- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150109301
作品紹介・あらすじ
復興をめざす地球との対立が深刻化するなか、かつての彼方に消えたロシア人将校が地球に現れた。その目的は?異星人ジャルトの真意はどこに?の神秘を解明すべく、おのれの身を捧げた天才科学者パトリシアの運命は?そして無限の時空をつらぬくの再結合は宇宙と人類にどんな運命をもたらすのか?人気作家ベアが前作『永劫』を遥かに上まわるスケールではなつ、ファン待望の続篇登場。
感想・レビュー・書評
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久遠〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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前同
表紙 5点加藤 直之
展開 8点1988年著作
文章 6点
内容 720点
合計 739点 -
先日読んだ、同じくグレッグ・ベアの「天空の劫火」「天界の殺戮」に引き続きスケールのでかい話。壊滅的な打撃から復興している最中の地球、時間を超えてやってきた未来人の都市<冠毛>、並行世界?の「ガイア」が、無限につながる超空間通廊<道>を通してつながっていく。そしてその先には異種生命体「ジャルト」との戦いが…というような、「コテコテ」なSF的舞台設定。
ただ、前述のSF的舞台設定のほとんどが、前作で登場していたもので、今作で掘り下げられていたのは異種生命体「ジャルト」についてのみとなっており、その一方、登場人物(前作より引き続き)の、ドラマ部分に主軸が置かれている。この作品、単体で成立している「続編」というよりは、あくまでも前作「永劫」(上/下)の「後編」と捉えたほうが良いように思う。そういう意味で、前作から(たぶん)1〜2年空けて読んでしまったのは失敗だったかな。前作の登場人物に関して、記憶が怪しいし。物語を追うのに大きな支障はないのだけど…。