タイム・シップ 下 (ハヤカワ文庫 SF ハ 9-7)

  • 早川書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150112226

感想・レビュー・書評

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  • 1995年の出版で、〈スノーボール・アース〉と灼熱地獄との両頂点の振動を、緩和するのは生命活動であったという図式が示されているのは、並行世界の地球とはいえ先駆的/ピラミッド型のデータセンターが林立させられ、AI 自立移動ロボットは生命と言えるか?モーロックは、未来人としてAIと対等に対話できる。並行世界を高層で縦断するイメージを示し「それが人生の真の充実」とする。十九世紀のウェルズは核エネルギーを知らなかったから地球と太陽の寿命をたかが数千万年としたが、惑星に酸化炭素窒素生命が存在できるのは永劫の中の一瞬

  • 閉じられた因果の輪。そして多様性の多様性。ハードSFとしては一級のでき。ただ、無限の宇宙が選択肢としてありうるのか?5000万年前からtttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttt""

  • 前同
    表紙   6点加藤 直之
    展開   5点1995年著作
    文章   5点
    内容 500点
    合計 516点

  • No.554

  • 最近読み進めていたジーリークロニクルから離れて、同じバクスター作品ですがなんとあの古典的名作H・G・ウェルズの「タイムマシン」の続編です。タイムマシンの続編の形を取りながらも、タイムパラドックスの理論付け?に挑んでいたり、悠久の時間である過去と未来、有限と無限の気が遠くなるような話など、バクスターらしい考察に富んでいて終始飽きさせません。ジーリーシリーズで少し地味な印象もあったバクスターですが、このタイムシップはオリジナルのタイムマシンを凌駕するとも言える素晴らしい作品ですね。

    下巻のあるところで、バクスターの宇宙観を思わせる肉体から遊離した意識(精神)の存在が宇宙を支配しているような描写があります。ジーリーシリーズでも度々出てくる描写なので、彼の宇宙への考え方の原点を垣間見ることができます。それでも本書タイムシップはウェルズへのオマージュとして、ラストも心地よい希望に満ちたエンディングで、本当にSFの中でも屈指の名作だと思います。

    そういえばバクスター自体の著名度もそうですが、本書も含めてハヤカワでの彼の著作が結構な数で絶版扱いなのは何とも解せません。これだけの名作なのですから、もう少し内容に見合った対応をハヤカワ文庫にはお願いしたいものです。バクスターの次回作?恐らくはジーリーシリーズになるのでしょうが、早く邦訳して出版して欲しいものです!

  • 未読

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