故郷から10000光年 (ハヤカワ文庫SF)

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制作 : 伊藤 典夫 
  • 早川書房 (1991年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150109240

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故郷から10000光年 (ハヤカワ文庫SF)の感想・レビュー・書評

  • 短編集面白いのもあるが分かりにくいのも多い
    表紙   4点上原 徹
    展開   5点1973年著作
    文章   5点
    内容 630点
    合計 644点

  • いやぁ疲れた。短篇であるにもかかわらず、読むのには気力と体力が必要な作家。それがジェイムズ・ティプトリー・ジュニア。本書の作者です。

    全15編を収録する本書は著者の第一短篇集。著者らしい作品もさることながら、スプラスティックないくつかの作品に新鮮味を感じました。初期にはこんな作品も残していたんだなぁ。ちょっと意外でした。
    とはいえ、収録作の大半が著者の初期に見られるあの「ついていくのが大変な」作品ばかり。こういった著者の内省が何の濾過もされることなく、紙に書き写された作品は、咀嚼するのに一苦労(というか、殆ど咀嚼できずにそのまま飲み込んでます…)。一方で、なんとか飲み込んでみると、著者の感性の片鱗をちょっとでも味わえたという達成感で満たされます。作品の真髄なんて、ほんとは良くわかってないんですが、この奇妙な達成感がティプトリーを好きになるひとつの理由でもあります。

    著者の本を読むと、「なんだか凄い作品に出会えたぞ」と思える作品にいくつか遭遇します。本書では次のとおり。どれもかっちょいいタイトルばかり!

    ・そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた
    ・愛しのママよ帰れ
    ・われらなりに、テラよ、奉じるはきみだけ
    ・故郷へ歩いた男
    ・ハドソン・ベイ毛布よ永遠に
    ・スイミング・プールが干上がるころ待ってるぜ
    ・ビームしておくれ、ふるさとへ

    見返してみると、やっぱり著者の中でも比較的読みやすい作品ばかり。なかでも、「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」や「われらなりに、テラよ、奉じるはきみだけ」は楽しめたなぁ。

  • この作家は「たったひとつの~」が面白すぎたから
    楽しみだったけど
    女性ってバラす前の作品たちらしく?
    ちょっとハードボイルドで男っぽくて
    あんまり面白くなかったな~~

    宇宙へ思いをはせる
    その設定が頭に入ったと思ったら終わっちゃうから
    つかれる><

  • 意外なことに、ティプトリーの作品集の中でも、特に物悲しい1冊だと個人的には思ってる。明るく書かれている分、余計に。『ハドソン・ベイ毛布よ永遠に』がベスト。

  • 非常に読みづらいものと、わかりやすいものが混在していて少し疲れる。

    最高傑作と言われる「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」に期待していたのだが、正直よくわからなかった。
    原書でネイティブのように読めないと良さがわからないのかもしれない。

    「故郷へ歩いた男」の迫力には惹きこまれた。これはとても面白い。

    読みづらい話も、世界描写はさすがに魅力的。

  • 粒子加速研究所の大惨事が、地球を壊滅させ、ひとりの男を時間の乱流へと押し流した。だが男の意志は強かった。彼はおのれの足で失われた“故郷”へと歩いて帰るべく、遥かなる旅に出立したのだ―。「故郷へ歩いた男」ほか、ティプトリーの華麗なるキャリアの出発点である「セールスマンの誕生」、最高傑作と名高い「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」など、全15篇を収録するSFファン待望の第一短篇集。

  • 短編集。読みにくいのとそうでもない作品が混ざっていて、全体的についていくのが大変だった。どの短編も、望郷の思いが強く感じられて、題名がいちいちカッコイイ。「われらなりに、テラよ、奉じるはきみだけ」読了後にこの題名に戻ってくると、胸がぎゅっとする感じ。「故郷へ歩いた男」これは構成の妙だなー。切り口がすごい。「セールスマンの誕生」単純に面白かった。あえて省略に省略を重ねて疾走しているような話は本当に読みづらかったけど、他作品も読んでみたい。

  • 『そして目覚めると〜』の読後感の重さが記憶に残っているが、その他はよい作品だったということ以外にあまり記憶に残っていない。再読したい。

  •  スラップスティックコメディ、みたいなものは苦手だったが、全体を通して面白かった。

  • 1973年に書かれた最初の短編集。
    あえて全てを説明しないスタイルは、人によって好き嫌いがあるかも。
    いちばん好きなのは「故郷へ歩いた男」。ぐいぐい引き込まれる。

  • 読みにくいし、意味がとりにくい。短編でこれは強烈。
    故郷へ歩いた男まで読んで、ギブアップ

  • 2010年最後の一冊。
    正直な感想は、とても読みにくい本。
    SFに慣れていないから、という理由の読みづらさは読み進めていくうちにクリアできたのだけれど、翻訳が・・・。
    ところどころ直訳だろうと思う部分があったり、そうでなくとも意味が読み取りづらかったり・・・困惑してしまった。
    お話自体は、ストーリーや雰囲気にばらつきがあるものの、全体的に好き。
    悲しくてくすんだ空気は読んだ後もしばらく尾を引いていて、なんとも切ない気分になった。
    この読みにくさには参るけれど、別な作品も読んでみたい。

