失われた宇宙の旅2001 (ハヤカワ文庫 SF ク 1-32)

  • 早川書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150113087

作品紹介・あらすじ

企画段階では、最初HALは人型ロボットだった!?モノリスの当初の形は…!?映画『2001年宇宙の旅』は、クラークにとって完全主義者キューブリックとの悪戦苦闘の4年間であった。その映画製作過程で失われた膨大なオリジナル小説原稿に加えて、キューブリックとの出会い、共同作業による構想、執筆過程での様々なエピソードなどをまじえ、クラークみずからが語る、ありえたかもしれないもうひとつの『2001年宇宙の旅』。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年8月16日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み始め1日目。
    第1章の1では最初何が書いてあるのかなかなか意味が分からず途中で
    断念、休憩後に再度頭から読み直す。
    2はクラークからキューブリックへの新たなるSF映画製作への手紙で、
    3はまさにモノリスの原型なるモノが月に存在したという短編小説、
    2001年宇宙の旅への原点的物語だった。

    今回の文庫本読みは少々手こずりそうだ。
    Kindle読書を始めた4カ月前、始めは15分読むのが辛かった。
    今、文庫本を読む状態でその4か月前の事がフラッシュバックしている。
    まぁ、焦らずともいい。読み進めば楽しいのは判っているのだから。

    2021年8月17日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み2日目。
    第1部「キューブリックとわたし」の第4章「クリスマス、シェパートン」
    第5章「モノリスと原稿」。
    スタンリーの映画とクラークの小説、当時の同時進行日誌を見ながらの
    思い出話。いやいや、スタンと一緒にやるのはなかなかに大変なようだw 
    そういえばYoutubeに「2001年宇宙の旅」のラジオドラマ全編がある。
    ハルの声が女性で凄く違和感を感じた。しかし上記を読んで、スタンが
    もともとコンピュータを女性にしようと言ってた事、これを
    ラジオドラマスタッフは読んでハルの声を女性にした?
    それならばさすがだな、と今更ながら思った。

    2021年8月18日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み3日目 。第2部 「人類の夜明け」。
    6章「地球への遠征」においてクラークは異星人クリンダーと原始人類との
    出会いを描いた小説を映画作成以前に書いており、そこに”月を見るもの”は
    既に出ている。
    7章「初めての出会い」8章 <月を見るもの> 9章「星からの贈り物」そして
    10章の「地球よ、さらば」。その短編小説をそのまま載せてあり、またそれは
    2001年宇宙の旅において冒頭の原始人たちとモノリスを追ったのみのシーン
    とそっくり取り換えてもいいような、異星人が直接出てくるバージョンの話
    として物凄く興味を持って読めた。この話のラストは1章第3部の「前哨」にも
    繋がる。そして今日の2部、各章がほぼ10ページ前後と非常に読みやすく、
    休憩も2回ほどで読めた。やはり面白くなると先へ先へ読みたくなる!
    幻の4001年は3001年にて人類があんなことをやってしまって500光年先から
    何かがやってくるという話になるようだったがその何かは「人類の夜明け」に
    出て来たクリンダーの子孫だったのかもしれないと想像すると、ものすごい
    スパンで書かれた夢のある話に感じる。(別の話扱いだからそれは無いか...)
    そういう意味でもクラークが3001年の小説を書いた後に逝去され4001年の
    小説が執筆されずに終わったのは本当に残念に思います。

    2021年8月19日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み4日目 。第3部「HALの誕生」。
    このタイトルだけで面白さは確約されたようなもの!
    今日は3部の11-13章迄しか読めず。1部、2部同様最初の11章では解説。
    「人類の宇宙時代への進化プロセスを映画でも描きたかった」が
    結局そこはバッサリ切る事となった
    ただ、初期はそういう物語も入れる予定で映画が考えられており、
    12-18章まで載せられた話は初期の段階で考えられた正に幻の話を
    ここで読めるようにしてある。
    そこには「われはロボット」のロボット三原則も登場し、設定は違うが
    ディビット・ボーマンやプールとい名前が出ているのも非常に興味深い。
    明日はこの章を最低読み切ります。
    本当にこの本は2001年宇宙の旅(映画/クラークの小説)において、
    制作過程で削られた幻の話を読めるという事で本当に面白い。
    また明日も楽しみです。

    2021年8月20日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み5日目 。第3部「HALの誕生」
    昨日、名前を出した人物達は映画/小説の本人で、飛行士以前職から
    描かれていた。
    12-18章は木星への出発前夜の話。驚きはタイトルのHALが全く出ず、
    12章にロボ話はあるがHALは一切関係無く、他章にも。
    ...疑問持ちつつ明日も読む!

