警士の剣(新装版 新しい太陽の書3) (ハヤカワ文庫 SF ウ 6-7 新しい太陽の書 3)

  • 早川書房
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本棚登録 : 179
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150116675

作品紹介・あらすじ

流刑の地スラックスで警士の任に就いていたセヴェリアンは、かつてネッソスを追放されたように、ある女性との問題から、ふたたびこの山岳都市を追われる身となってしまう。魔石"調停者の鉤爪"を主であるペルリーヌ尼僧団へと返す旅に出た彼は、道中、自らと同じ名を持つ少年セヴェリアンと出会い、ウールスの地をともに往くこととなった。名剣テルミヌス・エストをその護りとして…。巨匠が紡ぐ傑作シリーズ、第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • まだまだ旅は続き、ウールスの世界を肉付けしていくエピソードが追加されていく。宮部みゆき風の無残な展開や、シリーズ前半では面白キャラだった人がバーサーカーと化す戦闘シーンを入れてくるので退屈する暇なし。藤田和日郎に描いてほしい。

    セヴェリアンが消費するアイテムとして以上の存在感がある女子があまりいないのがちょっと残念かも。

  • 前巻よりは大分読み易く、サクサク進められました。

    セヴェリアンが出会ったのは、もう一人の少年セヴェリアン。
    父と子の関係になるまで心を通わせた二人、、、運命とは非情。

    大事な事もさらっと表現されているので、つい読み飛ばしそうになる。
    セヴェリアンの淡々とした語り口が頼もしくもあり、怖くもある。
    彼の心を乱す事ができたのは、やはりセクラだけなのか…

    化物アルザボの存在がとても悲しかった。

  • じっくり読んだ。と言うより読まされた。セヴェリアンの長い旅の物語も終盤にきた。拷問者組合からの脱走ではじまったが今では世界(ウールス)の成り立ちの探求に変わっている。セヴェリアンの同行するものは長く一緒の事はなくまるで風景の様に次々に変わっていく。孤独の探求者、セヴェリアンの旅もあと正編一巻と読編。その語りに酩酊しそうですが次行きます。

    • ななこさん
      日向さん、おはようございます!ちょっぴりお久しぶりです^^新しい太陽の書、読み始められたんですね。面白そう…。最近あまり読書が捗りません^^...
      日向さん、おはようございます!ちょっぴりお久しぶりです^^新しい太陽の書、読み始められたんですね。面白そう…。最近あまり読書が捗りません^^;
      2012/08/27
    • 日向永遠さん
      nanacoさん、おはようございます!返事がおそくてごめんなさい。夏バテぎみでした。でもすずしくなってきたのでこれからかな・・・新しい太陽の...
      nanacoさん、おはようございます!返事がおそくてごめんなさい。夏バテぎみでした。でもすずしくなってきたのでこれからかな・・・新しい太陽の書、4巻まで読み終わりました!難解です!!
      2012/09/08
  • 過去二作品と比べて、圧倒的に読みやすかった。解説を読んだ感じだと、1・2巻の読み辛さは、やはりウルフが意図したものだったんだな。これからの展開が楽しみ。

  • 『新しい太陽の書』第3巻。
    解かれた謎もあり、更に深まる謎もあり。全4巻中の3巻ということで、かなりドラマチックな展開となった。

    しかし、4巻の解説で、大森望が『セヴェリアン、もてすぎ』と書いていたが、果たしてこれは『モテている』と言えるのだろうか……?

  • 新しい太陽の書の第3巻です。
    今回は場面転換がそれほど頻繁じゃなかったのと、ストーリーになんとなく慣れてきたので少しは楽しく読めました。
    主人公さんは拷問者という職業なんだけど、前半に刑罰について彼なりの考え方が出ていて、その部分は「なるほど…」って思ったよ。
    日本にも死刑廃止論者や刑罰の軽減化を叫ぶ人がいるけど、大方の民意は彼と同じなんじゃないかな。

  • ブクログのレビュー、細かいところでネタバレしすぎ。これくらいならいいと思って簡単に書き込んでいるんだろうがもう少し考えてから、書き込んで欲しい。

    本巻は最初の全4部作として見た時、本巻の起承転結の「転」としての役割を見事に果たしていると思う。この物語がどういう結末を迎えるのか、セヴェリアンの旅はどこへ向かうのか楽しみ。

  • 3巻目にして今までで一番面白かった。
    思考問答的なくだりが俄然面白い。星空を見ながら世界について・宇宙について考えているところとか。
    SFなのかFTなのか何なのか。渾然一体とした物語。
    テルミヌス・エストも失ってしまったセヴェリアンは、最後にどこへ到達するのだろう。

  • 知り合った女性ほぼ全てを落としかねない勢いのセヴェリアン。すごいです。一方でウールスの世界観や登場人物の正体などが徐々に明らかになってくる。とは言え、意味ありげに登場してもあっさり退場しちゃうテュポーンなんかの存在は、これまで通りだなあ。

  • ネタバレになるかもなので詳しく書きませんが、3巻目にして初めてセヴェリアンに萌えました(笑)

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著者プロフィール

1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から「Plant Engineering」誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇「The Dead Man」でデビュー。以後、「デス博士の島その他の物語」(1970)「アメリカの七夜」(1978)などの傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。80年代に入り〈新しい太陽の書〉シリーズ(全5部作)を発表、80年代において最も重要なSFファンタジイと賞される。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している。

「2015年 『ウィザードⅡ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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