火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

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制作 : 小野田和子 
  • 早川書房 (2014年8月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150119713

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火星の人 (ハヤカワ文庫SF)の感想・レビュー・書評

  • 映画「オデッセイ」の原作。
    火星探索ミッションでトラブルにより火星に一人取り残された主人公の生還劇。植物学者でありエンジニアである主人公が、現場にある物を駆使していかに生き残るかを描く。
    とにかく描写が細かくて、リアリティが半端ない。次のミッションで火星に探査船が来るのがいついつだから必要なカロリーと水の量を計算し、その分の食料(じゃがいも)を栽培したり燃料から水や酸素を作ったりする。科学的な知識や植物学の知識が分担に盛り込まれており物語に説得力を持たせている。途中色んなトラブルが発生し、なかなかうまくいかない。すごい宇宙船が出てきたり、火星人に襲われたりなどの出来事がないにも関わらずクライマックス感がものすごい。いいSF作品だった。

  • 火星に一人取り残され、生き延びるためにあらゆる知恵と工夫を駆使する様は、とてもスリルがあり飽きさせなかった。

  • 映画『オデッセイ』の原作。映画も面白かったが原作も面白い。映画オリジナルの表現も良かったが、映画では省略されていたり、変更されていたり、ひとコマしか出てこなかったりしているストーリーも大事である。著者にとっては本作がデビュー作、ネット公開→電子書籍→紙の本→映画と、すごいスピードで大人気になった。シン・ゴジラもそうだが、人間ドラマや恋愛要素なんて無くても、科学的な考証を積み上げることで面白い話は作れる。
    見て見て!おっぱい!ー>(.Y.)

  • 最大の不運と最大の幸運のために、マーク・ワトニーが火星に取り残されてから、救出されるまでのお話。

    ワトニーの前向きな性格と専門性、技術力。
    素晴らしいです。
    一人で色々な困難を乗り越えていくのですが、
    ユーモアを忘れないところもすごいですね。

    クルーのチームワークもいいし、
    ルイス船長の責任感の強さ、決断力、実行力も好感大です!どうやら趣味はワトニーとは合わないようですけれど。笑


    映画も観たくなりました。

  • 約600ページの力作

     訳が良い。もちろん原作の話法も良い。単調になりがちな一人称視点の日記風ドキュメントが主役だが、少しも退屈せずに進めることができる。

     映画と比較してどうか? う〜ん、やはり映画のほうが良かったかなぁ。映像の迫力というかわかりやすさが老眼には魅力だったということか。きっと映画を観ないと原作読まなかっただろうから、今回は逆引き。

     まもなくメッセージって映画が公開されるらしい。なんと原作はチャンのあの傑作だとか。となると夢オチかなぁなんて想像しちゃうんだけど、これも楽しみだな。ブレードランナーの続編同様にね。

  • 火星を舞台に行われる科学実験教室?
    箱庭感があり、主人公があまりに前向きな感じはするが、なかなか面白く読めた

    もっと嫌な奴が出てくると、物語に深みがあったのかもしれない
    が、火星で十分なのかな?

  • 火星に取り残された科学者が、生き残るために奮闘します。
    主人公マーク・ワトニーによるユーモアある一人称と、普遍的な三人称の視点が織り交ぜられ、人間味と現実味を感じられます。
    宇宙SFに多く用いられる敵や超技術等の存在はなく、ただ火星から救出されるまで耐えるという内容であることが面白いです。
    無人島に漂着して生き残る内容と、根本は同じものであると考えます。
    この図書に関しては無人島と違い火星なので、酸素や窒素や水素等も必要な物質となりますのでサバイバルとしてのハードルは高いでしょう。
    しかし人間である以上、どのような状況でも何が絶対必要なのかは変わりません。
    生きたいという欲求なのだと思います。

  • 火星に取り残された主人公が、アメリカンジョークで切り抜けるお話。

  • 次々と出る課題に、毎回意外なアイディアでクリアしてくれるので、ワクワクしながら読めた。
    全体を通して、主人公がけして悲観的にならず、ユーモアをもって立ち向かってくれるので、こちらも明るい気持ちで読めたのは良かった。
    オススメです。

  • 主人公目線だけでなく地球と仲間目線のリアルタイムでの対応があって、あとがきにあるように“立体的”に感じられた。
    さらに問題をクリアして順調にいったかと思うとまたあらたな問題が起こったりして、最後まではらはらした。
    主人公が逆境でも人間臭くて、こういう人がほんとに強い人なんだと思う。
    おもしろかった。
    映画見損ねたので機会があったら見たい

  • 映画を観ていたので、
    結末はわかっていたのだけれど、
    それでも面白く、驚きとともに読んだ。

    こんなに長い間、一人いたのに、
    彼は生き抜くことを常にチョイスし続ける。

    冷静でウィットにとんだ手記を読むと凄い精神力だと感じる。

    「可愛がられキャラ」のワトニー。

    皆に愛されてる感じがした。いやぁ、よかったぁ。

    NASAと通信できるようになった時のやりとりがツボ。

    JPL:「発言には気をつけてほしい。きみが打ちこんだ内容は全世界に生中継されている」

    ワトニー:見て見て!おっぱい!->(.Y.)