  • 昨年読んだ第二短編集がたいへん素晴らしかったので、ティプトリーに再チャレンジ。こちらの方が初期の作品を収めている第一短編集だそうですが、作風には第二短編集同様、かなりのバラツキがあります。割とスラップスティック風味の作品が多かったかなぁ。それでも、「故郷へ歩いた男」に見られる独特のスラッシーな表現、「そして目覚めると私はこの肌寒い丘にいた」に感じられるエッジの利いた乾いた文体はこの時期から既に健在。第二短編集に比べると地味な印象が拭えませんが、それでも相当読み応えがあります。

    この短編集に収録された作品の大半に通じるテーマは、「故郷」です。より具体的に言えば「もう帰れない故郷への狂おしい望郷の念」が強く感じられる作品集です。第二短編集を読んで鴨が感じたテーマ「社会への違和感」と照らし合わせて考えると、なかなかに考えさせられるテーマです。おそらくティプトリーという人は、常に自分の内面と対話/相克/妥協し続ける、内省的な人だったのでしょうね。スラップスティックな大騒ぎの中にも、スラッシーな超絶技巧の中にも、ふっと自分を、そして人類全体を見つめる、冷静ながらも温かみのある視線を感じます。徹底的に冷めた視線を感じるコードウェイナー・スミスとは真逆の感性を鴨は感じます。どちらも素晴らしいSF書きです。

  • いやー、難儀だった。短編集だからわりとさくさく読めるかなあと思っていたら甘かった。タイトルから内容が想像できないし、あまりにも設定が独創的でなかなか状況が理解できないしで、まあ読みづらいことこの上ない。でもなんかきらっと光るものがあるんだよなあ。通勤時間とかじゃなく、腰を落ち着けて読むべき本だったかも。

  • 短編集は好きだが、いまいちパッとしなかった。
    一話が短すぎるからか、??と思っているうちに終了みたいな感じ。

  • 全体的にとっつきにくい話が多かった。

  • 15 の短編を集めた作品集。
    難解なわけでも無いのだろうけれども、
    1 度読了後、しっくりと頭に入って来なかったので、
    そのまま 2 回目を読み始める。
    連続 2 回読みは滅多に無い事だ。
    故郷への思いが、大きく関わった短編集である。

    彼女の経歴、人生がかなり波乱に満ちていた様で、
    訳者である伊藤典夫氏があとがきに書いておられる
    ティプトリーの言葉「わたしの書くものはみんな実生活をもとにしている」。
    実に興味深い。

  •  SFというのは、たいがい何かの寓話的要素組み込まれていて、スペースオペラや幻想世界を楽しむ以外の楽しみも提供してくれるものだ。そのようによく練られた物語を、算数の問題を解くようにして読み解くのは時に快感であり苦痛なものだ。直感的に何かを理解してしまえば稲妻が走ったような快感を得ることもできるし、一方、難解なテーマに頭をひねって最後まで腑に落ちないこともある。以前、テッド・チャンの短編を途中で断念したときはまさにそういう感じだった。ティプトリーは「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」などの初期短編の物語の背後に、解放されたジェンダー認識やそのもたらす衝撃を隠し持たせていた。40年を経た今でもその大胆さには唸るが、いかんせん私は40年を経た未来の人間だった。それよりもティプトリーが時に喜劇的にときに悲劇的に描き出す、人間あるいは人間集団がいかに固着した観念、考え方を持っていて、身勝手かというところに薄ら寒いものを感じた。だが私はそれよりも別の部分に、ああ、と呻いた。「故郷へ歩いた男」「マザー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」「ビームしておくれ、故郷へ」はいずれも帰還、故郷への帰還をテーマとした物語だ。遠く離れた故郷へ、もう存在しない故郷へ、ここではないどこかにある故郷へ、この故郷の喪失と渇望の物語は私には不意打ちだった。訳者伊藤典夫ももしかしたら同じ思いだったのかもしれない。だからこの本のタイトルは収録されている短編から取られたものではなく、「故郷から10000光年」とされたのかもしれない。
    http://d.hatena.ne.jp/ISBN404308305X/20100425/1272174989

  • 91年発行の初期作品集。
    もとは73年発行。
    SF好きなら読むべき?
    スタートレックのファンだったとかで、宇宙人ネタが多いですね。
    想像を大きく羽ばたかせる壮大な面白さ。描写はにぎやかで、けっこう、てんやわんや。
    SF好きでなかったら、ちょっと、わかりにくいかなあ…
    著者は1915年生まれ、10歳頃から絵を描く仕事を始める。42年入隊、情報士官となり、後にCIAに在籍。実験心理学の博士号をとる。
    身体をこわした68年に男性名で投稿を始めてデビュー、高い評価を受けています。
    夫婦とも病気の年月を過ごした後に最後は87年に自殺という波乱の経歴にも驚嘆。

  • 短編集。
    あまり内容を覚えていないので暫定★3つ。

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粒子加速研究所の大惨事が、地球を壊滅させ、ひとりの男を時間の乱流へと押し流した。だが男の意志は強かった。彼はおのれの足で失われた"故郷"へと歩いて帰るべく、遥かなる旅に出立したのだ-。「故郷へ歩いた男」ほか、ティプトリーの華麗なるキャリアの出発点である「セールスマンの誕生」、最高傑作と名高い「そして目覚めると、わたしはこの肌寒い丘にいた」など、全15篇を収録するSFファン待望の第一短篇集。

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