- Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205072
感想・レビュー・書評
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これだけシリーズが続いていれば、多少のマンネリ感が出て来るものだと思うけど、本シリーズに関してはあまり感じない。
登場人物が作品ごとに増えていくけど、それは「賑やかし」としてではなくて、きちんと必要に応じた役割をそれぞれの人物達がきちんと担っているのが大きいのかなと思う。ごっちゃにもならないし。世界観がカッチリと固められているってのが重要なんだろう。
あとは、きちんと作品中に時の流れがあるため、世代交代が綺麗に為されているってのも大きいのかも。現実世代もそうであって欲しいのだけれど、って脱線だな。
本作品は魔王ザンスが主人公。
まあ、ザンス以外にも複数の主人公が存在しているのだけれど。
魔王なのに、普通の存在だったのは意外。
まあ、作品として成立させるためには致し方ないか。
結構だらだらと長い作品なのだけど、読中は、それほどだらだら感は感じなかった。
テンポよくシーンを切り替えたり、要所要所で視点を分割したりという手法が巧みさなのだろうね。
結末がぶった切りなので、このあとどんな展開になるのか興味津々。
たぶん、なんのフォローもなく新しい展開になるのだと思うけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素晴らしいエンディング。
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久しぶりの魔王登場。
なんと今回は彼(あるいは彼女)が主人公ではないですか!
魔法の国を作り上げた魔王ザンスが、魔法の国でどのような冒険をするのか?
その目で確かめてみませんか? -
いつものように面白いが、展開上受け身な冒険が多く、難問もすぐに解決できてしまうため盛り上がりに欠ける。マンダニア人家族に感情移入できないとだらだらと話が続く感が強い。ロマンスもちょっとこれはどうかと思う。
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一時期、プロットが絡み合う複雑極まりない連作が続いて離れてたんだか、知らぬ間に元の一話完結スタイルに戻っていたみたい。てな事で、手にとって見ました。出だしは、すわ!魔王ザンスが今度の主役かと思ったりしましたが、あれれ、マンダニア人一家のザンスロードムービーって色合いかも。シリーズを離れてた間に随分登場人物が増えてたようで、まあ知らなくても本作は楽しめるかな。さて、今とある山頂に皆が集結、いよいよ話が佳境って感じ。ソレじゃ、レビューも此処までって事でw。
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前作「女悪魔の任務」では、ザンスの魔王Xと女魔王Vとのゲームが裏にはあった。ザンスの魔王Xは勝ち過ぎた。魔王の長JUに挑まれるが、どうも、これは罠っぽい。魔王の長の地位とザンスの支配権を賭けた今回は、魔王Xにとって過酷なものと相成った。魔王Xはザンスの死すべき運命の生き物となり、ザンスに於いてパートナーを一人選ばなければならない。そのパートナーが魔王Xのために涙をひとしずく流せば、魔王の勝ちとなるのだが。まァ、色々と条件が付いている。まずはその姿。体はグリーンとパステルピンクの縞模様のドラゴン、頭はロバで、汚水アヒルの声と云った代物だ。名前は二ムビー(Not In My Backyardの略)。
一回しかしゃべれないので、声はどうでもいいのだが、出だしから、何やら躓いた。パートナーを選びそこなった。パートナーの名はクローリン。二人の冒険が始まった。マンダニア人のボールドウィン一家も巻き込まれ、前回活躍した女悪魔メトリアの悪しき半身メンティアも加わって、話は大変なことになっていく。魔王Xが負けると、ザンスもどうなるか分らない。さァて、結末や如何に。ま、そんなことはさておいて、クローリンもメンティアも「ピンナップの女王」だし、随所に<おとなの陰謀>は出てくるわ、魔法の力が作用しなくなる袋がナップサックだったりと、言葉遊びも頻繁だ。翻訳の方は大変だろうが、いつものように楽しめる。次回作も既にあるようで、安心して一気に読んで頂こう。 -
今回の主役は魔王ザンス。
魔王同士の賭けで、ロバ頭のドラゴンという奇妙ないでたちでザンス国を冒険することに。
今まで王国には興味を示さなかった魔王が冒険の過程でザンス国や住民達に興味を持っていく様が面白かったです。 -
ザンス20冊目
早く次が読みたい