512
作品紹介・あらすじ
の住民リンジーは、遺伝子工学を用いて肉体を変形させるグループの活発なメンバーだった。彼らの目的は、機械の力を援用して延命をはかるの支配をうち破ることにある。だがクーデターは失敗に終り、リンジーはコロニー追放処分にあってしまった。広大な太陽系に踏みだした彼を待っていたのは、それぞれ独自の文化を築きあげ、さらに発展していこうとする多種多様な人類の姿だった!サイバーパンクSFの旗頭としてギブスンと並び称される俊英が、壮大で独創的な未来史を背景に、人類の発展と進化を謳いあげた話題の傑作長篇。
感想・レビュー・書評
-
なんかよくわからん!!ギリギリ舞台設定は理解できたものの、謎の専門用語とその説明もまた謎、と全くストーリーを終えずじまいだった。なんかよくわかんないけどサイバーっぽい、という感じがギブスンの「ニューロマンサー」の読後感に近い。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ガジェットが SF 的ではあるものの、全体的には政治に振り回される主人公の年代記って感じ。
意外と SF 感が少ない印象。
サイバーパンクと聴いて攻殻機動隊とかマトリックスとかを期待すると、ちょっとまったりしすぎていると思うかもしれません。
手塚治虫の火の鳥シリーズの読後感あり。 -
サイバーパンクの代表的作品。
想像していたとおり、とにかくゴチャゴチャしていて読みづらい。。。言葉のひとつひとつをいちいち理解しようとすると大変なので、ある程度、流すというか、雰囲気を味わう感じで読み進めました。その結果、「話の筋はわかるんだけど、理解が追い付かないところが多かったな」という、とても薄っぺらい感想のまま読了。ただ、訳者あとがきを読むと、本書はどうやらシリーズもののようで、本書の前には何作品か書き継がれている模様。なので、取っつきにくさはある程度致し方ないのかも。
本書は機械工学や遺伝子工学が発達した世界を舞台としますが、どれだけ人類が飛躍的な発展を遂げたとしても、結局は権力争い、闘争から逃れられないのが悲しい。ただ、最後には主人公とライバルが和解する展開を見て、起こしてしまったことへの後悔、それを許す寛大なこころ、やさしさといったものもまた普遍的なものだと感じました。結局は人間を描いた作品なのかもしれません。
表紙は抜群にカッコイイ。 -
長かった。しかし、なぜか、読みやめようとする気が起きない話だった。年代記のような形を取りながら、つながりがわかりにくい話。でも、その先どうなるのだろうと読み連ねてしまう。面白いというと言い過ぎだが、非常に興味深い話しだったとは言える。そして、読み終わった今でも、理解できた気がしない。
-
物語とは関係ないが、作中にアイフォンが登場するのに驚く。しかも電話みたいなガジェットとして使われている。個人的には、サイバーパンクは造語やガジェットが大量に読者に浴びせさせ、一種のトランス状態に導くことで読者を楽しませる作品だと思っている。本作も、主人公のリンジーの容姿が年齢とともに変わりながら、機械技術とバイオ技術の対立から異星人もからむ想像力豊かな展開の楽しい作品になっている。それほど読みにくくもなく、サーバーパンクの金字塔といわれる「ニューロマンサー」よりは読みやすい。何度か繰り返し読みたいので、電子書籍化されるとうれしい。
-
今では新しさはないが当初はすごかったのだろう
表紙 7点依光 隆
展開 7点1968年著作
文章 6点
内容 665点
合計 685点 -
サイバーパンクの王道らしく、凝りに凝った設定は文句なし。遺伝操作、無菌環境者と保菌者の男女関係、寿命コントロールとトランスヒューマニズム(人体機能拡張主義)などなど。これらを味わう小説、ということで納得しましょう。筋立てはおそろしく書き割り的で退屈。
退屈なんだけれど、魅かれるのは、世界観にうならされるからでしょう。 -
大昔に途中で投げ出していたものを再読。サイバーパンクというより、宇宙を舞台とした男の一生を描く大河ドラマ。最後のほうで地球を訪ねるあたりは50年台SFへのオマージュといった感あり。