ハイペリオンの没落 上 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-3)

  • 早川書房
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本棚登録 : 544
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150113483

作品紹介・あらすじ

連邦の首星TC2から、色鮮やかな光条を描いて、FORCE無敵艦隊が出撃していく。めざすは謎の遺跡「時間の墓標」を擁する惑星ハイペリオン。宇宙の蛮族アウスターから人類連邦を守るための壮絶なる戦いの火蓋が、いままさに切って落とされようとしていた。いっぽうハイペリオンでは、連邦の密命を受けた七人の男女が、ついに「時間の墓標」に到着していた。長い旅路のはてに、その地で彼らを待ちうけていたのは…?『SFが読みたい!2001年版』が選ぶ90年代ベストSF第1位。ついに銀河を揺るがす戦いの火蓋は切られたハイペリオン・シリーズ、驚天動地の第二部。

感想・レビュー・書評

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  • 『ハイペリオン』と比べると視点がコロコロ変わるのでついていくのが大変。レイチェルはどうなるのか。

  • 謎だらけで終わった『ハイペリオン』の解答編ともいうべき続編。<時間の墓標>に到着した巡礼者たちの運命は……?

    カンタベリー物語風に語られる巡礼者一人ひとりの物語に魅力のあった前作。本作からは多くの視点を入れ替えながら、いよいよ世界観の全貌が明らかになっていく。ついに始まったアウスター艦隊との戦争、AIの進化集合体である<コア>の不穏な動きなど、SF要素全開の大ボリュームにお腹いっぱい。状況がどんどんシリアスになっていくので、上巻の終わりでは巡礼の仲間たちの行く末が気になり下巻へ急ぐ。

  • ー リイ、タラとプリンデナスといっしょに、演説の草稿を書いてくれー全〈ウェブ〉向けの警告と宣戦布告、両方のだ。四十五分以内にたのむ。

    簡潔に、明快に。チャーチルとストルデンスキーの資料を参考にするといい。現実的だが挑戦的に、楽観的だが決死の覚悟を感じさせる方向でな。ニキ、統合参謀本部の動向をリアルタイムでモニターする必要上、わたし専用の司令マップ・ディスプレイを用意してほしいーインプラント経由でデータを読むタイプだ。CEO以外には読めないようにしておくこと。

    バーブラは上院におけるわたしの手足となってくれ。上院に常駐して、状況を把握し、操れる者は操り、脅しをかけ、甘言を弄し、今後三、四回の投票では、わたしに反対票を投ずるよりもアウスターとの決戦を支持したほうが安全だと思い知らせてやるんだ。なにか質問は? ー

    いよいよアウスターとの全面戦争が始まる。
    そして7人の巡礼者は一人また一人と…。

    おもしろ過ぎる!スピーディーな展開がたまらん!
    後半が楽しみだ。

  • 上下巻読了。とてもおもしろかった。七人の巡礼それぞれの物語で構成されていた『ハイペリオン』とはうってかわって、リアルタイムの多視点進行で物語が進行するとともに、巡礼たちの役割と「ウェブ」と「テクノコア」の謎が解き明かされていく。
    一方で、前作の巡礼たちの物語と対比するように、ある一人称の物語が全体を縫いとめる糸のような役割を果たし、クライマックスの必然性を担保している。なおかつ、巡礼それぞれの個人的な物語もきっちり完結しており、それぞれが個別のストーリーとして楽しめる。『ハイペリオン』と併せた全体の構成や技巧は見事。
    個人的には、ソル・ワイントラウブの悟りについてはいまいち共感できない部分が多かったし、パラドックスの解決も提示されていなくて少しもやもやしたが、まぁそれは瑣末事。

  • 下巻にて感想

  • ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • ハイペリオンの謎解き編。読ませる。一気に読み切ってしまいそうになる。おもしろい。しかし、上巻を読み切ったのに、まだ謎は全く解けてない。いや、一、二点は解けたが、全く解けた気がしない。下巻にすぐに行かなければ。。。

  • ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 感動の面白さの続編、有り難い 
    表紙   8点生籟 範義   酒井 昭信訳
    展開   9点1990年著作
    文章   8点
    内容 895点
    合計 920点

  • 【内容】
    「ハイペリオン」の続編。いろんな謎はまだ解かれない。
    巡礼たちそれぞれのシュライクとの対決。
    シュライクとは何者で何を求めているのか?
    テクノコアは何を求めているのか?
    なぜ発生したのかわからぬ戦争はどうなる?
    アウスターの目的は?
    森霊修道会の目的は?
    グラッドストーンは巡礼たちの故郷を巡礼する。そんな彼女の狙っていることは?
    【感想】
    印象の強さでは前作ほどではない。普通のSFという感じ。
    文庫版上巻では謎の整理という感じ。
    下巻で解き明かされるのでしょうか?

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