ペガーナの神々 (ハヤカワ文庫FT)

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制作 : S. H. Sime  荒俣 宏 
  • 早川書房 (1979年3月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150200053

ペガーナの神々 (ハヤカワ文庫FT)の感想・レビュー・書評

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  • ダンセイニといえば私にとって、好きだけどなぜ好きなのかわからない。しかしとても惹かれる作家でした。でもこの作品は素晴らしい。神々と人間、それぞれの役割や生きざまを夢のように、淡々とむなしく、そのために時々悲しくて仕方なくなるような、そんな筆致で描いている。でもそれは夢であり真実など誰も知るところではない。アマナは作者=ダンセイニ自身の投影であろうかという気さえする。そんな物語は、砂漠を彷徨う求道者が見つけた、美しい赤い薔薇のような印象を読者に残す。とにかく読めてよかった。ただその一言に尽きる傑作です。

  • 一応 ケルト的かなしみに とか言われるが、
    マアナ ユウド スウシャイと諸神 とその被造物である地球のいろいろは、全体を司る絶対者と被造物、というキリスト教の世界観まんまである。

    ハワード・フィリプス・ラヴクラフトのクトゥルフ神話体系に、本書の影響が伺われる。

  • 5/3 読了。

  • ダンセイニ卿の幻想神話。
    ケルトと北欧のまざったような淡い世界。

  • ファンタジーでもなかなか無い創作神話。荒俣訳だけどけっこうよく出来ているほうかな……。

  • なんて言うか不思議な物語ですよね~。  どことなくもや~っとしている世界観。  配置されている登場人物(と言っていいんだろうか??  ほとんどが神様なんだけど・・・・ ^^;)の階層だけはものすご~くはっきりくっきりしているんですけど、それ以外はもやもや~っとしているんですよ。  そのはっきりしている階層構造は簡単に言うとこんな感じです。

    <マアナ=ユウド=スウシャイ> → < ペガーナの神々> → <地霊たち> → <人間の預言者> → <地球上に生きる普通の人間など>

    こんなにはっきりした構造にも関わらず全体的にもやもや~っとしている一番の理由はそもそもこのヒエラルキーの中でトップに位置するはずの「マアナ=ユウド=スウシャイ」が冒頭でペガーナの神々を創る以外はこれと言った仕事もせず、スカアルという鼓手の叩く太鼓の音を BGM にただひたすらまどろんでいると言うこと!(笑)  ある意味で唯一絶対の存在であってもおかしくないポジションにいながら、ひたすら惰眠(と言うと言い過ぎかもしれないけれど)を貪っちゃっているのです。  もっともその「マアナ」であってさえしても絶対なのかどうかがはっきりしないのは、「宿命」と「偶然」の賭けの結果に従うだけの存在だということなんですよね。  

    で、その「宿命」か「偶然」のどちらかのリクエストに従って「マアナ」は「ペガーナの神々(≒ 小さな神々)」を創造するんだけど、「宿命」が勝ったにせよ「偶然」が勝ったにせよ、賭け事による勝敗で「マアナ」への働きかけが行われたということは、世界創生の理由そのものからして曖昧だっていうことだと思うんですよね。  そうやって創られた神々もこれまたよくわからない神々で「戯れに」世界やら命やらを創り始めるんですよ。  で、この「戯れ」には「マアナが目覚めるまで」というタイムリミットがあって、もしも「マアナ」が目覚めてしまうと「モトイ!」とばかりに新しい世界と新しい神々が創造され、古い世界と古い神々を消し去ってしまうのだそうな・・・・。  だからペガーナの神様たちは押し黙ったまま手話で世界を創造するのだそうです。  で、挙句の果てに作者はこんなことまで言うのです。

    (全文はブログにて)

  • 架空国家においての土着信仰
    およびそれにまつわる民話のようなものであるらしい

    虚無の入れ子構造をもっていて
    神々もまたニヒリズムにとりつかれているようだ
    預言者は途方にくれるしかない

  • 上質のブランデーを舌の上でゆっくりと転がすような読書感。
    人間たちの祈りなどには耳も貸さず、自分達の秘密を知られることを極端に恐れる小さき神々たち。幻想的な風景。ラグクラフトが影響を受けたというのもよくわかる。
    ラグクラフトとクトゥルフ神話が好きな人にはお薦め。

  • ダンセイニの処女作品集。これらが、著者自身によって創り出された「神話」とは!荒俣宏の訳は流麗で、読みながら引っかかるところがない、これまた感嘆。訳者解説も詳しい。

  • 我ら「水月華」の聖典ともいえる本。何とも言えない世界観が素晴らしい。

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