ファウンデーションと地球〈下〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150112028

感想・レビュー・書評

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  • トレヴィスは何度他社に操られなければならないんだろう。
    気の毒。
    全てが導かれたもの、
    という結果の他はなかったのかなあ。
    そうじゃなければ隠されていたわりには
    あまりに安易に地球が見つかったのが変だけど。
    <ネタバレ>
    いずれにせよセルダン・プランまでが!
    そこは大事にしようよ!
    という気持ちになるのは私だけなのか。

    何にしろ、
    『鋼鉄都市』が出てきたことだし、
    これは他のロボット物を読んでから次に移った方がいいのかもしれない。
    でも『はだかの太陽』は絶版なんだよなー。

  • 第一銀河帝国末期から第二銀河帝国の興りまでを追いかける(追いかけていた)ファウンデーションシリーズの、事実上の最後のお話(;これ以降はファウンデーション設立までの話になる)。
    前作同様ゴラン・トレヴィスが主人公で、ペロラット、ブリスと共に旅をする。
    徐々に地球へ近づいていく様(前作のヤリフ計画の手法を用いて地球の位置を推定するところは「おおっ!」となった)や、ファウンデーション(とその縁辺)文明とは異なる惑星の描写は非常にワクワクとさせられ、アシモフの文章の上手さ(+翻訳の上手さ)もあって、最後まで楽しく読むことはできた。

    ・・だが、何かが足りない感じがするのだ。
    足りないと感じるのは、
    本作ではファウンデーションの陰が非常に薄いことなのか、心理歴史学が形骸化しているからなのか、銀河帝国興亡史なのに歴史が動いていないから(これまでは次作以降に教科書に載るような歴史上の事件を実体験している感触があった)か、あるいは解説にあるとおり人類の未来についてアシモフ自身が揺れているのを感じるため(これまでは未来から過去を見ているような安定感を感じていた)か、確としたことはわからないが、
    とにかく、何かが足りないと感じる。

    また、トレヴィスや一行が(地球側の)誰かにコントロールされている感じが随所でするのと、トレヴィスとブリスが絶えず諍い(口論)を繰り返すこともアシモフの迷いを表しているようで気になった。
    次回作を読みたいのは間違いないし、それでも面白かったと思うが、ファウンデーションシリーズの後2作が、この先の未来ではなく、過去の話で良かったと思う。
    これ以上は(この段階でもすでに)上手く書けないとアシモフが思ったのか、過去の話で考える時間を稼ごうとしたのかは分からないが、この形で収まって良かったのではないか。

  • ファウンデーションの時系列としてはラスト。でも、ロボット関連作品とつながりがあるとは…いったんそちらからスタートして本作をよりよく理解できるようになって戻って来たいと思った!

  • なんという結末、というか完結していない。これから先は自分で考えろと。幸い(?)鉄鋼都市をちょこっと併読していたのだが、最後に登場した固有名詞に驚き、そしてロボットものも全部読まんとなあ…と思った。ガイアの優等生的態度と子供の無邪気な邪魔にイライラするトレヴィスにことのほか同調してしまった。ところで、せっかく地球に生まれたのだから、孤立人として思考の自由を存分に楽しもうと思った。わかってくれないという悩みは孤立人として当たり前のことだったんだぁ(≖ᴗ≖ )

  • アシモフのロボットシリーズも読んでみたい。

  • 人類の歴史を辿る旅。オーロラ、ソラリア、そして地球。辿り着いた場所に現れた、人でもロボットでもない存在。

    そして、全ては、本当に全ては彼の掌の上で転がっていた。

  • ファウンデーションと地球〈下〉―銀河帝国興亡史〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 古書購入

  • 前同
    表紙   6点生頼 範義
    展開   7点1986年著作
    文章   8点
    内容 690点
    合計 711点

  • 他のロボットの作品世界とつながりを持たせてるのがすごいなー。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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