- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150121655
作品紹介・あらすじ
ジャズに巨額の仕事のオファーをした富豪トロンドが謎の死を遂げ、月の運命は大きく動き始める。そして、ジャズの運命もまた……
感想・レビュー・書評
-
アンディ・ウィアーの物語は丸裸の物語だと思うんです
いやいやおっぱいのことを言ってるんじゃないですよ
おっぱいのことは今ちょっと置いておいて下さいほんと不謹慎だな
アンディ・ウィアーの奏でる物語は余計な包装にくるまれていないし、ラメの入った袋に入っていたりしないし、色鮮やかなピンクのリボンで飾られていたりしない
そのまんまストレートに最短距離で僕たちの心に届く
そんな物語だと思うんです
例えばあばずれのアラブ人の主人公は親友だったユダヤ人のホモ野郎に大事なものを奪われて仲違いしてます
ストレート!w
この物語がストレートに訴えてくるのは大切な人はすぐ近くにいるよってこと
困ったときは友達や親に頼って助けてもらおうよってこと
ひとりでは不可能に思えることも力を合わせることで達成できることがあるってこと
そして愛してる人に愛してるっ言おう!ってこと
そんなふうに思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
収穫ロボットの破壊ミッションを完遂できなかった上、依頼主トロンドが殺されてしまい、自らも命を狙われる羽目に陥ったジャズ。実は、この事件の裏には凶悪なブラジル犯罪シンジケートが絡んでいて…。
アルテミスが犯罪シンジケートの手に落ちるのを防ぐため、再び破壊ミッションを実行しようとするジャズ(今度のターゲットはアルミニウムの溶解炉)。あれ、でもジャズのやろうとしている破壊工作こそ重大な犯罪行為なんじゃない??
という訳で、何が正義なのかよく分からないジャズの無鉄砲でハチャメチャな行動が、とんでもない事態を引き起こす。
という訳で、下巻はジャズを中心としたドタバタ劇に終始した。そして、重大犯罪者の筈のジャズは何故か大目にみてもらえて…。何ともおおらかな結末。解説にあるように、まるでアメリカ開拓史時代のドラマのようだ。
もちろん、真空・低重力下の月面ミッションの描写はリアリティに溢れていた!-
norisukeさん
おはようございます
レビューありがとうございます
安心して後に続けますwnorisukeさん
おはようございます
レビューありがとうございます
安心して後に続けますw2022/06/14 -
コメント、有り難うございます! 話題の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」もいずれ読みたいと思っております。コメント、有り難うございます! 話題の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」もいずれ読みたいと思っております。2022/06/14
-
-
感想は上巻に。
2017発表
2018.1.25初版 図書館 -
「火星の人」のアンディ・ウィアー第二作。
主役が女性なこと、会話が多いことが前作と大分違って、ちょっと、うーん、女性の描き方が私には合わないところもあったのだけど、どんどん意外な方向へ転がっていく物語は面白かった。
「文通」の入れ方も好き。 -
面白かったー!めちゃくちゃ期待して読んだけれど面白かった。
前作「火星の人」とは趣が違うので好みの差はでるかも。前作のゴリッゴリSFサバイバルを期待するとちょっと違う。わたしはこっちも大好きです。
軽快な語り口は健在。とても読みやすくて、気負わずにさくさく読める。
観光業で成り立っている月面都市アルテミスを舞台にした陰謀の物語。ヒロインが元気で口が悪くてちょこちょこ動いて凄くいい感じ。
荒唐無稽なSFも勿論最高に楽しいけれど、このSFは現実の延長線上にある感じがある。いつかこういうふうに月に旅行するような世界が来るのかなと思うと浪漫がある。
物凄く楽かった。
アルテミスを舞台にした別の話も執筆中だそうで、そちらもすごく楽しみ。 -
この作者の前回の小説は男性でしたし、物語の性質上、今度も男性かなあと何となく思っていたらところがドッコイ、女性。それも飛びっきり跳ねっ返りのジャスミンという女性でした。
彼女(通称ジャズ)は、幼少の頃から地球の6分の一の重力しかない月で暮らしているので、地球ではもう暮らせない身体になっています。優秀な溶接工の父に何かと反抗的な行動をとっているものの、心の中では尊敬しています。地球からの密輸品などの運び屋、ポーターとして稼ぐ毎日ですが、なかなか目標の額まで貯まりません。そこへ、月では大物の実業家トロンドから、秘密裡の仕事を頼まれます。かなり危険を伴う非合法的な仕事です。彼女は高額な報酬に引き寄せられ思わず受けてしまうのですが…
火星の人では、陰謀などの人間臭さのないサバイバルな内容でしたが、今回は正反対の殺人も登場する陰謀渦巻くストーリーで、人間関係も良く書けていて作者の力量にびっくりです。物理学、化学など専門的な知識が満載で、その上ハードボイルド的要素の濃い場面で、ジャズが瞬時に決断する頭の回転の良さには、唯々呆気に取られるばかり…絶体絶命のピンチに手に汗握る後半のストーリーです。 -
上巻で破壊工作に足を踏み入れ、殺人事件に巻き込まれ
さて下巻では?と。
周りも(全員)巻き込み、そして思いもよらぬ副産物で
さらに時間の制限も加わり、、、
どうなってしまうのか、というドキドキが薄い。
『火星の人』を知っているから期待が高く
ハードルも上がってしまっているのだろうけど、
周りの力を借りてことをはこび
絶体絶命と思われる中でも周りに誰かがいるから?
そういう意味ではキャラクター豊富な周りの人々は
それぞれに魅力的だし、この作品だけではなく
著者の構想にあるという、アルテミスを舞台にした
作品を通して、未来の月面都市の姿に思いを馳せるのが
これからの楽しみ方なのかも。 -
下巻になって、話の展開がとてつもない大ごとになってきたあたりから、面白さが加速した感じがしました。また、主人公と父親との交流にも心打たれるものがあります。124ページあたりのシーンにはジーンときます。
近い将来、人類は月でも生活するようになるのでしょう。その時の居住空間は本書のようなものになるのでしょうか?私が生きている間に実現するのでしょうか?
そんなことも思いながら、楽しいひとときを過ごせました。
これからも、新作が出るたびに著者の作品を追いかけていきます。 -
冒険活劇のようなわちゃわちゃした感じ。憎めない主人公に、なんだかんだ周りの人たちが手を差し伸べる。統治官が食わせ者。経済の生死をわかって導くのがかっこいい。