ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 (ハヤカワ文庫SF)

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制作 : Pat Murphy  浅倉 久志 
  • 早川書房 (2001年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150113575

ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 (ハヤカワ文庫SF)の感想・レビュー・書評

  • ジョブナイルとして始めから読めば、読み易くて楽しい
    表紙   5点小菅 久美   浅倉 久志訳
    展開   5点1999年著作
    文章   5点
    内容 672点
    合計 687点

  • 巻き込まれ式の冒険に、ほのぼのとした共感を。

     本好きの友人が貸してくれた。「ゆきて帰りし物語」のサブタイトルから分かる通り、J・R・R・トールキンの『ホビットの冒険』のパロディ。
     受け取ってから少し困惑。理由はあとで。

     笑かしていただきました! こういう言い回しが失礼でなければいいのだけど、これは、パロディと聞いて想像するより、ずっと高い水準にある作品だ。元本『ホビットの冒険』を読んだ人はもちろん、読んだことのない人でも、ノリさえ合えば楽しめる内容になっている。

     時代はかわって、もはや星間旅行も当たり前という優雅な(?)未来世界。ホビットならぬノービットは、いささか古風な観念を保守する集まりのようで、遠出や冒険はお好みでなく、軌道上で安穏たる生活を送っていた。だがベイリー氏は、拾ったメッセージ・ポットがきっかけで、巻き込まれ式に宇宙への冒険にくり出すことに。

     この巻き込まれ式の冒険というのが、私の性に合っているらしい。そう、巻き込まれ式って読ませるのだ。キャラクターがいきなり勇ましく立ち上がって戦い始めると、なぜか何もしていないこっちが疲れてしまうので。やむを得ず腰を上げるようなホビット……じゃなかった、ノービットの性質に対してわき起こる、ほのぼのとした共感に突き動かされ、ページを繰り続けた。
     SF冒険ものへの変換も面白おかしい。ここは深く考えず一気に読み上げて、「しょうがないなぁ」と許してしまった。

     私はこの手の本(有名著作のパロディ)が商業ルートにのることを、あまりいいことだとは思わないほうだった。あの気高いトールキンをいじらないでほしい気もするし、なんか同人誌みたいだし……?

     その考えを少し改めた。ファン心理を否定せず、思いのままに突き進んだ先で、オリジナリティたっぷりの作品ができちゃうこともあるんじゃないか。ホンモノに触発されれば、ファンがすごい、ファンが面白いという事態も起きる。

     巻末には、妙に「腑に落ちた」感じを抱かせる名解説が添えられ、作品の理解を助けてくれる。

  • ホビットの冒険のSFパスティーシュで話の筋も表現もとくに原案を越えるようなものは特にないのだけど,ただし,ガンダルフとドワーフ一行が女性化されているという点は良いと思った.
    原作のむさくるしい髭おっさんだらけの旅(それが良いという人も居るでしょうが)がハーレム旅行になるという良い改変である.
    このあたりは簡単に性を飛び越える女性作家ならではの改変だろう.
    ただし,話は原案に忠実で男女の性を意識させる展開は全然なしでそこがもったいなかった.

  • ホビットの冒険にヒントをうけた作品ではあるけど、内容そのままで翻案しているわけではないです。
    一方通行のワームホール、超古代エイリアンの超技術遺産、クモ型星雲生物、黒ひげ宇宙海賊、クローンをスペアパーツとしかみなさい復活党などなど…
    SF者が嬉しくなる設定がたくさんつまった、痛快スペースオペラ。
    ホビットの冒険読んでても、読んでなくても楽しめることうけあい。

  •  ホビットの冒険のSF版。期待していたほど女性ばかり出てくる印象はない。
     しかし原作読んでいないと普通に面白いSFですよ。
     次は原作を読んだ後に読み返したいな、と思いました。

  • 図書館で借りて読んだ。

    知る人ぞ知る、トールキン『ホビットの冒険』のパロディ…ではない、オマージュ作品。

    とは言え、読めば「ああ、あそこの場面(笑)」と分かるけれど、作品としては別物。
    肩の力を抜いて楽しめる壮大?でコミカルなSF。

    ただ、私は普段あまりSFを読まなくなってしまったせいか、カタカナ宇宙用語(?)のオンパレードで最初は読みにくかった。

    後半になると、それなりに興が乗ってきて一気に読めた。

  • 『ホビットの冒険』のSF化パロディ(?) ホビットの冒険を読んでなくても楽しめるが、読んだ方が倍楽しめると思う。

  • 「ホビットの冒険」のSFパロディ。日本語訳もですます調になっている。元ネタを知らなくてもたぶん面白いけれど、知っていれば話の展開・登場人物・指輪の力まで、SF的にこう置き換えたか!という楽しみがある。

  • 「ホビットの冒険」を下敷きにしたSF。
    ドラッグとフェミニズム礼賛が若干鼻に付くものの、本家をいかに改築していくかを楽しめる。
    ともあれ、女性ばかり出てくるSFに違和感を覚えるというのは、私も男性主体の見方をしていると言うことか?銀英で男ばかり出てきても、別段変には思わないのだから。しかし、後半では女性の集団への批判も見て取れ、印象としては全体のバランスが取れている。
    最後の猫の名前と、語り掛ける言葉に思わず涙。

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