大宇宙のセイレーン (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-401 宇宙英雄ローダン・シリーズ 401)

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150118075

作品紹介・あらすじ

3583年4月、"ソル"は消えた地球の座標を手にいれるため、ついにテルムの女帝の故郷世界にやってきた。ヨクサ=サント星系第三惑星ドラクリオチである。全体が輝くクリスタル構造体につつまれた惑星からは、テレパシー性の誘惑信号が発せられていた。超越知性体によるコントロールを乗員たちが感じはじめた矢先、"ソル"をつかさどる統合計算脳セネカから合体していたセタンマルクトが離脱したという警報がはいるが!?-。

感想・レビュー・書評

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  • ・801話 :大宇宙のセイレーン、ウィリアム・フォルツ著
     《ソル》生まれ、サイバネティカーのジョスカン・ヘルムート/猫男ブジョ・ブレイスコル/技師コーン・レサッカーがどうも好きになれない。レサッカーのブジョへの憎悪は、未来でのマイノリティ問題なのだろう。《ソル》が巨大であっても閉鎖空間であることからも、とても嫌な感じがする。ヘルムートがクリスタルの小片を頸に埋め込まれていて、女帝の首席コンプ係とされて面倒な展開になる予定だったのかもしれないが、女帝に取り外されてしまった。それとも未読の“アフィリーサイクル”で騒動は終了したのか。今後の面倒な展開を避けたのかもしれない。同様に役目が終わった話の存在として、ケロスカー人ドブラク達が計算装置セタンマルクトと共に惑星ドラクリオチに吸い込まれた。
     女帝のクリスタルの惑星ドラクリオチに降りた《ソル》の一行。アトランの行動や物言いは、生真面目さがかえって笑いを誘う存在だ。1-24巻、400-401巻、500-516巻を読んでいる段階であり、アトランが初めて出てきた。
     女帝はローダン達に隣の第4惑星ルーグ=ピュア、第3惑星ドラクリオチの大陸トロルトゥングの問題を解決する条件で、メダイロン星系の座標データを教えた。問題のヒントは教えてもらえず、まさに新しい“バルディオクサイクル”のスタートということか。またローダンは、卵大のクリスタルを贈られて、これも今後の展開に出てくるのか。指示された問題解決のため、3583年5月1日にグッキ―/イホ・トロト他2名がルーグ=ピュアに出発した。
     ケルセイレーンは魚から2本脚が出ている姿で、人間にはとても違和感があるだろうな。
    (2018.1.2読了)

    ・802話 : 死せる子供の惑星、クラーク・ダールトン著
     Light SideがDark Sideに打ち勝つ話。
     青色巨星ヨクサ=サントの第4惑星ルーグ=ピュアで活躍するのは、グッキ―/イホ・トロト/エイヴリー・タルコット/カラル・ペントで、理由がはっきり出てこないがエイヴリーとカラルが思いを寄せ合うのがほほえましい。
     女帝は、死せる子供と言われる古くなったクリスタルをチョールク船で捨てさせていた。クリスタルには、プライヤー波による負の情報も入っていたから、クリスタルが暗色物質となってどんどん広がっていた。女帝は老いた聖杯の母たちの力が分かっていて、老いたら送り込んでいたらしい。ただのゴミ捨て惑星、姥捨て山ではなかったようだ。しかしなぜローダンに解決を頼んだのかはわからない。
    グッキーは、暗色物質の影響を受けずに抵抗勢力を作っていた、老いた聖杯の母ザンヤ=ロを黒いコンプのところに連れて行った。ザンヤ=ロがコンプの中からポジティヴなメンタル・インパルスを出し、勝利することが出来た。
     トロトは坑道を掘ったり、黒いコンプに取り込まれたケルセイレーンを撃退したり以外、あまり活躍が無かった。調査に行ったグッキーが心配になり探しに行ってはぐれたり、たくさん食べたりでコミカルな要素が多かった。
    (2018.1.26読了)

  • ローダンシリーズ401
    セタンマルクトが何か忘れてしまっていた
    表紙   5点工藤 稜   赤坂 桃子訳
    展開   5点1977年著作
    文章   5点
    内容 500点
    合計 515点

  • やっと地球の場所を教えてもらえると思ったら、また新たな試練。その試練よりもケロスカーが去ってしまい、セタンマルクトが離脱とは、まぁこれで人類の力が本当に試されるってことなんでしょうか。そして、久しぶりにグッキーとトロとの会話が楽しいですね。

  • 少しずつテルムの女帝の謎が明かされている。続きが楽しみ!

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