    もう、お茶目なんだから。

  • 映画「オデッセイ」の原作本。半年近く積み本にしてあったのだが、『バーナード嬢曰く。』の神林に触発されてSFを読みたくなったのでついに読むことに。

    骨太のハードSFだった。でも科学的な部分も、SF初心者&文系の私がまあ理解できるくらいに平易な説明でされていて、しかも説明調ではなくてすんなり入ってくる。翻訳もすごいね。
    彼のログが始まるソル6から、ログを読み進める形で物語が進んでいくのだけれど、リアルタイムで火星ニュースを見ている気分になってずっとドキドキしっぱなしだった。マーク・ワトニーのユーモアっぷりがたまらん。決してパニックにならないし、何かを呪ったりネガティブになったりしないし。マジ人格者。
    マークの性格について、作中でフライト・クルー担当心理学者がこう言っている。マークのログを読んだらこの分析がかなり的を射ていることがよくわかるだろう。
    「たいへん聡明な人ですよ。もちろん、全員そうなのですが、彼はとくに創意工夫に富んだ人で、問題解決能力もすぐれています」
    「それに、彼はとても気立てがいいんですよ。いつも陽気で、すばらしいユーモアセンスのもちぬしです。ジョークがポンポン出てきますしね。打ち上げ前の何週間か、クルーにはきつい訓練スケジュールが課されていまして、そのときは全員がストレスを感じて不機嫌になりがちな兆候を示しました。彼も例外ではありませんでしたが、彼の場合、それが、いつもよりたくさんジョークをいってみんなを笑わせるというかたちで出ていましたしね」(p141)

    あとがきに書いてあったのだが、この小説で起こる山場、言い換えればマークが突き当たる問題は「彼の置かれた状況から当然そうなるものでなければならない――あるいは、できれば、前の問題を解決した結果、意図しない形で発生した問題でなければならないと決めた。彼は想定を超えて長期にわたり使用された機材の故障でひどい目にあうかもしれない。でも、稲妻に打たれ、そのあと隕石の直撃をくらってはならない」という信念のもとに描かれている。そう、これこそがこの物語を面白くしている最大の要素だ。徹底したリアリティ。ちょっとしたミスとか、経年劣化とか、ドラマチックでも何でもないことによって引き起こされるきわめて現実的な問題。もし稲妻に打たれるとか宇宙人に遭遇するとかいう問題が生じていたのなら、まったく興醒めもいいところだ。

    それから、宇宙飛行士って「物凄く優秀なこども」のような人たちなんだと思った。好奇心とか夢とか目標とか仲間の命とかそういうことが最優先で、あんまりリスクのことは考えない。徹底したポジティブ。ただし楽天家ではない。宇宙飛行士ってすごい。改めて尊敬。全方面パーフェクトじゃないとなれない職業だ。

    科学館に行きたくなった。「オデッセイ」も見たくなった。

  • 火星探査中に不慮の事故が発生。誰もが死んでしまったと思っていたワトニーだったが、幸いにも軽傷で済んだ。しかし、状況から絶望視していた他のメンバーは火星を飛び立っていた。
    地球との通信手段のないワトニーは、生存していることを知らせることすらできないものの、何とか火星で生き残る術を考え、行動していく。
    その様子をワトニーの日記(ログ)を中心に綴っていく物語。

    困難に当たった時、それをどう捉えるか。
    ワトニーの場合。
    ・一通り悪態をつく(ストレスの解放)
    ・事実を確かめる(現状分析)
    ・解決するための手段を何通りも考える(計画立案)
    ・計画が正しいか検証し、テストする
    ・勇気をもって実行する
    ・どんな時にもユーモアを忘れない

    途中、地球との交信が復活し、NASAの知見を集めた指示がワトニーに送られる場面がある。
    もし、最初から通信手段が確保され、ワトニー自身が考えることを止めていたら、間違いなく生き残ることは出来なかっただろう。自分の命を他人に全て委ねることになってしまうから。
    人の意見は参考程度にし、最後は自分で決断することは、ここまで危機的な状況でなくとも大事なことだと感じた。

    物語としても終盤はハラハラして、ページをめくるスピードが思わず速くなった。

  • (後で清書)
    大変素晴らしい出来の、好みの作品だった。主人公の「明るさ」はこの物語を動かす機能としても、それが備わっていることへの説得力にしても、物語に欠かせない魅力としても大変よく機能していた。

