ゴールデン・エイジ 1 (ハヤカワ文庫 SF ラ 5-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (638ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150115852

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  • 設定が難しくその世界に入るまでが大変だが、我慢すれば読めるようになる
    表紙   4点岩郷 重力  日暮 雅通訳
    展開   4点2002年著作
    文章   5点
    内容 515点
    合計 528点

  •  本作以降は主にファンタジーを書いているらしいジョン・C・ライトの遠未来宇宙SF。ともかく、全3巻のうちの第1巻なのだから、大風呂敷だけ広げられて終わる感が強い。
     不死の実現された〈黄金の普遍〉といわれる未来、技師のファエトンが主人公。実は彼は宇宙を股にかけたある計画を遂行中だったが、社会からの圧力で断念し、財産保全の代償に、そのプロジェクトにまつわる250年間の記憶を封印することを同意している。記憶を封印した以上、当然そんなことはまったく覚えていないファエトンの行状が描かれる。読者はファエトンとともに何かが隠されていることを、少しずつつかんでいくという、ミステリー的展開。そこにリアル・ワールドとヴァーチャル・ワールド、自然の知能・加工された知能・人工知能が共存する<黄金の普遍>の世界が読者に開示されていく。
     主人公にまつわる個人的な設定を、主人公と読者に徹底的に隠したまま、少しずつ開示していくのだから、狡いことこの上ないが、その詐術にはまって、大部を読まされてしまうのである。

  • 遥か未来。不死を実現した人類は、史上空前の繁栄の時代、黄金時代を謳歌していた。
    一千年に一度の祭典、仮面舞踏会の日、エンジニアのファエトンは、とんでもない事実を聞かされる。
    自分の生涯の記憶の一部が失われている?
    自分は、本物ではなくて、コピー?
    記憶が失われている間に、彼は一体何をしたというのだろう?



    最初の方は、本当にわけがわからないです。
    不死…と言ってもそのあり方には、何種類もあるようで、まずは、そこのところを理解するところから……。
    読み進めて、その辺が分かってくると、物語は途端におもしろくなってきますね。

    基本的に、肉体は医療カプセルの中に入れてあって、精神だけで、仮想現実空間を動いている感じですかね。
    マトリックス以降、この手の設定のもの、多いですが。
    肉体の方ももちろん高度医療で護られてます。
    ソフォテクという、人間をサポートしてくれるコンピュータ生物みたいなのがいるんですが、こいつらがいいんだ。
    ペンギン可愛いよ。ペンギン。絶対著者はペンギン好きだ(笑。

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