竜の夜明け 下 (ハヤカワ文庫 SF マ 1-11 パーンの竜騎士 外伝 1)

  • 早川書房
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本棚登録 : 114
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150108618

作品紹介・あらすじ

最初はたんなる黒い雲のようにみえた。だが、近づいてくると、その雲からシューシューと音をたてて降ってきたのは、雨ではなかった。一見雨のような銀色の糸は、触れるものすべてを貪りつくす恐ろしい怪生物だったのだ!科学技術を捨て去り、牧歌的な生活を営んでいた植民者たちは、この思いがけない災厄で恐慌状態に陥った。手持ちの高速飛行ソリを使った撃退方法も、その場しのぎのものでしかない。"糸"を退治するためには、なんらかの生物を遺伝子改造することが急務の課題となった…。惑星パーンの黎明期を描く、シリーズ番外篇登場。

感想・レビュー・書評

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  • 前同
    表紙   6点木嶋 俊
    展開   7点1988年著作
    文章   7点
    内容 730点
    合計 750点

  • 巨大な竜は遺伝子操作によって作られた物だったとは…!
    人々は空から降ってきて全てを焼き尽くす糸胞と戦い、地域にあった暮らしが固まっていく年月は、進んだ科学がいやおうなく失われていく過程でもありました。
    悪役の美女エイヴリルの臆面のない活躍もけっこうすごい。多くの目がエイヴリルを警戒しながらも結局食い止めたのは……!?
    後に伝説となって残る出来事です。
    読んでいて元気の出る小説ですよ。面白かった〜!
    Amazonではユーズドのみでこれが1100円と定価より高値!珍しいけど、わかる気もします。
    面白く読める内容だし、入植時代を書いたのはこれだけだから貴重ですもんね。
    ハヤカワさん、また発行して下さいよーっ!

  • 最初の入植者。糸胞の来襲に結局文明を放棄せざるを得なくなってしまう。

  •  パーンの竜騎士シリーズ外伝。正史よりもはるかな昔、惑星パーンに地球からやってきた開拓者たちと、いかにして彼らが空を舞う竜を作り出したか、という物語です。

     善人も悪人も、それぞれの考えに従って逞しく行動し、人生を切り開いてゆくのがマキャフリィの小説の面白さであるのですが、反面、そのために登場人物の性格が矛盾していたり破綻しているようにも見えてしまうのが残念ではあります。
     が、シリーズ通して出てくる人名、地名のみならず、歴史や格言、誓いの言葉に残るさまざまな「彼ら」の名残を見つけることが出来て、ファンとしては嬉しい限りの下巻。
     なのですが、この楽しさを味わうためには、頑張って最初の三部作を読まないことには、という。改めて再訳を望むしだいです。

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