  • マッド・デイモン主演で映画化されたオデッセイの原作です。
    *
    これは面白かった。
    *
    火星に到着してソル6(地球の1日とはズレがあるのでソルという単位を使う)で砂塵嵐に遭遇し、ミッションは中止を余儀なくされた。
    避難の途中に突風に飛ばされたアンテナの支柱が主人公マーク・ワトニーの腹部を直撃。
    しかし、幸運(不運)にも一命を取り留めたワトニーは自分が火星に取り残された事を知る。
    アンテナのが折れた(むしろ腹部に刺さってる)ため地球との交信は出来ない。
    食料はソル400分ある。
    基地(ハブと呼ばれるテント)も無事だが、次の探査チームが来るのはソル1412…
    人類史上最難関のサバイバルが始まる。
    *
    物語はワトニーが活動をログに記録する形で進行する。
    *
    面白い理由は絶望的な状況でも前向きで、機転が利き、遊び心を忘れないワトニーの人柄だ。
    *
    ウィキペディアのぼくのページには『マーク・ワトニーは火星で死んだ唯一の人間』と書かれるかもしれない。p9。
    目が覚めたらハブは無事だった(イエィ!)、が、火星上昇機(帰りの便)はなかった(ブー!)p17。
    少しでもミスをしたら、ハブがあった場所には"マーク・ワトニー・メモリアル・クレーター"だけが残ることになるだろう。p50。
    などなど、常に笑わせてくれる。
    *
    飽きがこない理由は陰謀やらサスペンスの要素を一切省き、「どうやったら火星で生き残れるか」に終始している点だ。
    ワトニーには様々な試練が降りかかる。しかしそれは隕石とか殺意をたぎらせた火星人とか荒唐無稽なものではない。
    限られた物資の中で生き抜くために当然起こるべき問題が緻密に書かれているからだ。
    (この辺りは解説に素晴らしいことが書いてあったので引用してます。)
    *
    こうゆう、現代科学に裏打ちされた延長線上の未来の話をSFと言うのです。
    *
    まさに正真正銘のサイエンス・フィクション。
    いや、人類が別の惑星に行くようになったら実際に直面しうる現実の物語だ。

  • だが、ほんとうのところは、人間はだれでも互いに助け合うのが基本であり、本能だからだと思う。

  • 絶対映画にすべき、と思ったら、もうなってるのね、映画も見る

  • 主人公が冷静に理論的に考え、気丈に行動する姿が格好良かった。

  • 映画見てからの原作読み。NASAオタクなら何もなくても(むしろないほうが)楽しめるんだろうけど、理系音痴にとっては先に映像があったほうが、ローバーとかパスファインダーとか出てくるアイテムが「あーあれだっけかー?」的にイメージできたのはよかったかなと思う。あと船長コレクションの70年代BGMも無駄にハイな所よく合ってたし。

    それからあとがきでユーモアと客観性を失わない証として称賛されてたけど、原作の「男子って馬鹿ねー!」的なノリ。逆境を楽しんでしまうかのような部分は読んでるこっちもつられて楽しくなってくるのだけど、所々「お前らの母親は娼婦だ~」とかいう発言の軽さが、おいおい自制心はないのか?と思ったり。アメリカ人の良識とかチームワークとかってどうなってるんだろう??危機に陥ってからの記録しかないんだけど、それ以前の通常モードの彼らの姿があった方が、というかこれまたアメリカンカルチャーが分かってないと、微妙な真意というか受け取り方が分かんないなあというのもちょっとあった。

    面白いのは面白いけど、綱渡りのはずが板渡りみたいな語りと展開で、頭の固さと疲れ具合によってはちょっとイラっとするかも。反対にほろ酔いでふわふわした気分で読むとすっごいハマるかもしれないと思った。

  • とても前向きな気持ちになれます。火星から地球に戻るため(サポートはあるものの、たった一人で!)、知識と論理的な考え方、そしてユーモアを持って生き抜く姿は、拍手喝采です。

  • 素晴らしい。面白い。ここまで窮地に追い詰められても諦めない姿に勇気づけられます。

  • 火星に取り残された男のサバイバルと救出劇を描いたハードSFにしてユーモアSF。オールタイムマイベストSFに入るかも知れない傑作。緊迫した状況でありながらもコミカルで、発生するアクシデントも火星の環境・人為的ミスなど多岐に渡り、それをユーモラスに切り抜けていくのが面白かった。作中で出てくる科学知識も中学・高校辺りの知識で理解できる内容なのもその要因だと思う。

  • 知恵とユーモアで火星での長いサバイバルを乗りきったマークワトニー。

    地球に帰れば伝説のヒーローだ。

    自分もヒーローになりたい。

  • 積読してたらいつの間にか分冊されてた...なんで分けたんだろう?
    それはさておき面白かった!知力も技術もユーモアもあるワトニーのおかげでとんでもない状況にばかり陥るのに悲愴感が少なくて安心して応援できました。ディスコはだめかいワトニー...と思ったらテーマソングにステイン・アライブで笑いました。気に入ってる!

  • 火星で生き延びるため、問題を科学的に解決していく、ばりばりのSF。
    にもかかわらず、だれでも楽しめるエンターテイメント作品。
    ワトニーが魅力的。
    悪態をついたり、喜びでハイテンションになったり。
    その言動には常にユーモアの精神があり、何度も笑う。
    ボリュームはあるが、最後まで引き込まれる。

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