銀河市民 (ハヤカワ名作セレクション ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
3.59
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本棚登録 : 269
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115173

作品紹介・あらすじ

太陽系を遠く離れた惑星サーゴンでは、およそ時代おくれな奴隷市場が開かれていた。薄汚れ、やせこけた、生傷だらけの少年ソービーを買いとったのは、老乞食バスリムだった。だが、ただの乞食とは思えぬ人格と知性を持ち、ときおり奇怪な行動を見せるバスリムとは何者?銀河文明のかげでめぐらされる陰謀と自分の出自を探るべく、ソービーは人類発祥の星である地球へと向かうが…広大な銀河を舞台に描く傑作冒険SF。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和版を40年ぶりに再読しました.
    旧版の表紙はすごい.
    カラー口絵と挿絵がレトロ感を盛り上げる.                               
    貴種流離譚+宇宙船
    こう書くとスターウォーズと共通している
    ただ宇宙船のメカニックな説明はそんなに面白いわけでもない一方,船内でも地球編でも社会の仕組み,ルールに抵抗したり利用したりすることで物語が進む.
    ちょっと理屈っぽい会話がハインライン独特.
    ハインラインのジュブナイル面白い.

  • 夏のハインライン。劇画調の旧表紙だけど、新しい表紙も旧表紙もどっちもどっちのイケてなさ。

    奴隷として売られたソービーは、乞食のバスリムに買われる。バスリムはソービーを奴隷として扱わず、可能な限りの教育を行って、言語や数学に長けた少年に育て上げていく。青年となったソービーは、バスリムの言葉を信じ、自由商人の宇宙船に潜り込む…。

    新表紙が、中高生くらいをターゲットにしたアニメ調になっているが、もともと少年の冒険小説として書かれているようで、ソービー以外の登場人物は、背景のごとく流れていくため、翻訳系SFにしては読みやすいであろう。

    ソービーの乞食時代から躍進街道まっしぐら、でもそれぞれの立場での葛藤など、人間ドラマとしては楽しめるが、SF的な要素は、環境の違いが少しという程度であるのはちょっと物足りないかな。

    大きく背景にあるテーマとしては「家族とは何か」というところにあるのだろう。まあそういう堅苦しいことを考えて読む話ではないのであるが。

    似たような作品としては『スターマン・ジョーンズ』( https://booklog.jp/item/1/B000J8CGH8 )があり、ストーリー自体はあちらのほうが波乱万丈で有った。訳の良し悪しもあるので、どちらが好みと言われると、どっちもどっちというところではある。

    ハインラインは大量に借りている残り3作が超長編なので、ちょっとこの夏は敬遠しようかな…。

  • この本は、何十年か前に買ってもらったその日になくしてしまい、ずっと読めずにいた。
    ようやく読めました。

  • 2005年5月31日、初、並、帯無
    2015年8月1日伊勢BF

  • ハインラインのジュヴナイル、読みやすいけど読みごたえあって一気に読めた。
    ところで、どうしてソービーは自分は自由商人の生まれだと思い至ったのでしょうか。
    ジュヴナイルもの、もっと色々読んでみたいと思います。

  • 奴隷として売られたソービー少年の成長物語。

    宇宙に出るまでは夢中になって読めたのだけど、せっかくの船内生活が自分には余り興味がわかなかったようで・・・。
    終盤にさしかかった辺りで急展開が起こり、そこからはまたぐっと物語りに引き込まれた。

    時を置いてもう一度じっくりと読んでみたいと思う。
    最後の一文がぐっとくる。

  • ビッグ3の中では一番読んでいない作家だったり。
    だけれどもこの作品はSFというよりは
    過去のない少年の成長記といっても
    過言ではない気がします。

    奴隷として売られ、
    数奇な運命へと引き込まれる少年。
    だけれども彼はそんな新環境でも
    生き抜き、成長していきます。

    かなわぬ恋、
    恵まれた環境だからこそ起きる
    醜い争い合い。
    その中でも彼は成長していくのです。

    その先が気になる作品でした。

  • 少年向けのSFを昔はジュブナイルと呼んでましたが、ハインラインはジュブナイルの大家でした。その後、大人向けの大作もたくさん書いていて大ファンです。その多くを矢野訳にて読みました。

  • 表紙が著しくダサい

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