影のオンブリア (ハヤカワFT)
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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
枯葉色の長い髪の寵妾、銀の髪の貴公子、影のような少女、
2つの世界が重なる都、絶世の美女の幻影を身に纏った魔女に歴史学者、
幼い大公の邪悪な摂政ときらびやかで混沌とした世界に蠢く陰謀。
これぞ耽美なオトナのファンタジィ!幻想の世界に浸りたい時にオススメです♪
登場人物が多く誰が誰だかわからなくなって、なんどかページを戻したり、頭に風景が描けずピンと来ない部分も多々あって、読みづらかったのですが、なぜか最後まで読みきってしまったので、何らかの魅力があったのだとは思いますが…。
ぼんやり流さないで、腰をすえてじっくりと、ひとつひとつ理解しながら再度読み直したいです。
世界で一番美しく、豊かな古都オンブリア。現実と影のふたつの世界が重なる都で、大公のロイス・グリーヴが亡くなり、愛妾であったリディアも、ロイスの大伯母ドミナ(黒真珠)によって宮廷を追いやられる。しかしそれは絶対的な権力を渇望する黒真珠の陰謀の序章にすぎず…。
新大公とは名ばかりの、幼いカイエル、彼を守るオンブリア大公家庶子のデュコン、地下の世界に住まう女魔法使いフェイ、フェイに育てられた蝋人形マグ、都に埋もれた歴史の真実を追い求める家庭教師…。幻想的なオンブリアを舞台に、それぞれの思惑が複雑に絡みあいます。権謀術数の行方やオンブリアの秘密に、後半はページをめくる手が止まりませんでした。世界幻想文学大賞受賞作。
大公の愛妾のリディアが、大公が亡くなったために宮廷を追われることになる、というところから始まる、いきなりシビアなお話です。
お話は堅実というのか、この作家らしいリアルさなのですが、そのリアルさとファンタジー的なもの(魔法、影の都、フェイやマグ)との混じり合いが私は好きです。
いきなり不思議な出来事や下の都の出来事が混じりこんでくるので、何が何かときどき曖昧になるのですが、そこに慣れれば楽しめると思います。
2010/9/29 読了
ほかの作品よりページを繰らせる面白さが一段階強力で、世界幻想文学大賞を受賞したのも頷ける。
いつもどおり優美で華麗なんだけれどややダーク。二人の老婆の老獪さがとても魅力的。宮崎駿がアニメにしてくれたらいいのに。
2003年度の世界幻想文学大賞を受賞している作品。
二つの世界が絡み合ってるお話。もっと絡み合っても面白いと思ったけど、十分楽しかったです。
本屋にいったら、
「強い物語。」ハヤカワ文庫の100冊。
ってフェアーをやっていて、この本が鎮座ましましていたので、思わず購入してきました。(笑)
他にも、数冊購入。最近ハヤカワ文庫にふらふら呼ばれるなぁ(笑)
2008年6月15日読了。
途中まで面白かったんです。面白かったんですが、ラストの意味がよくわからなかった・・・。
そして、なんだかとても中途半端な終わり方。
結局「黒真珠」って何者だったの????とか疑問が残りすぎです。
05/10に読了。
井辻さんの訳に対する苦手感をマキリップの魅力が十分カバーしてくれました。
かつては繁栄していた都のよどみとも言うべき地下世界。夜の都の描写がなんとも隠微でグロテスク。
マキリップの語る人物は映画の中の人のように私には声と量感を持って感じられる。
今回はその人物達以外に世界の描写がよかった。一度きらめく金糸銀糸を織り込み天然色で染め上げたものが、長い時間を経ていい具合に色落ちした古い布のような、なんとも味わいのある色彩が感じられます。
薄ものを一枚ずつ捲り、その下のものを確認するような。
不思議な透明感、そして浮遊感。(2007/07/25)
マキリップ最新作。
背後からひたひたと忍び寄るような闇の雰囲気がよい。
私の大好きな世界終焉物だが、イマイチぶっ壊れてくれなかったのが残念。
しかし、古い街の描写や蝋人形の少女などには心躍らされた。久々に読んだ幻想文学だった。
なんどなく日本語と英語と言う言語感覚の違いをしみじみと感じた一冊。
マキリップは日本ではあまり翻訳されてはいませんが、その代わり翻訳されている本はどれを取っても読み終えるのが惜しくなる本ばかりです。読み始めたらきっとオンブリアという国にぐいぐい引き込まれること受け合い。
ファンタジー。けぶるような、透かし模様のような、埃が光に透けて舞っているような、上手く言えないけれど不思議な空気感です。そして、それがすごくいい感じ。粗筋をじっくり追う、というよりも 空気やにおいや気配を楽しむ本だと思います。読めば読むほど、とりこになる…。
2003年度世界幻想文学大賞受賞作 この世で一番美しく力のある古き都オンブリアは、影の都と混じり合って存在していた。今、国王が死に瀕しているとき、彼の寵妃リディアと世継ぎの少年カイエルは、正体不明の老婆ドミナ・パールの陰におびえていた。リディアは生まれ育った酒場へと追い出され、残された少年王の頼りは叔父のデュコンだけ。父なし子の彼は、オンブリアの最も暗いところも平気で歩き回る豪胆さを持った、... 続きを読む »
世界最古の都オンブリア。 その宮殿には、忘れ去られた秘密の通路や部屋が無数にあり、 そして、都の地下には、沈んでいった過去の都と時間が地層のようになった影が存在していた。 大公ロイス・クリーヴが死んだとき、 大伯母ドミナ・パールがオンブリアを我がものにしようと動き始めた。 ロイスの愛妾リディアは宮殿から追いやられ、 大公を継いだ幼いカイエルはドミナの前で何もできない。 庶子だが、大公... 続きを読む »






