ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

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制作 : Isaac Asimov  岡部 宏之 
  • 早川書房 (1996年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150111502

ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)の感想・レビュー・書評

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  • 30年ぶりの銀河帝国興亡史それだけで涙する
    表紙   7点鶴田 一郎
    展開   8点1984年著作
    文章   8点
    内容 800点
    合計 823点

  • 1万と2千年続いた銀河帝国の衰退期、膨大な集団の行動を予測する心理歴史学者ハリ・セルダンは、銀河帝国の滅亡から続く三万年の暗黒時代を1千年に圧縮するため、ファウンデーションを建立。ファウンデーションはセルダンが予測するプランに従い、その勢力を着実に拡大していく。セルダンすらも予測できなかった突然変異体ミュールの出現により、ファウンデーションは一度打ち破られるが、セルダンが設立したもうひとつのファウンデーション(第二ファウンデーション)の活躍により、危機は回避される。しかし、今度はセルダンプランを影から操る第二ファウンデーションに対し、ファウンデーションが牙を向けることになり…
    ここまでは、1942年から1950年にかけて発表された銀河帝国興亡史の三部作で描かれます。本書はその続編。32年ぶりに刊行された本書では、ファウンデーションの設立から500年が経過し、セルダンが予言した1千年の折り返しが幕開けとなります。
    順調にプランが運ぶことに疑惑を抱いたファウンデーションの首都ターミナスの青年議員ゴラン・トレヴィズは、絶滅したはずの第二ファウンデーションが実は存続しており、未だに影から歴史を操っていると推測。ターミナス市長のブラノは、プランに疑義を示す彼をターミナスから追放する。一方、第二ファウンデーションの高官ジェンディバルは、トレヴィズの動向をきっかけに、第二ファウンデーションに干渉する未知の存在を察知することになり…

    三部作で魅せた物語にぐいぐい引き込むシナリオは本書でも健在。32年ぶりの続編なのに衰えないなぁ…と感服しましたが、「面白かったんだけど、なんだか複雑な気分」というのが読後の感想。なぜならば、あれほど三部作で大事にしてきたプランをあえて御破算とさせているからです。プランとそれを死守する登場人物を温かく見守ってきた一読者としては、納得し難いところです(しかも、ぽっと出の存在にすべてを横取りされるようなかたちでは尚のこと…!)。
    解説によると、本書では、アシモフが描くロボットシリーズや他の作品を銀河帝国興亡史と統合し、ひとつの壮大な宇宙未来史を構成させているとのこと。この宇宙未来史は、本書に続く「ファウンデーションと地球」で全容が俯瞰できるらしい…読まねば。

  • 銀河に広がり複数の星系を支配する人類が、忘れられた起源の星「地球」を探して宇宙を冒険する王道スペースオペラ。

    お話もさることながら、登場人物が面白い。伝説的な歴史心理学者ハリ・セルダンの打ち立てたプランに従って銀河の行く末を導こうとする学者たちをめぐるサイドストーリー。

    ふとしたことで若手学者ジェンディバルを助けた農婦ノヴィが、自らも学者になるためにジェンディバルを訪ね訴える。

    ○だめだ。農夫はばかだからな。農夫は土塊で仕事し、自分も土塊になる。もし、おれが農婦になれば、おれも土塊になる。読み書きする時間がなくなり、忘れちまう。脳味噌が腐っちまうだよ。やだ!スカウラー〔学者〕は違う。物を考える!

  • 第二ファウンデーションが登場して来た頃から思っていたことがある。この作品のこの部分は、(レンズマン・シリーズの)アリシアの庇護を受けている銀河文明が、その庇護を嫌うようになったらどうなるかという話のような気がするのだ。
    前にも書いたが、作中の精神作用は現実の世界ではさまざまな洗脳を意味するのではないかと思う。それは報道とかCMとかネットとかを通して日々繰り返し行われているインプリントであって、そういうものに慣らされてしまっているのかもしれないなあ我々は、と思ってしまう。
    作品自体については、まだ下巻まで読んでいないので、よくわかりません。

  • シリーズ中一番、多くの個性的キャラクタが登場し交差しながらストーリが進んでゆく、序々に明らかになってゆく謎・・・個々のキャラクタが面白くてシリーズ中一番よく読み返している作品。ブリンのキャラが面白い。

  • (上下2冊を読んでの感想です)

     そもそも順番としてはファウンデーションシリーズの前半3部作を紹介して、場合によってはロボットシリーズを紹介して、それからこの本の紹介をしないといけないのだとは思うのです。紹介以前に、できる限りこの順番で読んだ方がいい、真っ先にこの本を読むと、わからないことの方が多いと思うのです。おもしろさも半減かな。半減してもやっぱりおもしろいとは思うのですけど。
     アシモフのSF作品は、ミステリ的な要素がとても強いものがあって、先に挙げたロボットシリーズの長編などは、完全に本格推理小説でもあったりします。じつはファウンデーションシリーズのいくつか(もしかしたらほとんど?)も、いろんな設定を取り払ってみると、ひとつの「?」にいかに論理的に答えるか、が作品のメインテーマであるものが多いのです。この本も、最後の方に提示される「?」が山で、その「?」を作るためにすべての設定や物語があるような気がしてなりません。なるほど、と思う答えと論理的な解説が提示されるんだけど、舞台設定の大きさに比べてちょっと「?」が小粒のような。
     それ以上のおもしろさをこの本から感じたければ、やっぱり先行作品を読んでから、この本に取りかかった方がいいです。多分、アシモフ作品をほとんど読み終えた人が、「えっファウンデーションシリーズの新作!」って思って読んでいたら、これは椅子から転がり落ちるほどの衝撃だったと思うし、初めてゲラを読んだ編集者の人、ほんとうにうらやましいです。

  • 何故★4ではなくて3なのか。
    普通に面白かったのだけど、
    第二ファウンデーションの神秘性がなくなったのが
    残念だったのかなあ。
    まあ人間である限りどんなに訓練され選ばれた人であろうと
    エゴからは解放されないというのは事実だけれど。
    そういう意味ではリアリティがあるのだけど。
    しかしもちろん面白いです。

  • 全2巻(上下)。

  • ファウンデーションシリーズは1・2・3が特に面白い。

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