独裁者への道 (ハヤカワ文庫SF ロ 1-367 宇宙英雄ローダン・シリーズ 367)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150117351

作品紹介・あらすじ

人類の避難先を探そうとした調査艦隊の任務は失敗におわった。テラに戻る途中、調査失敗の原因をめぐり、艦隊を率いるホッジ提督とその副官、トレヴォル・カサル準提督のあいだで争いが起き、ホッジ提督はカサルに味方する将校に撃たれて死んでしまう。一方、テラでは、レジナルド・ブルが非アフィリーとなり反政府組織OGNのもとに逃げたため、空席となった国家首席の座をめぐり、熾烈な覇権争いがはじまっていた…。

感想・レビュー・書評

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  • そうそう、365巻辺りを読んでいるときに「あれ?そういえばアフィリカーの皆さんとの争いはどうなったんだっけ?」と思ったのよね。絶妙なタイミングでその話に戻ってきた。時代が少し遡るので頭が混乱したけれどそこは長いシリーズを読んでいる者の力強さ、あっという間に順応しましたよ、ええ。

    『独裁者への道』
    そんなわけでアフィリカーの指導的地位「理性の光」を巡っての争いの話。選挙戦とか、人を出し抜く企てをするとか、感情抜きでやるというのはむしろ怖い感じがする。ライバルを出し抜いてニヤリとする、なんてこともないのかなー。

    『洗脳作戦』
    人類にまとめてビームを浴びせて、指導者に都合のいい記憶に書き換える。まあざっくり言うとそのような計画のために、街一つ使って実験してみる話。アフィリカーだったブリーたちがそれを阻止するために動くが失敗、となるのだが主人公たちが敵の計画に負ける(失敗する)という流れがあるのもたまにはいい。いつもいつも成功してばかりだとなんか嘘くさいからね。

    第一巻から表紙・口絵のイラストを描いていた依光隆氏が病気を理由に「ローダンの宇宙船から降りること」を決意。そのご挨拶文章があとがきの後ろに掲載されている。あくまでも明るく、楽しく、これまでの思い出が書かれた文章で読んでいると笑顔になる感じ。これを記念して今回の表紙と口絵はこれまでのキャラクター絵から依光さんのお気に入りの人物たちをコラージュした特別絵となっている。長く絵を描かれた方に対してのご褒美のような表紙と口絵が楽しめる。

  • ローダンシリーズ367
    イラスト担当の依光氏がついに引退の巻
    表紙   5点依光 隆   天沼 春樹訳
    展開   5点1975年著作
    文章   5点
    内容 500点
    合計 515点

  • これまでイラストが使い回しだったけど、ついに引退ですか。長い間ご苦労様でした。それはそれとして、独裁者が小物過ぎる気がするのですが…

  • ここしばらく依光隆しの挿画が休載されていたので、体調を崩されておられるのかなと思っていたが、この巻の巻末に、「ローダンを愛するみなさまへ」という一文が寄稿されていた。<br />体調不十分のために已む無く筆をおくということで、大変残念である。<br />氏の挿画により、どうしても字面を追うだけでは想像しがたかった異性人の姿も思い描くことができ、このシリーズの読者としては大変ありがたかった。<br />本当に長い間ありがとうございました。

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