カリストの脅威 (ハヤカワ文庫 SF ア 1-22 アシモフ初期作品集 1)

  • 早川書房
3.20
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150111366

感想・レビュー・書評

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  • カリストの脅威 (ハヤカワ文庫SF―アシモフ初期作品集)

  • アシモフおじさんの初期短編集 いい味だしている
    表紙   5点木嶋 俊
    展開   6点1971年著作
    文章   7点
    内容 666点
    合計 684点

  • (ジョン・W・キャンベルに没にされた)初期作品集ということでさほど期待していなかったが、思いの外物語の運びがしっかりしていておもしろい。
    作品の間に挟まれている解説も興味深い。自信に溢れ、且つ奥ゆかしさのあるアシモフの人柄を垣間見ることができる。アシモフに日記をつける習慣があったのは幸いだった。

    以下、気に入った作品の感想。

    「太陽をめぐるリング」罵り合いながら協力する2人のパイロットのキャラクターがすばらしい。パウエルとドノバンのコンビより好きかもしれない。この2人をシリーズを読みたかった。

    「一攫千金」地味な化学反応と物性を題材にして、ここまで面白くなるとは。

    「時の流れ」世論でどんなに抑圧されていても、いや、抑圧されているからこそ、科学は人々を惹きつけるのである。読後感も爽やかな気持ちのいいプロット。

    「焔の修道士」ファウンデーションシリーズの世界と直接関係しているわけではないが、トランターやサンターニといった名称が出てくる。人類が地球から拡散し、移住の地で保守的な国家を形成するところも同じ。

    「恐ろしすぎて使えない武器」「混血児」背筋が凍りつくようなどんでん返しがあるに違いない・・・・・・と腹を括りながら読んだが、結局善良な人々だった。異星人(あるいは異星人との混血児)を人類と対等で、敬愛すべき存在として描いているところに好感を持った。

    「秘密の感覚」最後の「電盲―――電盲!」の力強い響きに、なぜか笑いが込み上げた。いい訳だね、電盲。

  • オチが明確な作品が多いかな。
    中でもユーモア系は嫌いじゃないなぁ。
    「一攫千金」なんか最後は
    あれは完璧に発狂してるしねぇ。

    それは化学反応やら物質を
    見れば至極当然です。

    一番はやっぱり銀河帝国ものかな。
    やっぱりアシモフはこれが一番だね。
    最後の逆転劇には驚かされましたし。

  • 「秘密の感覚」のイマジネイティブなアイディアがすばらしい。淡々と描写するイメージある、アシモフ向きのアイディアじゃなさそう。修辞を尽くして描写したら、すごくきれいな小品になりそうだ。
    全体的には習作集だしマニア向けか。とにかくアシモフのエッセイ風解説が楽しい。
    素朴なストーリーのほうがすんなりなじめた。「太陽をめぐるリング」「一攫千金」「恐ろしくて使えない武器」「混血児」など。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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