    2021年8月22日
    「失われた宇宙の旅 2001」第4部 木星への旅
    19章の解説ではディスカバリー号の動力の事とか、土星か木星か、ヤペタスと
    イァペトゥスについて書かれていた。
    20-33章、これは映画や小説におけるHALの反乱の叩き台的話のようだ。
    ディスカバリー号の中で作業している人間はボーマンとカミンスキーであり、
    ついにポッドの事故が... そして急遽冬眠させていた中の一人、
    医師のプールをアテーナを使って目覚めさせようとするが...
    (今25章迄を読み終わった所) この後を読むのは怖いが...
    また面白くなってきた...!
    ※申し訳ないです! ボーマンと作業をしてたのはホワイトヘッドという人でした。
    何故この名前を勘違いしたんだろう、自分でも謎です。申し訳ありません。

    2021年8月23日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み7日目 第4部「木星への旅」
    本日は4部25~30章を読みました。有名な台詞「星がいっぱいだ!」は
    この時点であったのですね。
    残りあと少し(3章)だったのですが、集中が切れてしまい明日へ残しました
    話の流れは映画/小説とほぼ同じなのですが、結構違う展開で面白いです! 

    文庫本読みは今もまだちょっとしんどくて、目だけで読むと消耗が
    激しいので、ここ数日は音読しています。
    まぁ、読み方はどうでもいいわけで。
    このお話を楽しめればそれでいいや! ってやってます!w


    2021年8月24日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み8日目「木星への旅」30-33章。
    この辺は大分、映画や小説と話が変わっている。この本を今後読みたい人に
    とってはネタバレになるのであえてどういうものかは書きません。
    最終的にボーマンが一人で行くのは変わらないのですが。

    明日からはついにこの本の最終章 第5部「スター・ゲートを抜けて」を
    読み始めます。この章も結構長いようで。
    34章が解説として、35-42章+エピローグとなっています。
    ここも読み切るのは3日くらいかかるかも。ただ、ついにここまで来た!


    2021年8月30日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み9日目 
    第5部「スター・ゲートを抜けて」35章「再会」
    ディスカバリー号自体がビッグブラザーを抜けた先。300万年ぶりに地球の
    知的生物と再会する、クリンダー視点で語られる幻のお話。
    ...個人的に4001年にこれ風の展開想像してたら既に書かれていてたw

    2021年9月1日
    「失われた宇宙の旅 2001」読み10日目 
    第5部「スター・ゲートを抜けて」36-39章。
    この話はボーマンがビッグブラザーを抜けた後、導かれる宇宙人の星や自然や
    町や生活状況等見せられ実際に宇宙人に出会うお話。
    こういうバージョンも有ったんだな。映画のバージョンまで試行錯誤が続いてる。

    2021年9月2日
    「失われた宇宙の旅 2001」 #読了 第5部「スター・ゲートを抜けて」
    40-42章+エピローグ。
    ボーマンが見た導かれた世界の3パターン目。よくもまぁこんな世界...w  
    今回苦手意識の文庫本読みで音読等時間かかったがついに読破。
    SFの世界は理解的に微妙も、そんな世界が面白い。また読みたい。
    長かった...! 
    ついに「失われた宇宙の旅2001」含むオデッセイシリーズ全巻読破! 
    やればできるんだ...! 
    明日以降も文庫本に慣れるため「おれに関する噂」という短編集から短編1話
    +キンドルでSF小説の「幼年期の終わり」を1章ずつ読みたいと思う。

  • クラークの側から語る「メイキング・オブ・2001年宇宙の旅」。
    小説版「2001年」は映画とほぼ同時に製作されたもので、原作とも違うしノベライズというのとも違う、けっこう異色な扱い。この同時製作というのがめちゃくちゃ大変だったらしく、特にこだわりの強いキューブリック監督の目を気にしながらの並行作業はかなり骨が折れただろうことは容易に予想がつくだろう。
    監督と作者とのやりとり、別解釈、ボツエピソード、別エンディング案など、2001年好きならとことん楽しめるはず。
    特にキューブリック監督へのバースデーカードのくだりは思わず笑ってしまった。
    ファンブックとしてぜひお手元に。

  • 失われた宇宙の旅2001 (ハヤカワ文庫SF)

  • 2018年1月14日に紹介されました!

  • メイキング・オブ・2001宇宙の旅
    これが作品として読めるのが面白い
    表紙   5点渡邊 アキラ  伊藤 典夫訳
    展開   5点1972年著作
    文章   5点
    内容 667点
    合計 682点

  • 前半は、まさにメイキング・オブ・2001で、キューブリックとのやりとりが語られる。
    読んでると、脚本の書き直しばっかりだが、それでも途中で投げ出さないところが偉いと思える。キューブリックの人柄もちょくちょく覗ける。ドラッグを渡された話なんか面白い。

    後半は、あり得たかも知れない2001の断片が綴られる。
    映画、小説とも違い、異星人の姿が具体的に、クラークらしく科学的に正しそうだが、突拍子と面白味は解説で削げ落とされて、提示されている。
    紙に書かれたものは映像化できるとキューブリックは言ったらしいが、予算の都合でこれらはスクリーンに出なかったそうな。けど、モノリスの創造者達の姿は出ない方がいいと思うので結果的によかった。金欠バンザイ。

    巻末の伊藤典夫の解説も詳しい

  • 冒頭に製作当時のクラークの日記が掲載されている。この中には没になった多くのアイデアがでてくるが、それら個々にでも映画が出来そうなもにに思えた。

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