ロカノンの世界 (ハヤカワ文庫SF)

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制作 : Ursula K. Le Guin  小尾 芙佐 
  • 早川書房 (1989年5月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150108236

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ロカノンの世界 (ハヤカワ文庫SF)の感想・レビュー・書評

  • 初々しさはあるが基本的な作風は既に確立している
    表紙   6点萩尾 望都
    展開   6点1966年著作
    文章   7点
    内容 760点
    合計 779点

  • 『ハイニッシュ・ユニバース年代記』の第1作。『風の十二方位』に収録された『セムリの首飾り』が本作のプロローグとなっている。
    長編というには短めの仕上がり。同じシリーズの『闇の左手』などと比べると厚みは半分以下だが、その分、プロットもシンプルですっきりしている。
    SFというよりはファンタジーに近い読み心地で、ハヤカワのSFじゃなくFTでも違和感は無かったw

  •  はるかな未来の宇宙、フォーマルハウト第二惑星。高度な知能を有する生命体が、複数の種族存在する星。
     その惑星に、全世界連盟から派遣された調査隊。通常の手段では、連盟の人々に通信が届くまでに八年もかかるような辺境の星で、平和的な調査のためにやってきたはずの彼らは、突然の攻撃にあい、隊長のロカノンを残して全滅してしまった。
     連盟に仇なす勢力が、この未開の地の一種族を利用して隠れ蓑にし、兵力を固めようとしている。そのことを知ったロカノンは、通信手段を求めて、いまだ知られざる辺境の地を、命を賭して旅をする……。

     これまで読んできた同じ方のほかの本に比べたら、最初が少しとっつきにくい感じはあったのですが(あと登場人物がちょっと多くて、自分の記憶力のなさに失望した)、中盤以降、ぐいぐい引っ張られて読みました。

     風虎という、翼の生えた虎さんを乗り物に、空を飛んで移動する場面が多いんですけど、そこが個人的にツボでした。天馬じゃなくて、虎なところが。ロマンですよね(力説)
     途中、とても神々しい姿をした人種が登場するんですけど、外見は美しくて神秘的なのに、知能や行動パターンが昆虫のような感じで、そのギャップにすごくぞぞっとしました。

     序盤から逆境に置かれ、それを挽回できる可能性は、敵の手中にある装置だけ、という苦しい状況から始まるストーリー。まさに苦難の旅、という感じなのですが、作品全体に通じる悲しみというか、徒労感のようなもの、やるせない感じが好きです。

     闇の左手、所有せざる人々などの、ほかのSF作品と、基本の世界観を共有している作品でもあります。
     この方の本は引き続き、ちょっとずつ集めていこうと思っています。

  • 神話とSFが混ざった独特の雰囲気が好き。『風の十二方位』でプロローグの部分を読んだ時はロカノンがここまで動くとは思わなかった。

  • 有名なル・グウィン女史の作品です。最後の方があっさりし過ぎているような気もしましが、それでも面白かったです。この方の書く話は、必ずしもハッピーエンドではなく、幸福の中にも悲しみが(あるいは悲しみの中にも幸福が)あるところがいいです。

  • ル・グィンの小説の中では、
    ゲドシリーズに並んで好き。

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