シルトの梯子 (ハヤカワ文庫 SF イ 2-10)

  • 早川書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150121600
#SF

作品紹介・あらすじ

2万年後の未来。物理学者のキャスは量子グラフ理論の応用実験を行った。実験で生まれた真真空の成長は、現時空の存在を脅かす。

感想・レビュー・書評

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  • 高度な物理学や数学の理論のオンパレードで読むのに苦労した。また登場人物のセリフも衒学的というかもってまわった言い方しているところも難解だった。ただ数学や物理が好きな人は楽しめると思う。最後に数学、物理の分かり易い解説がある。

  • イーガンの描く世界を理解するのは難しいのですが、とうとう宇宙までソフトウェア化してしまったようです。

  • これまでイーガンの作品をいくつか読んだけど、その中でも特にハードなSFだった。初めのはるか未来の私たちの宇宙に別の宇宙が偶然誕生し、徐々に浸食されていく。人類は新宇宙に全てを飲み込まれる前に何らかの対応をとらねばならない。初めの『新真空』が生まれる辺りは何が起きてるのかさっぱり分からず挫折しかかったけど、この作者の本は我慢して読んでるとぼんやりと輪郭がつかめてくる(そんな気になってるだけかも)。
    新真空の正体が掴めないまま、研究者たちはそれを消滅させたい派と共存したい派に分かれてるが、“あちら側”に生物の存在の可能性が出てきた所から事態が急変する。主人公たちの他者を尊重する博愛主義は素晴らしいけど、最近読んだ「三体」との真逆の流れに笑ってしまった。

  • SF

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 理解できなかった。
    ゼンデギは面白かったのに。
    ディアスポラをもっと進めた感じで現実感がないので、ついていけなかった

  • とにかく難解。量子力学と一般相対性理論をメインとする物理学概念のオンパレードなのだが、不思議とそれを乗り越えて全体を掌握できるようになる。文中の言葉を借りるなら、「DNAの知識がなくても、動植物をかけ合わせて新種を創造することはできる」という感じだ。瞬時に終了するはずの実験がそうはならず、新宇宙が既存宇宙を侵食しはじめるという世界で、これをどのように止めるかについて、「回避する」か、「淘汰する」かという、大ざっぱに言えばこの2つの主張の間で人間ドラマ(のようなもの)があって、新宇宙に対するコンタクトを取る方向に決まりつつあったとき、過激派(…あるいは、保守的、防御的、ヒューマニズム的…の、どのような表現でもOK)の防衛策に巻き込まれる形で、主人公のチカヤと幼なじみのマリアマは新宇宙に取り入れられてしまう。その後に待ち受ける展開は、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」に近いものがある。根性を入れて読むことを求められるが、得るものは多い。

  • 頭がクラクラした。これはこれで快感。

  • イーガンの最新作。
    銀背のシリーズに続き、イーガンらしさ満載の長編だった。SFというジャンルは、普通、訳が解らないとつまらないものだが、イーガンに関してはそのよく解らないところが妙に面白いという不思議。

  • 端からサルンペト則って何?と躓いて、第一部で理解の範疇外にあるかもと放置しかけたが、なんとか梯子を登り切りました。第二部に入ると良く判らないけれど、これって何かキレイだし、スゴイんじゃない?と爆発している芸術を楽しむ境地だった。^^;
    あとがきを読んで、判らなくても大丈夫と喜んだのだった。

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著者プロフィール

1961年、オーストラリア西海岸パース生まれ。SF作家。西オーストラリア大学で数学理学士号を取得。「祈りの海」でヒューゴー賞受賞。著書に、『宇宙消失』『順列都市』『万物理論』『ディアスポラ』他。「現役最高のSF作家」と評価されている。

「2016年 『TAP』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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