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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
番外作『作品覚書』。作者自らが収録作のひとつひとつについて、解説ではなく、創作に至る経緯を語ったもの。勿論、これは作品ではないが、作家の想像力の源泉が窺われて興味深い。仮に短編集の全8話が存在しなくても『実在しない書物に関する若干の覚書』という題名で一編の作品としても通用しそう。 2012年5月26日 第8話『顔の美醜』。美醜失認処置(識別能力を損なわないまま外見を重視しないようにする... 続きを読む »
4/24 読了 図書館
SF熱が来たのでちょこちょこ読んでます。テッド・チャンの短・中編集。
高校生の頃に「地獄とは神の不在なり」だけ読んだはず…なんだけど…まったく覚えていなかった。
七十二文字が好きだな。
あまり意識はしなかったのだけれど、テッド・チャンの小説は私の嗜好に合致していて読んでいて気持ちよい。というのも、氏の作品は一口にSFとは言い切れない、ファンタジーや歴史的要素が多分に含まれたものだからだと思う。
個人的には巻頭の「バビロンの塔」が一番面白かった。バビロンの塔をどんどん建てていく人々が、バビロン的な世界観のなかで天の頂上に達し、そのさらに上を目指すとき、そこに神はいたのかという話。不思議な読書体験だったし、こういう語り口があるのかと感嘆した。
惜しむらくはテッド・チャンが非常に寡作な作家だということ。一冊でファンになってしまいました。
短編集。著名な賞を受賞した短編あり。巻末に著者による作品覚え書きが収録されている。どうして、そのお話を書いたのかが垣間見えるのは面白い。今回の短編自体は、ちょっと好みではないかな。
現代においてもてはやされているSF小説がいかにつまらないかを知る為のベンチマーク。訳が悪いのかとも思ったが、役者の評判はかなり良いので、純粋に現代SF小説のつまらなさを知る事が出来る貴重な指標。
「バビロンの塔」は何回も読み返してしまった。なんだかすごく好きだ。
あとの短編も色合いが違って楽しめたが、言語というものの捕らえ方が興味深い。
フェルマーの原理をテーマに定めた表題作が素晴らしい。ヘプタポットという異星人を通して会話、文字、時間などに関する認識を問いただす描写は流石。
日常の世界に1点だけ非日常的なエッセンスを付け足すことで、こんなにリアルで不思議な体験が得られるとは。本格的なSFを読んだのはいつぶりだろうかとふと思い返す。
一編一編、設定とストーリーが練られていて、どれも長編並みの読み応え。SFでありつつ、も愛するひとと家族を見つめる作品が多い。偉大な一冊。
おもむろに再読レビュー。☆4なのは私の理解力不足が原因なので仕方ない(笑) 各物語の世界観や著者の言わんとするところを理解するのがなかなか難しいかもしれないが、着眼点や発想がおもしろくその点読んでいて飽きることがなかった。(頭は常時フル回転でしたが) いくつかの短編、例えば「ゼロで割る」は数論の矛盾をついた作品だが数学の素養がないと難しいだろうし、表題作「あなたの人生の物語」はファーストコ... 続きを読む »
ヒューゴー賞やネビュラ賞などの名だたるSF関連の賞を軒並み制覇していることと「中国系のアメリカSF作家」というちょっと珍しい出自に興味を持って読んでみたものの、がっつり本格的なハードSFであっさり撃沈…。数学のや物理をモチーフにきっちり世界観の設定をしているので、そういう発想に面白さを感じる人にはおすすめ。
面白く読んだのは「理解」。薬物により脳の機能が大幅に向上し、神に等しい認知能力を備えることになったら世界はどう見えるのか。映画「スキャナーズ」を思い出した。ファンタジー寄りの「バビロンの塔」と「地獄とは神の不在なり」も好き。
中短8編の中ではやはり表題作の「あなたの人生の物語」が一番面白く読めた。宇宙人との対話の中でプロジェクトの進行と共に語られる“彼女”の物語が徐々にシンクロしていく。
言語論や数学などのSFらしい小難しい話も展開されるが、教育や社会いへの言及も強く表に出している印象だ。8編通じて人生というか母性というものを強く意識させられた。やはり人間は皆、母から生まれ人生を始めるのだなと思った。
SF短編集。
表題作の「あなたの人生の物語」が一番良かった。
SFらしく、ある環境を用意した中で様々なことが綴られる。
それぞれの話でテーマとなる設定はシンプルで、正直私の理解では追い付いていないところもあるが非常に面白く読めた。
短編は避ける方だが、これは面なぜか惹かれて買ってみた。「理解」がインパクトあった。後半にかけての疾走感、頭脳戦。
おもいっきり本格すぎるSFなので、ボケーっと読めないのはご愛嬌。8つのストーリーからなる短篇集ですが、全てに言えるのはネッチリ濃厚なサイエンス・フィクションで、発想と観点が秀逸なこと。中でも面白かったのは「理解」と「顔の美醜について」の2編。まず「理解」は、薬物により脳の機能が大幅に向上し、超人類となった男の話。もし世の中の事象のみならず人間の感情や行動のすべて理解できるようになったら…という、まったくもって妄想がすぎる神設定なお話です。もうひとつ面白かったのが、「顔の美醜について」。顔の美醜を認識不能にする処置があったら…というこれまたタイヘンな妄想の世界。表題作をはじめ、よくこんなこと思いつくなあという感心と、観点と認識次第では、さまざまな可能性があるんだなという感心の詰まった本でした。読むたびにいろいろ気付きそうなので、あと3回は読むと思います。 おもしろいSFはもう哲学ですね。
脳科学であったり、ファースト・コンタクトであったり、遺伝子工学であったり、SFとしてはおなじみのネタばかりなのだけど、語り口が熱くてぐいぐい読ませてくれる。やはり表題作が一番印象深いが、『理解』の超人バトルの描写がとても面白かった。
本のタイトルにもなった作品は、非常に素晴らしい。ヘプタポッドの言語と生まれもった思考に、羨望を覚える。「地獄とは神の不在なり」もよかった。真の信仰とはどんなものなのか、わかった気がする。

表題の「あなたの人生の物語」はフェルマーの原理の意識レベルへのメタファーを小説にするという発想がほんとうに斬新だった。「理解」からは進化した人間像についてのインスピレーションを受けた。完全に自分の行動...





